この記事ではNZXT クラーケン Z63 280mmを詳しく紹介します。
概要
NZXTのKraken Zシリーズは、AIO水冷クーラーに新たな表現の自由をもたらしました。その中でもKraken Z63は280mmラジエーターを採用し、ハイエンドCPUをしっかりと冷却しながら、ポンプヘッドに搭載された2.36インチのLCDディスプレイでシステム情報やGIFアニメーションを表示できる点が最大の魅力です。
冷却性能とカスタマイズ性を両立した本製品は、ゲーミングPCはもちろん、クリエイター向けワークステーションにもマッチします。Intel Core i9やAMD Ryzen 9といった発熱の大きいCPUでも、280mmの大型ラジエーターと付属のAER P 140mmファン2基が効率的に熱を排出します。
市場での立ち位置としては、同社のKraken Xシリーズよりも上位に位置し、ディスプレイ付きAIOクーラーとしては価格と性能のバランスが取れたミドルハイクラスの製品と言えるでしょう。
互換性ガイド
Kraken Z63のCPUソケット対応状況は以下の通りです。
- Intel: LGA 1200、1151、1150、1155、1156、1366、2011、2011-3、2066
- AMD: AM4、sTRX4、TR4(ただしThreadripper用ブラケットは別売り)
メモリとの干渉については、ポンプヘッドがCPUソケット直上に取り付けられるため、背の高いメモリモジュールでも基本的に問題になりません。ただし、一部のマザーボードではVRMヒートシンクやM.2ヒートシンクと干渉する可能性があるため、事前にケース内のクリアランスを確認しておきましょう。
ラジエーターサイズは280mm(143×315mm)で、対応するケースは上面または前面に280mmラジエーターを搭載可能なモデルに限られます。多くのミドルタワーケースでは上面に280mmが収まりますが、一部のコンパクトなケースでは280mmが入らない場合もあるため、購入前にケースの対応サイズを必ずチェックしてください。
商品情報
Kraken Z63は、NZXTが販売するAIO一体型水冷CPUクーラーです。発売は2020年で、その後もロングセラーとして多くのビルダーに支持されています。価格帯は2万円台後半から3万円台前半で、保証期間は6年と長期にわたります。
市場での立ち位置はミドルハイクラス。同社のKraken Xシリーズ(LCD非搭載)よりも上位に位置し、ディスプレイ機能を重視するユーザーに最適です。冷却性能は280mmラジエーターとAER Pファンにより、TDP 250WクラスのCPUまで安定して冷却できます。
主な仕様は以下の通りです。
- ラジエーターサイズ: 280mm(143×315×30mm)
- ファン: AER P 140mm PWMファン×2(回転数500~2100RPM、騒音21~36dBA)
- ポンプ: 改良型ポンプユニット、最大4.56W
- ディスプレイ: 2.36インチLCD、24ビットカラー、640×480ピクセル
- チューブ: ナイロンメッシュスリーブ付きゴムチューブ、長さ400mm
- 対応ソケット: Intel LGA 1200/115x/1366/2011/2066、AMD AM4/sTRX4/TR4
おすすめユーザー
- ゲーミングPCを自分好みにカスタマイズしたいユーザー: ポンプヘッドのLCDディスプレイにゲームのロゴやお気に入りのGIFを表示でき、PCの外観を個性的に演出できます。CAMソフトウェアでCPU温度やファン回転数も表示可能。
- 静音性と冷却性能を両立させたいユーザー: 280mmの大型ラジエーターと流体軸受け採用のAER Pファンにより、低回転時は21dBAと非常に静か。高負荷時でも2100RPMまで回転し、しっかり冷却します。
- Intel Core i7/i9やAMD Ryzen 7/9を搭載したハイエンドPCを組むユーザー: これらのCPUは発熱が大きいため、空冷クーラーでは限界があります。280mmクラスのAIOなら余裕を持って冷却でき、オーバークロックにも対応可能です。
- こんな人には向かない: 予算を抑えたい方や、ディスプレイ機能に興味がない方には、より安価なKraken Xシリーズや空冷クーラーをおすすめします。また、ITXケースなど280mmラジエーターが搭載できないケースを使う場合は、240mmモデルのKraken Z53を検討しましょう。
購入前の注意点
Kraken Z63は優れた製品ですが、いくつか注意すべき点があります。
まず、280mmラジエーターに対応したケースが必要です。多くのミドルタワーケースでは上面に280mmが収まりますが、一部のケースでは240mmまでしか対応していないため、購入前に必ず確認しましょう。
次に、AMD Threadripper用のブラケットは別売りです。Threadripper環境で使用する場合は、別途NZXTの対応ブラケットを購入する必要があります。
また、CAMソフトウェアの動作にはインターネット接続とNZXTアカウントが必要です。ソフトウェアのアップデートや設定の保存にはアカウントが必須となるため、オフライン環境での使用は制限されます。
競合製品としては、Corsair iCUE H115i ELITE CAPELLIXや、ASUS ROG RYUJIN II 280などがあります。これらの製品も同様の冷却性能とRGB機能を備えていますが、ディスプレイのカスタマイズ性ではKraken Z63が一歩リードしています。
よくある質問
Q: Intel LGA 1700ソケットには対応していますか?
A: 公式にはLGA 1200までですが、LGA 1700用のリテンションキットをNZXTが別途提供しています。購入時に最新の互換性情報を確認することをおすすめします。
Q: 付属のファンは交換できますか?
A: はい、標準の120mm/140mmファンと交換可能です。ただし、ラジエーターの厚みが30mmあるため、ファンの厚みやケース内のスペースに注意してください。
Q: ディスプレイに表示できる内容は?
A: CAMソフトウェアから、CPU温度、GPU温度、ファン回転数、ポンプ回転数などのシステム情報、または任意の画像やGIFアニメーションを表示できます。解像度は640×480ピクセル、24ビットカラーです。
販売情報
(Amazon参照)
- メーカー名: NZXT
- ASIN: B084HLVZJ7
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。





