概要

【NAS用拡張ユニット】Synology RX418は、Synologyの1U RackStation向けに作られた4ベイの拡張ユニットです。結論から言うと、対応するRackStation(RS1219+、RS818(RP)+、RS815(RP)+、RS816、RS815)をすでに使っていて、本体を買い替えずに容量だけ足したい人には最も手堅い選択肢です。一方で、対応機種を持っていない人や、読み書きの速度を伸ばしたい人が買う製品ではありません。

本機は単体ではNASとして動かず、CPUもOSも持たない「ドライブの入れ物」です。付属の拡張ケーブルでRackStation本体とつなぎ、DSM(DiskStation Manager)から本体のドライブと同じ画面で管理します。追加のソフトウェアは要らず、ストレージプールの作成、RAIDの拡張、バックアップ先としての利用までDSM上で完結します。

筐体は1Uのラックマウント型で、3.5インチまたは2.5インチのSATA HDD/SSDを4台収納できます。重量はドライブなしで約4.28kgです。ビジネス用途や、自宅でラックを組んでいてデータ量の多いユーザーに向けた製品です。

互換性ガイド

対応するNAS本体

登録データ上の対応機種は次の5系統です。

  • RS1219+
  • RS818+ / RS818RP+
  • RS815+ / RS815RP+
  • RS816
  • RS815

これ以外のRackStationや、DSシリーズ(デスクトップ型NAS)では使えないとされています。Synologyの拡張ユニットは、本体ごとに対応する型番と接続できる台数が決まっています。名前の似た機種でも、末尾の「+」の有無やRP(冗長電源)付きかどうかで対応が分かれることがあるため、購入前にSynology公式の互換性情報で手元の本体の型番を照合してください。

接続方式と速度の考え方

各ベイのインターフェースはSATA III(6Gbps)ですが、本体とつなぐのは付属の拡張ケーブル1本です。つまり、4台のドライブが本体との1本の経路を分け合います。HDDを4台並べて容量を稼ぐ用途なら問題になりにくい一方、SSDを入れて本体内蔵ベイと同じ速度を期待すると、経路の側で頭打ちになります。RX418は「速度を足す」機器ではなく「容量を足す」機器だと考えておくのが無難です。

ドライブの互換性

3.5インチ/2.5インチのSATA HDD/SSDに対応します。ただしSynologyは本体ごとにドライブの互換性リストを公開しており、リストに無いドライブでは警告が出たり、サポートを受けにくくなったりすることがあります。RX418に入れるドライブも、接続先のRackStationの互換性リストで確認してから選ぶのが安全です。

ラックへの設置

1U筐体なので、既存ラックの空き1Uに収まります。奥行きやレールの扱いはラックの仕様に左右されるため、製品ページの寸法とラックの有効奥行きを事前に照らし合わせてください。拡張ケーブルの長さには限りがあるので、RackStation本体のすぐ上か下に置く前提で空きを確保しておくと、配線に困りません。

商品情報

項目 内容
ベイ数 4
対応ドライブ 3.5インチ / 2.5インチ SATA HDD/SSD
インターフェース SATA III (6Gbps)
重量 約4.28 kg
対応機種 RS1219+、RS818(RP)+、RS815(RP)+、RS816、RS815

Synology RX418は2018年頃に発売され、長く売られている拡張ユニットです。本体にHDD/SSDは付属しないので、ドライブは別に用意する必要があります。保証は標準で3年です。付属品は拡張ケーブル、電源ケーブル、クイックインストールガイドなどです。

最新の価格は販売ページの表示でご確認ください。価格は時期や販売元によって変わるため、購入時は商品ページで最新の価格を確認してください。最新のユーザー評価は販売ページの表示でご確認ください。

ただ、比べる相手は同じ価格の外付けケースではなく、「本体をもっとベイ数の多い機種に買い替える費用と、データ移行の手間」です。既存の設定・共有フォルダ・権限・バックアップのタスクをそのまま残して容量だけ増やせる点に、純正の拡張ユニットとしての価値があります。

導入後の使い方:ボリューム設計で失敗しない

DSMでRX418のドライブを使う方法は、大きく分けて2つあります。1つは、RX418の4台だけで独立したストレージプールを作る方法です。もう1つは、本体側の既存のストレージプールにRX418のドライブを足して、プールそのものを広げる方法です。

手軽なのは後者ですが、本体と拡張ユニットにまたがるプールには弱点があります。拡張ユニット側の電源が落ちる、ケーブルが抜けるといった事態が起きると、プール全体が使えなくなるおそれがあります。本体だけなら無事だったはずのデータまで巻き込まれる形です。

そのため、迷ったら「RX418は独立したプールにする」のがおすすめです。例えば、本体側を業務データ、RX418側をアーカイブやHyper Backupの保存先、監視カメラの録画先のように役割で分けると、障害の影響が片側だけで止まります。どうしても1つの大きなボリュームが必要な場合は、無停電電源装置(UPS)で両方の電源を守り、ケーブルをしっかり固定したうえで運用してください。

おすすめユーザー

本製品が特に向くのは、次のような人です。

  • 対応するRackStationの容量が足りなくなってきた人:RS1219+やRS818+などを使っていてストレージが逼迫しているなら、本体を入れ替えずに4ベイ分を足せます。管理画面も運用手順も変わらないので、移行作業のリスクがありません。
  • ローカルのバックアップ先を用意したい人:RX418を独立したプールにして、SynologyのHyper Backupなどの保存先にすれば、本番データとは別のボリュームに控えを持てます。
  • ラック内をすっきり保ちたい人:1Uで収まるので、外付けHDDを何台もぶら下げるよりも配線と設置が整理されます。
  • 大容量HDDでアーカイブ領域を作りたい人:経路を分け合う構造上、速度より容量を重視する用途との相性が良い製品です。

反対に、次のような人には向きません。

  • 対応機種以外のNAS(DSシリーズのデスクトップ型など)を使っている人。
  • 速度の向上を目的に、SSDだけで組もうとしている人。
  • 本体がかなり古く、性能やサポート期間に不安を感じている人。この場合はRX418に投資するより、本体の買い替えを先に検討したほうが合理的なことがあります。

購入前の注意点

対応機種の確認が最優先です。 RX418は対応するRackStationにつないだときだけ機能し、汎用の外付けストレージとしては使えません。対応機種以外の本体を持っている場合、届いても使い道がない機器になってしまいます。型番は本体の背面ラベルかDSMの情報画面で正確に確認してください。

速度が上がると思わないでください。 4台のドライブは本体との1本の経路を分け合うので、RX418側のボリュームは本体内蔵ベイと同じ速度にはなりにくい構造です。頻繁に読み書きする作業用データは本体側に置き、RX418にはアーカイブやバックアップを置く、という分け方が性能面でも障害対策でも理にかなっています。

本体とまたがるプールは慎重に。 前の節で書いたとおり、拡張ユニットを含むストレージプールは、拡張ユニット側の電源断やケーブル外れの影響を受けます。手軽さに引かれて既存プールを広げる前に、障害が起きたときにどこまで巻き込まれるかを考えてください。

**総額はドライブ代を含めて見積もってください。NAS向けのドライブを4台そろえると、本体と同程度かそれ以上の出費になることも珍しくありません。

設置場所の音と熱に注意してください。 1Uのラックマウント機器は小径のファンで冷やすため、一般に動作音が大きくなりがちです。リビングや寝室の近くに置くラックだと気になる可能性があるので、設置場所を決めてから購入するのが安全です。

RX418自体は「別の場所の控え」にはなりません。 本体と同じラック、同じ電源につながっている以上、火災・落雷・盗難には本体と一緒に巻き込まれます。重要なデータは、外部ドライブやクラウドなど物理的に離れた場所にもコピーしておくべきです。

販売元を確認してください。 Amazonの掲載では販売元・出荷元がnextDREAMとなっており、Amazon自身の販売ではありません。メーカー保証の受け方や初期不良の窓口は販売元によって変わることがあるため、注文前に商品ページで条件を確認してください。また、商品ページの登録情報が誤っていることもあるので、画像とタイトルでRX418本体であることも確かめてください。

よくある質問

Q. DSシリーズ(デスクトップ型NAS)に接続できますか? A.

登録データ上は非対応です。RX418はRackStation向けで、対応機種はRS1219+、RS818(RP)+、RS815(RP)+、RS816、RS815とされています。デスクトップ型NASには別系統の拡張ユニットが用意されているので、そちらの対応表を確認してください。

Q. HDDは付属しますか?
A. 付属しません。3.5インチまたは2.5インチのSATA HDD/SSDを別に用意する必要があります。接続先のRackStationのドライブ互換性リストに載っているものを選ぶと安心です。

Q. RX418に入れたドライブは本体内蔵と同じ速度で使えますか?
A. 各ベイはSATA III(6Gbps)ですが、本体との接続は拡張ケーブル1本で4台分を分け合います。そのため、本体内蔵ベイと同等の速度は期待しないほうが無難です。

Q. 既存のボリュームの容量をそのまま増やせますか? A.

DSMの操作としては可能ですが、本体とRX418にまたがる構成にすると、RX418側の電源断やケーブル外れでプール全体が使えなくなるおそれがあります。安全性を重視するなら、RX418は独立したストレージプールにするのがおすすめです。

Q. 2.5インチSSDだけで構成するのはありですか?
A. 物理的には対応していますが、経路を分け合う構造のためSSDの速さを生かしにくく、費用に見合わない可能性があります。SSDは本体側、大容量HDDはRX418側と分けるほうがバランスが取れます。

販売情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: Synology
  • 販売元: nextDREAM
  • 出荷元: nextDREAM
  • ASIN: B078W4JTBR
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。