この記事では、Glorious PC Gaming Race Gmmk TKL - ベアボーンを、実際に組み上げて使えるようになるまでに必要なものと、買う前に確かめるべき点に絞って詳しく紹介します。
概要
Glorious PC Gaming Race Gmmk TKLは、Glorious PC Gaming Raceが手掛けるテンキーレス(TKL)配列のメカニカルキーボードです。「ベアボーン」はスイッチとキーキャップが付属しない、土台だけの状態を指します。結論から言うと、スイッチを差し替えながら自分に合う打鍵感を探したい人には手頃な入り口です。一方で、届いた日にすぐ使いたい人や、日本語配列(JIS)に慣れた人にはおすすめしにくい製品です。
最大の特徴はホットスワップ対応の基板(PCB)です。はんだ付けをしなくても、3ピン・5ピンのメカニカルスイッチを抜き差しできます。キーごとに色を変えられるRGBバックライトを内蔵し、PCとはUSB Type-Aでつなぎます。元の製品説明では32ビットのARM Cortexプロセッサを載せ、プロファイルやマクロを本体に保存できるとされています。
最新のユーザー評価は販売ページの表示でご確認ください。件数は多くありませんが、評価は安定して高めです。発売は2019年頃とされ、入門〜中級のカスタムキーボードとして長く販売されています。
互換性ガイド
この製品で失敗しやすいのは、動作環境よりも「配列」と「部品の規格」です。登録データにある互換性情報を、確認すべき点と一緒に整理します。
| 項目 | 登録データ | 購入前に確認すること |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows / macOS / Linux | 専用ドライバーなしで認識される。RGBの細かい設定は専用ソフトを使う |
| 接続 | USB Type-A | PCのUSB-Aポートに空きがあるか。USB-Cしかないノートなら変換が必要 |
| スイッチ | 3ピン / 5ピン メカニカル | 5ピンを使うなら、基板に固定用の穴があるかを目で見て確かめる |
| キーキャップ | MXステム互換 | ISO配列用のキーが入ったセットか |
| 配列 | ISO(ヨーロッパ配列) | 自分が使っている配列と合うか |
| 本体サイズ | 356 x 129 x 36 mm | 置き場所の幅と、手首の角度 |
配列はISO。JIS・US配列とは違う
登録データではISO配列とされています。ISO配列は、エンターキーが縦長の逆L字形で、左シフトが短く、その右隣にキーが1つ多い配列です。日本語配列(JIS)とは、エンターの形、記号の位置、「半角/全角」「変換」「無変換」キーの有無が大きく違います。
なお、GMMKシリーズには米国式のANSI配列版もあります。届いた実物がどちらの配列かは、商品ページの画像で必ず確かめてください。
Windowsで日本語入力を使う場合
日本語版Windowsは、キーボードをJIS配列として扱うのが初期設定です。そのままでは、キーキャップに書かれた記号と実際に入力される記号がずれます。「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」のオプションで、ハードウェアキーボードレイアウトを英語キーボード(101/102キー)に変えるのが一般的な対処です。
この設定にすると「半角/全角」キーが無くなるため、日本語入力の切り替えは「Alt + `」などで行います。ISO配列の印字(英国式やドイツ式など)とWindowsの英語配列でも、一部の記号の位置が合わないことがあります。記号をよく入力する人ほど、この違いにストレスを感じやすいです。
スイッチの3ピンと5ピン
3ピンは、スイッチの底に金属の脚2本と中央の突起1本がある形です。5ピンは、それに位置決め用のプラスチックの脚が左右に1本ずつ加わります。5ピンのスイッチを挿す場合、基板側に左右の脚を受ける穴が無ければ、脚を切らないと入りません。挿す前に基板の穴を目で見て確かめてください。
総額の目安(本体だけではキーが打てない)
ベアボーンで一番の勘違いは、本体の値段を「キーボードの値段」と思い込むことです。この製品は、次のものを揃えて初めて入力できるようになります。
| 必要なもの | 数量の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 本体(この製品) | 1台 | Amazon.co.jpで ¥14,846(2026年8月取得時点) |
| キースイッチ | 88個(ISOのTKL)/ 87個(ANSIのTKL) | 予備を含めて90個入り前後が扱いやすい |
| キーキャップ | TKL 1セット | ISO用のエンターと短い左シフトが入ったもの |
| 工具 | キーキャッププラー・スイッチプラー | 本体に付属 |
スイッチは10個入りで売られていることも多く、その場合は9箱必要です。キーキャップも、US配列専用のセットではISOのエンターが足りません。「ISO kit付き」「ISO対応」と書かれたセットを選んでください。スイッチとキーキャップの値段は製品によって大きく違うため、本体と合わせた総額を先に計算してから購入を決めるのがおすすめです。
商品情報
登録データのスペックは次のとおりです。レイアウトはTKL(テンキーレス)、接続はUSB Type-A、バックライトはキー単位のRGBです。本体サイズは356 x 129 x 36 mm、スイッチは3ピン/5ピンのメカニカル式に対応します。付属品にキースイッチとキーキャップは含まれず、別に買う必要があります。
価格は取得時点で次のとおりです。Amazon.co.jpでは2026年6月に ¥20,645、2026年8月に ¥14,846 でした。2か月で5,000円以上の差があり、値動きの大きい製品です。eBay米国では2026年8月時点で $42.59 の出品がありました。中古品や海外発送の出品も含まれるため、状態、配列、送料、関税をあわせて確認してください。どの価格もセールや在庫で変わるため、購入時に商品ページで最新の価格を確認してください。
並行輸入品の場合は、国内で保証を受けられるかも確かめておくと安心です。
組み立ての流れと失敗しやすい点
組み立て自体は難しくありませんが、順番を守らないと部品を壊すことがあります。
スイッチを1つ挿してPCにつなぎ、反応を確かめる。 全部挿してから反応しないキーが見つかると、原因の切り分けに時間がかかります。
スイッチの脚が曲がっていないか確かめてから挿す。 曲がった脚を無理に押し込むと、脚が折れたり、ソケットが傷んだりします。
スイッチはまっすぐ垂直に押し込む。 斜めに押すと脚が曲がり、キーが反応しない原因になります。
スタビライザーのある長いキーは最後に付ける。 スペースやシフトなどが該当します。スタビライザーの有無と状態は、届いたら最初に確認してください。
全部のキーをテストする。 反応しないキーがあれば、スイッチを抜いて脚を確かめます。
スイッチを抜くときは、付属のスイッチプラーでスイッチの上下にあるツメをしっかり挟んでから、まっすぐ引き抜きます。無理にこじるとプレートを傷つけることがあります。
おすすめユーザー
- スイッチを打ち比べたい人: ホットスワップなので、リニア、タクタイル、クリッキーを同じ本体で比べられます。数個ずつ挿して比べ、気に入ったものに揃える使い方に向いています。
- はんだ付けをせずにカスタムキーボードを始めたい人: スイッチの交換だけなら工具も付属品で足ります。初めて組むキーボードとして手を出しやすい製品です。
- 机の上を広く使いたい人: テンキーが無いため、マウスをキーボードの近くに置けます。FPSのようにマウスを大きく動かすゲームや、机の奥行き・幅が限られた環境に向きます。
- ISO配列やUS系の配列に慣れている人: 欧州式の配列をすでに使っている人は、配列の違いで悩みません。
- キーごとのRGBを作り込みたい人: キー単位で色を設定できるため、よく使うキーだけを光らせる設定もできます。
購入前の注意点
すぐ使いたい人には向きません。 スイッチとキーキャップを選び、届くのを待ち、組み立てる手間がかかります。完成品を探しているなら、最初からスイッチとキーキャップが付いたモデルのほうが、総額も手間も少なくて済みます。
JIS配列に慣れた人は、慣れるまでかなり苦労します。 記号の位置、日本語入力の切り替え、エンターの形がすべて変わります。仕事で日本語をたくさん入力する人は、配列の違いが入力速度にそのまま響きます。「カスタムはしたいが配列は変えたくない」なら、日本語配列のモデルを探すほうが現実的です。
総額は本体の値段では決まりません。 本体が ¥14,846(2026年8月時点)でも、スイッチ約90個とISO対応キーキャップを足すと、完成品キーボードより高くなることがあります。特にISO用のキーキャップは、US配列専用のセットより選択肢が少なめです。
テンキーが要る仕事には追加が必要です。 数字を大量に入力する経理やデータ入力では、別売りのテンキーを足すことになります。
古い設計である点は割り切りが必要です。 発売は2019年頃とされ、ガスケットマウントや無線接続のような新しい機能はありません。打鍵音や打鍵感の「上質さ」を求めるなら、ここから静音化の工夫を重ねることになります。
商品ページの表記も確認してください。 自動収集した価格データでは、日本のAmazonの価格に「Amazon US」という表記が付いていました。販売ページの登録情報が食い違っていることもあるため、配列(ISOかANSIか)、色、付属品は、商品名と画像で最終確認してから購入してください。
よくある質問
Q. このままでタイピングできますか?
A. できません。スイッチもキーキャップも付いていないベアボーンです。ISOのTKLなら88個、ANSIのTKLなら87個のスイッチと、配列に合ったキーキャップ1セットが別に必要です。
Q. 日本語入力はできますか?
A. できます。ただし、Windowsのハードウェアキーボードレイアウトを英語キーボードに変え、入力の切り替えを「Alt + `」などで行う必要があります。JIS配列と同じ感覚では使えません。
Q. 5ピンのスイッチは挿せますか?
A. 登録データでは3ピン/5ピン対応とされています。挿す前に、基板に左右の固定用の穴があるかを確かめてください。穴が無ければ、5ピンの左右の脚を切って3ピンとして使います。
Q. Macでも使えますか?
A. 登録データではmacOSも対応OSに入っています。ただし、CommandキーやOptionキーの位置はWindows向けの並びになるため、macOS側でキーの割り当てを変えると使いやすくなります。
Q. 価格はいくらが目安ですか?
値動きが大きいため、購入前に最新の価格を確認し、スイッチとキーキャップの費用も足して考えてください。
販売情報
(Amazon参照)
- メーカー名: GLORIOUS
- 販売元: BluTrading
- 出荷元: BluTrading
- ASIN: B07L31V1K4
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。





