Thermalright Peerless Assassin 120 SE ホワイト ARGB CPUエアクーラー 6ヒートパイプ CPUクーラー デュアル120mm PWMファンアルミニウムヒートシンクカバー AGHPテクノロジー AMD AM4 AM5 は、白を基調としたPCに合わせやすいデュアルタワー型の空冷CPUクーラーです。この記事ではカタログ値を並べるだけでなく、組む前に確認しないと詰む箇所(全高・メモリ干渉・ARGBの配線)と、どこを割り切るべきかまで踏み込みます。
概要
本製品は6mm径のヒートパイプ6本を2つのフィンタワーに通し、120mmのPWMファン(TL-C12CW-S)2基で挟む構成の空冷クーラーです。公称の最大冷却能力は245Wで、Core i5/i7クラスやRyzen 5/7クラスの常用域なら余裕を持って受け止められます。結論を先に言うと、白いミドルタワーに載せる「価格に対してよく冷える標準解」を探している人向けで、小型ケースや極端なオーバークロックとは前提が合いません。
製品名にあるAGHPテクノロジーは、ヒートパイプの底面を削って平らに整え、CPUと直接触れさせる方式を指す呼び名として説明されます。ベースプレートを介さないぶん熱の受け渡しが素直になる一方、露出した銅面は傷や指紋が残りやすいので、開封時の扱いには少し気を使ってください。取り付け直前まで保護シールを剥がさないのが無難です。
ホワイトモデルはヒートシンクカバーとファンが白で統一されていますが、光るのはファンのARGBだけで、フィンスタックそのものは発光しません。Amazon.co.jp のレビューは2026年7月11日取得時点で435件・5つ星のうち4.7(満足度94%)で、この価格帯の空冷としては評価が安定しています。星ごとの内訳までは取得できていないため、参考値として見てください。
互換性ガイド
対応ソケットは Intel LGA1700 / LGA1200 / LGA1156 / LGA1155 / LGA1151 / LGA1150 と、AMD AM4 / AM5 です。第12〜14世代Core、Ryzen 5000シリーズ、そしてAM5環境まで、現行の主要プラットフォームはほぼ網羅しています。まず確認すべき数値を表にまとめます。
| 確認項目 | 公称値 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 全高 | 155mm | ケースのCPUクーラー最大高が155mm以上必要。実際は5mm以上の余裕を見たい |
| 幅 × 奥行 | 135 × 125 mm | 幅135mmは第1メモリスロット側へ張り出す |
| 重量 | 約750g(ファン含む) | 輸送・横倒しでマザーボードに負担がかかる |
| ファン | 120mm × 2 / 1550rpm ±10% / 66.17 CFM / ≤25.6 dBA | CPUファンヘッダーが1つしかない場合は分岐ケーブルが要る |
| 発光 | 3ピン 5V ARGB | 4ピン12V RGBヘッダーには挿さない |
高さは155mmです。ケース仕様の「CPUクーラー最大高」がちょうど155mmだと、サイドパネル内側の凹凸やファンケーブルの取り回しで当たることがあります。160mm以上のクリアランスがあるケースを選んでおくと、後から悩まずに済みます。ケース幅に余裕がない構成ほど、この数mmが効いてきます。
メモリの干渉は、この製品でいちばん事故が多いところです。メーカーの互換性情報では、高さ45mmを超えるメモリは第1スロットと干渉する可能性があるとされています。ヒートスプレッダの無い一般的なDDR4/DDR5モジュールは30mm台に収まるため問題になりませんが、背の高いRGBメモリは40mm台後半に達するものがあり、これが引っかかります。付属のワイヤークリップでフロントファンを数mm上げて逃がす手はありますが、上げた分だけ全高が増えてサイドパネルやトップファンに近づく点に注意してください。
ファンは2基とも4ピンPWMで、通常は分岐ケーブルでまとめてCPU_FANヘッダーに接続します。ARGBは3ピン5Vのアドレサブルヘッダー(JRAINBOW、ARGB_HEADER などと刻印されています)に挿します。ここが本当に間違えやすく、隣にある4ピン12V RGBヘッダーへ無理に挿すとLEDを壊します。ピン数とヘッダーの刻印を必ず確認し、ARGBヘッダーが無いマザーボードでは別売りのARGBコントローラーを用意してください。
取得できたスペック表の「対応ソケット」欄には LGA1851 が含まれていますが、これは自動収集された項目で、互換性メモ側の一覧には LGA1851 がありません。データが食い違っている以上ここは断定せず、非対応と考えて動くのが安全です。Intelの新しい世代で使いたい場合は、購入前にメーカーの対応表と、別売りマウントキットの有無を確認してください。
商品情報
主な仕様は、6mm径ヒートパイプ6本、120mm PWMファン2基(1550rpm ±10%、66.17 CFM、ノイズ ≤25.6 dBA)、寸法135 × 125 × 155 mm、重量約750g、公称最大冷却能力245Wです。245Wという数字はメーカーの条件下での値なので、実際の上限はケースのエアフローと室温に強く左右されます。「245Wまで無条件に面倒を見る」ではなく「245Wクラスまで視野に入る設計」と読むのが現実的です。
付属品はIntel/AMD両対応のマウントキット、TF7サーマルグリース、ファン固定用ワイヤークリップ、取扱説明書です。グリスが同梱されているため、初回の取り付けに追加購入は要りません。保証期間はメーカー標準の1年間で、簡易水冷の多くが3年以上の保証を付けるのと比べると短めです。ただし空冷の可動部はファンだけなので、万一の際も交換の手間とコストは小さく済みます。
価格については注意が必要です。今回参照した自動取得データには、この製品クラスとしては桁の合わない金額が入っており、収集ミスの可能性が高いと判断しました。そのため本文では具体的な金額を書きません。実売価格は時期とセールで大きく動くので、必ず商品ページで最新の価格を確認してください。発売は2022年後半で、現在も流通は安定しています。
評価面では、2026年7月11日取得時点でレビュー435件・星4.7(満足度94%)という数字が出ています。数百件規模でこの水準が維持されているということは、初期不良や取り付け不能といった致命的な問題が多数派ではないことを示しています。
競合製品との比較
| 比較対象 | 構造 | 本製品との違い | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|
| 本製品(120 SE ホワイト ARGB) | デュアルタワー / 6ヒートパイプ / 120mm×2 | 白いヒートシンクカバー+ARGBファン | 白いPCで冷却も妥協したくない |
| Thermalright PA120 ブラック | デュアルタワー / 6ヒートパイプ / TL-C12B | 発光なしの黒。骨格は同系列 | 光らせない、黒で統一する |
| Peerless Assassin 90 SE | 背の低いデュアルタワー | 全高が抑えられている | 155mmが入らないケースの逃げ道 |
| Assassin Spirit 120 EVO | よりシンプルな下位クラス | 冷却能力は一段下がる | さらに予算を削りたい |
| 240〜360mm 簡易水冷 | 水冷 | ラジエーター設置面が必要/保証は長い傾向 | 見た目を作りたい、上部で排熱したい |
同じThermalright内では、色と発光の要否で選び分けるのがいちばん分かりやすい整理です。冷却の骨格が近いモデルが複数あるので、「黒でよければPA120」「155mmが入らなければ90 SE」と考えると迷いません。簡易水冷との比較では、この製品の弱点は見た目の派手さと保証期間であって、冷却性能そのものではない、という点を押さえておくと判断が早くなります。
取り付けで失敗しないために
デュアルタワーは中央側のファンを外さないとネジに届かないため、先にファンをワイヤークリップから外してから固定します。マザーボードをケースに組み込む前にバックプレートとスタンドオフを付けておくと、裏面のケーブルと格闘せずに済みます。ネジは対角に少しずつ、均等に締めてください。AMD環境ではマザーボード標準のバックプレートを流用する方式が一般的ですが、手順は必ず付属マニュアルで確認してください。
グリスは米粒大を中心に1点置くのが無難です。塗りすぎても冷えは良くならず、はみ出して掃除が増えるだけです。ファンの向きはフロント吸気からリア排気へ流れを揃えるのが基本で、ケースのリアファンと向きが逆になっていないか、サイドパネルを閉じる前に確認します。
最後に、重量約750gのタワーがマザーボードに片持ちで付くことを意識してください。組み上がったPCを運ぶときは横倒しにするか、緩衝材で支えると安心です。輸送中の破損は、この形状のクーラーで一定数起きる事故です。
おすすめユーザー
- 白基調のPCを組んでいて、冷却も妥協したくない人 — ヒートシンクカバーとファンが白で統一されているため、強化ガラス越しの見え方が黒いクーラーとは大きく変わります。ARGBは主張しすぎない程度に光ります。
- Core i5 / Ryzen 5 〜 Core i7 / Ryzen 7 クラスを常用する人 — 公称245Wのデュアルタワーは、このあたりのCPUを常用域で使うぶんには明確に余裕があります。上限1550rpmなのでゲーム中のファン音も耳障りになりにくい構成です。
- 静かさを優先したい人 — ノイズは公称 ≤25.6 dBA で、PWM制御によりアイドル時は十分に静かです。ただしゼロrpmで完全停止する機能は持たないため、無音ではなく「気にならない音量」を求める人に向きます。
- 簡易水冷のポンプ故障や液漏れを避けたい人 — 可動部がファン2基だけなので、故障時の影響範囲が小さく、交換も安価に済みます。長期運用の安心を取る選択として合理的です。
購入前の注意点
価格データが信用できません。 今回参照した自動取得の価格欄には、この製品クラスと明らかに釣り合わない金額が入っていました。同じことは商品ページ側でも起こり得ます(別サイズ・別カラーのバリエーション価格が表示される)。購入時は、カラーとサイズの選択が「ホワイト ARGB」になっていることを確認したうえで、表示価格を見てください。
Amazon の登録情報と現物が食い違うことがあります。 メーカー名・型番・対応ソケットといった掲載情報は自動で集約されるため、別バリエーションの値が混ざることがあります。実際、今回のデータでも対応ソケット欄に LGA1851 が入っている一方、互換性メモ側には含まれないという食い違いがありました。商品ページを開いたら、まず画像とタイトルで「ホワイト・ARGB・120 SE」であることを確認してください。
全高155mmはケースを選びます。 多くのMini-ITXケースと一部のMicro-ATXケースでは物理的に入りません。入るはずで買うのではなく、ケースのスペック表にあるCPUクーラー最大高を実数で確認してください。ぎりぎり155mm対応のケースも、サイドパネル内側の構造次第では当たります。
背の高いメモリとは相性が悪いです。 45mmを超えるヒートスプレッダ付きメモリは第1スロットと干渉する可能性があります。すでにRGBメモリを持っているなら、高さを実測してから判断してください。ファンを上げて逃がすとケース側のクリアランスが減るという、二者択一になりがちな箇所です。
光るのはファンだけです。 ヒートシンクは発光しないため、クーラー全体を光らせたい構成には向きません。そこを重視するなら、ディスプレイ付きの簡易水冷やRGBブロック型を検討したほうが満足度は高くなります。
Core i9 / Ryzen 9 の全コア長時間負荷は苦手です。 レンダリングやエンコードで全コアを何十分も回し続ける使い方では、空冷デュアルタワーの限界が見えます。ゲーム用途では問題になりにくい一方、ワークステーション的な使い方なら360mm簡易水冷や、より大型の空冷を検討してください。
保証は1年です。 簡易水冷と比べて短いので、長期保証を安心材料にしたい人には引っかかるかもしれません。また、白い樹脂やコーティングは一般に経年で色味が変わることがあるため、何年も使う前提なら覚えておいてください。
よくある質問
Q. 240mm簡易水冷とどちらを選ぶべきですか? A.
ゲーム主体で、ケースに155mmの高さが確保できるなら本製品で十分です。ポンプという可動部が無く、保証切れ後も使い続けやすいのが利点です。ラジエーターで見た目を作りたい、あるいはCore i9クラスで長時間の全コア負荷をかけるなら簡易水冷が向きます。
Q. メモリと干渉しませんか?
A. 高さ45mm未満のモジュールならほぼ問題ありません。45mmを超える背の高いRGBメモリは第1スロットと干渉する可能性があるため、付属クリップでフロントファンを上げるか、ロープロファイルのメモリを選んでください。
Q. ARGBヘッダーが無いマザーボードでも使えますか? A.
冷却機能としては問題なく使えます。ファンは4ピンPWMなので、CPU_FANヘッダーに接続すれば回転数制御も効きます。発光を制御したい場合は別売りの5V ARGBコントローラーが必要です。4ピン12V RGBヘッダーには絶対に挿さないでください。
Q. LGA1851 で使えますか?
A. 今回のデータは食い違っており断定できません。互換性情報の一覧に LGA1851 は含まれていないため、非対応と考えるのが安全です。使いたい場合はメーカーの対応表と、別売りマウントキットの有無を確認してください。
Q. ファンを1基だけで運用できますか?
A. 物理的には可能で、メモリ干渉や見た目の都合で片側だけ使う人もいます。ただし冷却性能は落ちるため、発熱の大きいCPUでは推奨しません。まず2基で組み、必要に応じて外す順序が安全です。
Q. グリスは別に買う必要がありますか?
A. TF7サーマルグリースが付属するので、初回の取り付けでは不要です。将来の組み直し用に予備があると便利ですが、最初の1回のために追加購入する必要はありません。
商品情報
(Amazon参照)
- メーカー名: THERMALRIGHT(サーマルライト)
- ASIN: B0B8Z3PPMP
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。




