概要
LG 24GS50F-B 24インチ FHD (1920 x 1080) UltraGear ゲーミングモニター 180Hz は、24インチ・フルHD(1920×1080)・最大リフレッシュレート180Hz という構成の、エントリークラスのゲーミングモニターです。結論を先に書くと、この製品が向くのは「解像度よりフレームレートを優先したい人」「ミドルレンジ以下のGPUで高リフレッシュレートの恩恵を確実に受けたい人」「机の奥行きが狭く、24インチが物理的な上限の人」です。
逆に、写真や動画の色を扱う人、4Kやウルトラワイドの情報量を求める人、1台で仕事も趣味も完結させたい人には向きません。24インチのフルHDは、ゲームでは扱いやすい一方で、作業画面としては情報量が明確に少ないためです。
UltraGear は LG のゲーミング向けラインの名称で、そのなかでも 24GS50F-B は価格を抑えた入口側のモデルにあたります。上位機のような高輝度HDRや広色域、豊富な入力端子を期待するのではなく、180Hz を安く確実に使うための製品として捉えるのが正しい買い方です。
180Hz は何がどう変わるのか
180Hz は 1 フレームあたり約 5.6 ミリ秒です。60Hz の約 16.7 ミリ秒と比べれば 3 分の 1 以下、144Hz の約 6.9 ミリ秒と比べても約 1.3 ミリ秒短くなります。ただし体感の差は 60Hz からの乗り換えが圧倒的に大きく、144Hz からの乗り換えは「言われれば分かる」程度です。すでに 144Hz を使っている人が 180Hz に買い替える理由は、正直なところ弱いと考えてください。
もうひとつ重要なのは、モニター側が 180Hz でも、実際に 180fps が出ていなければ効果が半減するという点です。1920×1080 という解像度は、この点で大きな味方になります。競技系の FPS や MOBA、対戦格闘であれば、ミドルレンジの GPU でも 180fps 近辺を維持しやすく、モニターの性能を使い切れます。
一方、重量級の AAA タイトルをフル設定で遊ぶ場合は、1080p でも 180fps に届かないことがあります。その場合は画質設定を下げてフレームレートを取りに行くか、「上限は 180Hz だが実際は 100fps 前後で遊ぶ」と割り切るかの判断になります。後者でも Adaptive-Sync(可変リフレッシュレート)が効けばティアリングは抑えられるので、無駄にはなりません。
24インチ・フルHDという組み合わせの意味
24インチで 1920×1080 は、画素密度にしておよそ 92ppi です。視距離 50〜70cm で使うと、画面の四隅までがほぼ視野に収まります。競技志向のプレイヤーに 24インチが定番として残り続けているのは、視線移動が少なく、ミニマップや体力バーといった周辺情報を「見に行かなくても見える」からです。
裏を返すと、作業用としては解像度が足りません。ブラウザとエディタを左右に並べる、表計算で列を多く表示する、動画編集のタイムラインを広げる、といった使い方では 27インチ WQHD 以上との差が明確に出ます。ゲーム専用の 2 台目として運用するか、作業は別の画面で行う前提で導入するのが現実的です。
互換性ガイド
このクラスのモニターは映像入力として DisplayPort と HDMI を備えるのが一般的ですが、端子の本数と、各端子で出せる上限リフレッシュレートは製品ページの仕様表で必ず確認してください。ゲーミングモニターでは「DisplayPort なら 180Hz、HDMI は 144Hz まで」のように端子ごとに上限が違う例が珍しくありません。帯域としては HDMI 2.0 でも 1080p で 240Hz 相当まで通せるため、180Hz が出せないとすれば帯域ではなく製品側の仕様上の制限です。
接続後に必ずやるべきことが 2 つあります。1 つは OS 側でリフレッシュレートを切り替えることです。Windows なら「設定 → システム → ディスプレイ → ディスプレイの詳細設定」でリフレッシュレートを 180Hz に変更します。ここを見落としたまま 60Hz で使い続けている人は本当に多く、高リフレッシュレートモニターを買ったのに違いが分からないという相談のかなりの割合がこれです。もう 1 つは GPU ドライバ側で Adaptive-Sync(NVIDIA なら G-SYNC Compatible、AMD なら FreeSync)を有効にすることです。
ケーブルも落とし穴です。付属ケーブルが HDMI のみで DisplayPort ケーブルが入っていない製品は多く、DisplayPort 接続を前提にしていると届いた日に接続できません。梱包内容を事前に確認し、必要なら DisplayPort 1.2 以上に対応したケーブルを別途用意してください。
設置面では、スタンドの調整範囲と VESA マウント対応の可否が分かれ目です。この価格帯のモニターはチルト(前後の角度)のみで、高さ調整や回転に対応しないものが多くあります。高さが合わないと首や肩に負担が出るため、モニターアームや VESA マウント(多くは 100×100mm)での運用を考えているなら、対応の有無をスペック表で確認してください。
ノートPCと組み合わせる場合、USB-C 1 本での映像出力に対応しないモデルが一般的です。HDMI または DisplayPort での接続が基本になり、USB-C しか持たないノートPCでは変換アダプタが必要になります。
なお、この記事に紐づけられていた互換性情報には「12V/24V 車両対応」という、車載機器向けの記述が混入していました。モニターの仕様ではないため本文では採用していません。詳しくは購入前の注意点に書きます。
商品情報
基本仕様は製品名が示すとおりで、画面サイズ 24インチ、解像度 1920×1080(フルHD)、最大リフレッシュレート 180Hz です。パネル方式、応答速度の表記(GtG か MPRT か)、輝度、コントラスト比、スピーカーの有無、スタンドの可動範囲といった細部は、販売ページとメーカーの仕様表で確認してください。同じ型番でも販売地域によって付属品が異なることがあります。
評価については、2026年6月17日の取得時点で Amazon.co.jp の評価が 5 段階中 4.6(好評率 92%)、レビュー件数は 121 件でした。件数が 3 桁前半なので統計的な信頼度は中程度ですが、エントリークラスのゲーミングモニターとしては素直な評価と言えます。レビューは時間とともに変わるため、購入時点の最新の内容を確認してください。
価格については、この記事に記録されていた取得値がこのクラスの相場から大きく外れており、収集時点で別商品の価格を取り込んだ可能性が高いと判断しました。誤った金額を掲載しても読者の役に立たないため、本文には記載していません。価格は変動が大きいため、商品ページで最新の価格を確認してください。判断の目安としては、24インチ・フルHD・180Hz のクラスは、より大画面・高解像度の製品よりも明確に安い価格帯に位置するはずです。そこから大きく外れた表示価格が出ていたら、別出品者の相乗りや型番違いを疑ってください。
競合とどう違うか
同じ 1080p のゲーミングモニターでも、狙いによって選ぶべきクラスが変わります。
| クラス | 主な狙い | 割り切る点 |
|---|---|---|
| 24インチ FHD 180Hz(本機) | 価格と速度の両立。初めての高リフレッシュレート | 作業領域の狭さ。色域や輝度は控えめ |
| 24インチ FHD 200Hz 前後 | もう一段の滑らかさ | 価格が上がるわりに体感差は小さい |
| 24インチ FHD 240〜280Hz | 競技志向。フレームを出し切れる構成が前提 | 価格が大きく上がり、GPU 側の要求も上がる |
| 27インチ FHD 144Hz 前後 | 画面の大きさ優先 | 27インチで 1080p は画素が粗く見える |
| 27インチ WQHD 165Hz 前後 | ゲームと作業の兼用 | GPU 負荷と価格が上がる |
表の要点は、180Hz から 240Hz へ上げる投資よりも、そのフレームレートを安定して出せる GPU に投資したほうが体感は改善しやすい、ということです。逆に GPU に余力があって 1080p で 200fps 以上が出ているなら、より高リフレッシュな上位クラスを検討する価値があります。
買ったあとに効く設定
オーバードライブ(応答速度の強化設定)は、最速段にすると輪郭の後ろに白い尾を引く逆オーバーシュートが出ることがあります。中間段から試して、残像と尾引きのバランスが良いところで止めるのが定石です。
暗部を持ち上げる機能(LG では Black Stabilizer に相当)は、暗い場所に隠れた敵を見つけやすくする一方、映画やシネマティックな演出では白っぽく不自然になります。ゲーム用と映像用でプリセットを分けておくと切り替えが楽です。
このクラスの HDR 表示は、輝度とローカルディミングの制約から効果が限定的です。対応表記があっても常用は前提にせず、SDR で色と輝度を追い込むほうが結果的にきれいに見えます。
おすすめユーザー
- 60Hz のモニターから初めて高リフレッシュレートに移る人。ここが最も費用対効果の高い層です。
- 競技系 FPS、MOBA、対戦格闘を主に遊ぶ人。1080p なら 180fps を狙いやすく、モニターの性能を使い切れます。
- ミドルレンジ以下の GPU を使っている人。解像度を上げずにフレームレートを取りに行く構成と相性が良いです。
- 机の奥行きが 60cm 前後で、27インチ以上だと画面が近すぎる人。
- 作業用のメイン画面とは別に、ゲーム専用の 2 台目が欲しい人。
購入前の注意点
商品ページの登録情報が食い違っている可能性があります。 この記事のもとになった収集データには、LG とは無関係のブランド名、車載充電器向けの仕様(USB-C PD 出力や 12V/24V 入力)、そしてこのクラスとしては不自然な価格が混入していました。いずれもモニターの情報ではないため本文からは除外しています。読者が同じ商品ページを開いたときにも同様の食い違いに出くわす可能性があるため、商品画像とタイトル、型番(24GS50F-B)を必ず自分の目で確認してから購入してください。マーケットプレイスでは、同じページに別の出品者や別仕様の商品が相乗りしていることがあります。
24インチ・1080p は作業画面としては狭いです。 ゲーム用途では合理的な選択ですが、1 台ですべてをまかなう前提だと後悔しやすい構成です。表計算、動画編集のタイムライン、複数ウィンドウの並べ置きを日常的にするなら、27インチ WQHD 以上を検討してください。
180Hz は「出せる」だけで、「出る」わけではありません。 GPU、ゲーム側の設定、OS のリフレッシュレート設定の 3 つが揃って初めて効果が出ます。特に OS 側が 60Hz のままというケースは非常に多いので、接続したら真っ先に確認してください。
色の正確さを求める用途には向きません。 写真のレタッチ、印刷物の色校正、動画のカラーグレーディングでは、広色域と工場校正に対応した製品を選ぶべきです。エントリークラスのゲーミングモニターは、色より速度と価格に振った製品です。
スタンドの可動範囲を軽視しないでください。 高さ調整がないモデルの場合、目線に対して画面が低くなりがちです。長時間のプレイで首が痛くなる原因になるため、モニター台やアームでの高さ調整をあらかじめ想定しておくと安全です。
すでに 144Hz を使っているなら、買い替えの優先度は低いです。 144Hz から 180Hz への変化は小さく、同じ予算なら GPU の強化や、解像度・パネル品質の向上に回したほうが満足度は高くなります。
よくある質問
Q. 180Hz を出すにはどのケーブルが必要ですか。 A.
DisplayPort 1.2 以上、または HDMI 2.0 以上に対応したケーブルであれば帯域は足ります。ただし端子ごとに上限リフレッシュレートが違う製品があるため、仕様表を確認してください。付属ケーブルに DisplayPort が含まれない場合があるので、梱包内容も事前に確認することをおすすめします。
Q. PS5 や Xbox Series X で使えますか。 A.
HDMI で接続すれば映ります。ただし家庭用ゲーム機側の 1080p 出力は多くのタイトルで 60fps または 120fps が上限で、180Hz を使い切ることはできません。コンソール中心なら 120Hz 対応で十分です。
Q. GPU は何が必要ですか。
A. タイトルによります。競技系の軽いタイトルであれば、近年のミドルレンジ GPU で 1080p / 180fps 近辺を狙えます。重量級の AAA タイトルでは、画質設定を下げても 180fps に届かないことがあります。
Q. Adaptive-Sync(FreeSync / G-SYNC Compatible)は使えますか。 A.
UltraGear のゲーミングモデルは可変リフレッシュレートに対応するのが通例ですが、対応の名称と動作範囲は製品ページで確認してください。有効にするには GPU のドライバ設定でも切り替えが必要です。
Q. モニターアームは付けられますか。
A. VESA マウントに対応していれば可能です。この価格帯では非対応の例もあるため、仕様表の VESA 欄(多くは 100×100mm)を確認してから購入してください。
Q. 24インチと27インチはどちらが良いですか。
A. 1080p のままなら 24インチを勧めます。27インチで 1080p にすると画素が粗く見え、文字のにじみが気になりやすくなります。27インチを選ぶなら WQHD 以上が前提です。





