MOZA RACING CRP2 Load Cell Pedal Set ロードセルペダル セット(スロットル&ブレーキ)国内正規品は、ハンコン本体よりも先に「ペダルを替えるべきか」で迷っている人に向けた製品です。この記事では、与えられた仕様と販売情報をもとに、どこが効いてどこを割り切るのかを整理します。

概要

CRP2 は、スロットルとブレーキの2ペダル構成で、ブレーキに最大200kg対応のロードセル式センサーを採用したシム用ペダルセットです。型番は MOZA-CRP2、ベースは航空機グレードのアルミ合金を CNC 加工したもので、本体重量は 7kg、梱包サイズは 43×43×18cm と公表されています。7kg という数字はペダルとしてはかなり重く、これは「踏み込んでも本体がずれない」ことを金額と質量で買う製品だという性格をよく表しています。

ロードセル式の要点は、ペダルが「どこまで動いたか」ではなく「どれだけの力で踏まれたか」を読む点にあります。実車のブレーキも踏力に対して減速 G が決まるため、ロードセルに替えると踏み込み量ではなく圧力で記憶する走り方に移行できます。逆に言えば、ストローク量で覚えていた人はいったんタイムが落ちるのが普通で、慣れるまでに数セッションかかります。ここを理解せずに「高いペダルを買えば速くなる」と考えると、最初の週で失望します。

最大200kg という数値は「200kg で踏め」という意味ではなく、センサーが飽和せずに読み取れる上限です。実際の常用域は MOZA Pit House 上で出力カーブと最大踏力を自分の脚力に合わせて設定するのが前提になります。設定を詰めずに初期値のまま使うと、フルブレーキに届かない、あるいは少し触れただけでロックする、という両極端になりがちです。

互換性ガイド

接続インターフェースは USB で、対応は Windows PC です。公表されている互換情報はこの一点に集約されており、PlayStation や Xbox での動作は記載されていません。コンソールでレースゲームを遊んでいる人は、この時点で候補から外してください。コンソール対応は多くの場合ホイールベース側の認証チップに依存するため、「ペダルだけ買えばコンソールでも使える」という発想は通用しません。

ペダルユニットは独立した USB コントローラーとして PC に認識されるため、MOZA のホイールベース以外と組み合わせることも理屈のうえでは可能です。ゲーム側でステアリング用デバイスとペダル用デバイスを別々に割り当てられるタイトル(Assetto Corsa 系、iRacing、rFactor 2、Automobilista 2 など主要なシムはこの方式)なら、他社ベース+CRP2 という構成は成立します。ただし、出力カーブや踏力の較正は MOZA Pit House 側で行う必要があるため、ソフトの導入は他社ベース利用時でも必須だと考えてください。

物理的な取り付けは、実は互換性で最も失敗しやすい部分です。7kg のユニットをデスク下の樹脂フレームや簡易スタンドに固定すると、ペダルは動かなくてもフレーム側がしなり、ロードセルの利点である「力と減速量の一対一対応」が崩れます。アルミプロファイルのリグ、あるいは剛性のある金属製ペダルプレートに固定できる環境かどうかを、購入前に確認してください。固定方法によってはボルトの規格やスライドナットを別途用意する必要があり、付属品はペダルユニット本体と USB ケーブルのみで取付用の工具類は含まれません。

もう一点、ペダル位置・角度・ストロークが調整できることは長所ですが、調整範囲はシート位置とリグ長の制約を超えません。シートとペダルプレートの距離が合っていないリグでは、ペダル側でいくら詰めても自然な踏み方にはなりません。ペダルを替える前にドライビングポジションを見直すほうが効く場合があります。

商品情報

主要な仕様は次のとおりです。値はいずれも製品情報として提示されているものです。

項目 内容
製品型番 MOZA-CRP2
ペダル数 2(スロットル、ブレーキ)
ブレーキ方式 ロードセル式(最大200kg)
ベース素材 航空機グレードアルミ合金(CNC加工)
接続 USB(Windows PC)
重量 7kg
梱包サイズ 43×43×18cm

価格は Amazon.co.jp で 2026年8月27日取得時点で ¥59,900 でした。2026年6月5日の取得時点でも同じ ¥59,900 だったため、この期間は値動きが小さかったと読めます。ただし価格は頻繁に変わり、記事は更新されずに残ります。セールや為替で上下するため、購入前に必ず商品ページで最新の価格を確認してください。eBay 側は検索リンクのみで確定価格が取得できていないので、並行輸入品と国内正規品の見分けを含め、リスティングを個別に見る必要があります。

レビュー情報は「5つ星のうち5.0」、レビュー件数 5 件(2026年6月5日取得時点)です。好評率は高いものの、母数が 5 件しかない点は正直に受け止めるべきです。5 件の満点は「悪い評価がまだ付いていない」以上のことを意味しません。長期耐久性、ロードセルの経年ドリフト、ゴムやスプリングの劣化といった項目は、この件数では判断できません。数千件規模のレビューを持つ製品と同列に「評価 5.0」と扱わないでください。

価格帯としては、Thrustmaster の T-LCM や Fanatec の CSL 系ロードセルペダルと競合する位置にあります。比較の軸は単純な最大荷重ではなく、ベースの剛性、調整幅、ソフトウェアの成熟度、そしてすでに持っているホイールベースとの組み合わせやすさです。MOZA のベースを使っているなら、Pit House 上で一元管理できる分だけ CRP2 が素直な選択になります。

おすすめユーザー

向いているのは、レーシングシミュレーターでブレーキングの精度を上げたい中級者以上です。具体的には、すでに剛性のあるリグやペダルプレートを持っていて、周回を重ねてタイムの再現性を追っている人。ロードセル特有の圧力コントロールは、ABS の効き始めを探る走行やトレイルブレーキングの練習に直接効きます。

自作リグのユーザーにも向きます。ペダル位置・角度・ストロークの調整幅が広いため、シートやフレームの都合に合わせて詰められます。また、USB 独立デバイスとして認識されるので、将来ホイールベースを買い替えてもペダルは持ち越せます。ペダルは一般にベースより買い替え周期が長い部品なので、この点は投資として意味があります。

逆に、ゲームパッドから初めてハンコンに移行する段階の人には過剰です。まずはベースとペダルがセットになった入門機で走行時間を稼いだほうが、同じ金額に対する上達の効率は高くなります。

購入前の注意点

クラッチが無い。 これが最大の割り切りです。CRP2 は 2 ペダル構成で、クラッチペダルは別売りです。H パターンシフターで旧車やラリー系を走りたい人は、追加費用を前提に予算を組み直してください。オートマ/パドルシフト中心のフォーミュラや GT カテゴリしか走らないなら、実用上の不足はほとんどありません。

Windows PC 専用。 コンソールでの動作は記載がありません。PS5 や Xbox で使う前提の人は対象外です。

取り付け環境が性能を決める。 7kg のユニットでも、固定先がしなれば意味がありません。ロードセルは踏力を読むので、フレームが逃げるとペダル側が正しく読んでいても体感は鈍ります。デスククランプ運用を考えている人は、先に固定方法を検討してください。取付用の工具類は付属しません。

最初はタイムが落ちる前提で。 ストローク基準から踏力基準への移行は、身体の記憶の入れ替えです。Pit House で最大踏力とカーブを自分の脚力に合わせ、同じコーナーを繰り返して圧力の感覚を作る作業が要ります。買った日に速くなる製品ではありません。

レビュー件数が少ない。 5 件で満点という数字は参考程度に留めてください。発売から日が浅い製品では、長期使用の問題はまだ表面化していないのが普通です。

商品ページの登録情報を自分の目で確認する。 Amazon の掲載情報は、メーカー名・ブランド名・型番などが別商品のものと入れ替わっていることが実際にあります。この製品では販売元・出荷元が DELESHOP と表示されており、MOZA 直販ではありません。国内正規品かどうか、保証窓口がどこになるかは、注文前に出品者情報と商品画像・タイトルで確認してください。保証はメーカーではなく販売店経由での対応になる場合があります。

競合との比較で見るべき点

同価格帯を比べるとき、最大荷重の数値だけを並べても意味は薄いです。実際に差が出るのは次の 3 点です。第一に、ブレーキのフィーリングを作るエラストマー(ゴム/スプリング)の種類と交換自由度。硬さの段階が多いほど、自分の脚力に合わせ込めます。第二に、ソフトウェア側でカーブとデッドゾーンをどこまで細かく触れるか。第三に、ベースの剛性と固定穴の汎用性で、これはリグへの載せ替えやすさに直結します。CRP2 は CNC アルミベースと Pit House による調整という形で、この 3 点に正面から答えている構成です。

よくある質問

Q. PS5 や Xbox で使えますか。
A. 対応は Windows PC(USB)とされており、コンソール対応の記載はありません。コンソール用途では別の選択肢を検討してください。

Q. MOZA 以外のホイールベースと組み合わせられますか。 A.

独立した USB コントローラーとして認識されるため、デバイスを個別に割り当てられるタイトルなら組み合わせ自体は可能です。ただし較正やカーブ調整には MOZA Pit House が必要です。購入前に、使用するタイトルが別デバイスのペダルを扱えるか確認してください。

Q. クラッチは後から足せますか。
A. クラッチペダルは別売りとされています。追加購入時の互換性と必要なマウント幅は、製品ページで最新情報を確認してください。

Q. 200kg も踏む必要があるのですか。
A. ありません。200kg はセンサーが読み取れる上限値で、実際にはソフト側で最大踏力を自分に合わせて設定します。一般的には数十 kg 程度の範囲で使い込むことになります。

Q. デスクに固定して使えますか。
A. 本体 7kg と重量があるため、樹脂製の簡易スタンドや薄い天板では踏力でしなります。金属製のリグやペダルプレートへの固定を強く勧めます。固定用のボルト類は付属していません。

Q. 価格はいくらですか。
A. Amazon.co.jp で 2026年8月27日取得時点 ¥59,900 でした。価格は変動するため、購入時点の商品ページで確認してください。

商品情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: ‎MOZA Racing
  • ブランド名: ‎MOZA RACING
  • 販売元: DELESHOP
  • 出荷元: DELESHOP
  • ASIN: B0FKGDN7H6
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。