概要
ASUSTek WiFi 無線ルーター WiFi6 4804+1148Mbps デュアルバンド RT-AX89X メッシュ機能付 PS5 は、ASUS の Wi-Fi 6(802.11ax)対応ハイエンドルーターです。この製品の価値は、無線の速さよりも有線側の構成にあります。10Gbps ポート 1 基、SFP+ ポート 1 基、1Gbps LAN ポート 8 基を 1 台にまとめている点が最大の特徴です。10Gbps の光回線を使っている人や、家の中に NAS・10GbE 対応 PC がある人には今でも候補になります。一方、1Gbps 回線で無線中心に使うなら、本体の大きさと価格に見合うメリットは薄くなります。
無線は 5GHz 帯が最大 4804Mbps、2.4GHz 帯が最大 1148Mbps のデュアルバンド構成です。外部アンテナは 8 本、プロセッサーは 2.2GHz のクアッドコアです。ASUS 独自のメッシュ機能 AiMesh に対応しており、対応する ASUS ルーターと組み合わせて家全体をカバーできます。登場は 2020 年頃で、Wi-Fi 6E や Wi-Fi 7 が使う 6GHz 帯には対応していません。
主要仕様の読み解き
| 項目 | 仕様 | どう読むか |
|---|---|---|
| Wi-Fi 規格 | Wi-Fi 6 (802.11ax) | 6GHz 帯は非対応 |
| 5GHz 帯 | 最大 4804 Mbps | 理論上のリンク速度。端末 1 台あたりの速度ではない |
| 2.4GHz 帯 | 最大 1148 Mbps | 距離や壁に強い帯域。IoT 機器向け |
| 高速有線 | 10Gbps ポート 1 基(WAN/LAN 共用)+ SFP+ 1 基 | 10G 回線と 10G 機器を同時に扱える |
| 一般有線 | 1Gbps LAN 8 基 | 別途スイッチを買わずに多くの機器を直結できる |
| USB | USB 3.1 Gen 1 × 2 | ストレージやプリンターの共有向け |
| 寸法・重量 | 343.6 × 343.6 × 80 mm / 1280 g | 置き場所を選ぶ大きさ |
表の中で誤解されやすいのが「4804Mbps」です。これは 4 本のストリームを 160MHz 幅で束ねたときの合計値です。スマートフォンやノート PC の多くは 2 ストリーム対応なので、1 台がつながるリンク速度は条件が揃っても 2402Mbps が上限です。実際の転送速度は、距離や壁、混雑具合でさらに下がります。
また、5GHz 帯の 160MHz 幅は気象レーダーなどを避ける DFS の影響を受けやすく、状況によっては自動で狭い幅に切り替わります。「4804Mbps 出るルーター」ではなく、「複数の高速端末を同時につないでも余裕がある」ことが無線側の強みだと考えると、実際の使い勝手に近くなります。
互換性ガイド
回線との接続。 10Gbps の光回線で ONU やホームゲートウェイと LAN ケーブルでつなぐ場合は、10Gbps ポートを WAN 側に使うのが基本です。10Gbps の有線接続にはカテゴリー 6A 以上のケーブルが目安とされます。付属の CAT6 LAN ケーブル(1.5m)は短い距離の接続なら使えますが、長く引き回すならケーブルを見直してください。
IPv6 IPoE(v6 プラスなど)の対応を必ず確認。 日本の光回線では、IPoE 方式と IPv4 over IPv6(v6 プラス、transix、クロスパス、OCN バーチャルコネクトなど)が主流です。これらへの対応はルーターの機種やファームウェアの版で異なります。契約中の方式が RT-AX89X で使えるかどうかは、ASUS の日本公式サイトの対応機種情報で確認してください。対応していない場合は、プロバイダーのホームゲートウェイをルーターにし、本機をアクセスポイントとして使う構成になります。その場合、QoS などルーターとしての機能の一部は使えなくなるのが一般的です。
10G を活かすには相手側も 10G が必要。 10Gbps ポートや SFP+ ポートは、つなぐ PC・NAS・スイッチ側も 10GbE に対応していないと 1Gbps 以下で動きます。SFP+ ポートを使うには、SFP+ モジュールや DAC ケーブルを別に用意する必要があります(付属品は LAN ケーブルのみです)。他社製モジュールには相性があるので、実績のあるものを選んでください。
ゲーム機との接続。 製品名に PS5 とありますが、PS5 専用というわけではありません。PS5 は Wi-Fi 6 と有線 LAN の両方に対応しているので、どちらでもつながります。ただし、遅延と安定性を重視するなら、8 基ある LAN ポートへの有線接続が最も確実です。初代 Nintendo Switch のように Wi-Fi 5(11ac)までの機器も下位互換でつながりますが、速度はその機器の規格が上限になります。
AiMesh の組み方。 本機はデュアルバンドなので、メッシュのノード同士を無線でつなぐと、その通信が端末と同じ 5GHz 帯を分け合います。中継先では速度が大きく落ちるので、可能ならノード間を LAN ケーブルでつなぐ有線バックホールにするのがおすすめです。
物理的な設置。 本体だけで 343.6 × 343.6 mm あり、8 本のアンテナを立てるとさらに場所を取ります。重量も 1280 g あります。テレビ台や棚に置く予定なら、アンテナを含めた実寸で置き場所を測っておいてください。
商品情報
ASUS RT-AX89X は、2020 年頃に登場したハイエンドのゲーミングルーターです。2.2GHz のクアッドコアプロセッサーを搭載し、付属品として CAT6 LAN ケーブル(1.5m)が同梱されています。保証期間は通常 1 年間ですが、販売店によって異なる場合があるので購入先で確認してください。
価格は取得時点で、Amazon が ¥39,192(2026 年 6 月取得時点)、楽天市場の販売店(ベアホームズ)が ¥86,051(2026 年 8 月取得時点)でした。同じ製品でも販売店によって倍以上の差があります。登場から年数が経ったモデルは流通在庫が減り、店によって価格が大きく違うことがよくあります。価格は変動が大きいため、購入前に商品ページで最新の価格を確認してください。
Amazon のレビューは 5 つ星のうち 4.3、件数は 57 件でした(2026 年 6 月取得時点)。評価は高めですが、件数はそれほど多くありません。個別のレビューでは、自分と同じ回線種別や設置環境のものを優先して読むと参考になります。
競合製品との比較
| 製品 | 無線規格(製品名から) | 本機との違い |
|---|---|---|
| RT-AX89X(本機) | Wi-Fi 6 / 4804+1148Mbps | 10Gbps + SFP+ + 1G LAN 8 基 |
| RT-AX82U GUNDAM EDITION | Wi-Fi 6 / 4804+574Mbps | 5GHz 帯は同じ値、2.4GHz 帯は本機が上。有線構成は製品ページで確認 |
| RT-BE14000 | Wi-Fi 7 / 8643+4323+688Mbps | 6GHz 帯を含むトライバンド |
| NEC Aterm AM-AX11000T12 | Wi-Fi 6E トライバンド | 6GHz 帯を使える |
無線の新しさを重視するなら、6GHz 帯を使える Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7 の機種のほうが有利です。空いている 6GHz 帯に対応端末を逃がせるので、混雑したマンションなどでは違いが出やすくなります。一方、10Gbps と SFP+ の両方を持つ有線構成は、本機が今でも差をつけられる部分です。無線の新しさを取るか、有線の拡張性を取るかで選ぶのが分かりやすい判断軸です。
おすすめユーザー
- 10Gbps 光回線を契約していて、有線で 10G をフルに使いたい人。 WAN に 10Gbps ポート、LAN 側の 10G スイッチや NAS に SFP+ という使い分けができます。
- 有線でつなぐ機器が多い人。 ゲーム機、デスクトップ PC、テレビ、NAS などを、別途スイッチを買わずに 8 基の 1Gbps ポートへ直結できます。
- NAS との大容量転送が多いクリエイター。 10GbE 対応の NAS と PC をそろえれば、動画素材のやり取りが大幅に速くなります。USB 3.1 Gen 1 ポートでの簡易的なストレージ共有も使えます。
- オンラインゲームで回線の安定性を重視する人。 QoS でゲームの通信を優先できます。PS5 などを有線でつなげる環境なら、さらに安定します。
購入前の注意点
1Gbps 回線・無線中心なら過剰です。 本機の強みの多くは 10G の有線ポートにあります。1Gbps 回線でスマートフォンやノート PC を無線で使うだけなら、本機の良さはほとんど活きません。その用途なら、6GHz 帯に対応した新しいモデルや、より小さく安いモデルのほうが満足度は高いでしょう。
10G 環境には周辺機器への追加投資が必要です。 PC 側の 10GbE ネットワークカード、10G スイッチ、SFP+ モジュールなどを揃えないと、10G ポートはただの空きポートになります。ルーター本体の価格だけで予算を考えないでください。
回線方式の対応確認を忘れずに。 前述のとおり、v6 プラスなどの IPoE 方式にルーターとして対応しているかは、購入前に確認するべき最重要ポイントです。対応していないと、ホームゲートウェイの下にアクセスポイントとしてぶら下げる使い方になり、ルーター機能に払った分が無駄になります。
登場から年数が経ったモデルです。 2020 年頃の製品なので、ファームウェアの提供状況は ASUS のサポートページで最新版と更新日を確認してください。ルーターはセキュリティ更新が止まると、長く使うほどリスクが高まります。
販売店による価格差と販売条件。 取得時点で Amazon と楽天の販売店に倍以上の価格差がありました。高いほうで買う前に、国内正規品か、新品か、保証はどうなっているかを商品ページで確かめてください。
大きさと設置場所。 343.6 mm 四方の本体に 8 本のアンテナが付くので、一般的なルーターの感覚で置き場所を考えると入りません。設置スペースは事前に測っておきましょう。
よくある質問
Q. 4804Mbps の速度がそのまま出ますか?
A. 出ません。4804Mbps は 4 ストリーム・160MHz 幅での理論上のリンク速度です。一般的な 2 ストリーム対応の端末では 2402Mbps が上限で、実際の転送速度はそれより低くなります。
Q. PS5 専用のルーターですか?
A. いいえ。製品名に PS5 とあるのは対応機器の例示です。PS5 以外のゲーム機、PC、スマートフォンも問題なくつながります。PS5 は有線 LAN でつなぐと最も安定します。
Q. SFP+ ポートには何をつなぎますか?
A. 10G 対応スイッチや NAS などへ、SFP+ モジュールや DAC ケーブルを使ってつなぐのが主な使い方です。モジュールは付属しないので、別途購入が必要です。
Q. メッシュ Wi-Fi にできますか?
A. AiMesh に対応した ASUS ルーターと組み合わせればメッシュを組めます。デュアルバンドなので、ノード間は有線でつなぐと速度が落ちにくくなります。
Q. v6 プラスで使えますか?
A. 対応状況は機種とファームウェアの版で異なります。ASUS の日本公式サイトの対応機種情報で確認してください。
販売情報
(Amazon参照)
- メーカー名: ASUS
- ASIN: B08R36LQRV
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。





