概要

AULA Hero 99は、ホール効果(磁気)スイッチを載せたUSB-C有線のゲーミングキーボードです。テンキーを残したままラピッドトリガーを使いたいWindowsユーザー向けの製品です。8000Hzのポーリングレート、128000Hzのスキャンレート、0.1〜3.4mmのラピッドトリガー範囲という数値は、磁気スイッチキーボードの中でも上の方に入ります。一方で、高度な設定ができるWebドライバーはWindows専用です。またキー数が101なので、配列は商品画像で確かめる必要があります。MacユーザーやJIS配列が必須の人は、慎重に選んでください。

Amazon.co.jpでの掲載名は「AULA Hero 99 有線ゲーミングキーボードホール効果キーボードラピッドトリガーモード付きホットスワップ可能な磁気スイッチキーボードナンバーパッド付きウェブドライバー RGBバックライト付きメカニカルキーボードオフィスPCゲーマー用」です。名前のとおり盛り込まれた機能は多く、大きく分けると次の3つです。磁気スイッチによる反応速度の速さ、Webドライバーによるカスタマイズ、ホットスワップによるスイッチ交換です。

101キーの98%レイアウトなので、フルサイズよりデスクの横幅をとりません。テンキーが残るので数字入力も困りません。標準のスイッチはWing Chun磁気スイッチで、ソケットはホットスワップに対応しています。はんだ付けをしなくてもスイッチを交換できます。Webドライバーでは、キー割り当ての変更、マクロの作成、RGBライティングの調整をブラウザ上で行えます。DKS(Dynamic Key Stroke)、MT(Mod Tap)、TGL(Toggle)、SOCDといった高度な機能も使えます。

磁気スイッチとラピッドトリガーで何が変わるのか

ふつうのメカニカルスイッチは、金属の接点が触れた瞬間に入力されます。そのため、どこで反応するかは製品ごとに決まっています。ホール効果スイッチは、磁石の位置をセンサーで読み取ってキーがどれだけ押し込まれたかを測ります。そのため反応する深さをソフトウェアで変えられます。AULA Hero 99のラピッドトリガー範囲は0.1〜3.4mm、設定の精度は0.005mmです。

ラピッドトリガーは、キーを少しでも戻せば入力を切り、また少しでも押せば入力し直す仕組みです。FPSでいうと、左右に細かく動いて相手の弾を避ける動きや、止まった瞬間に撃つ操作が速くなります。元の記事が言う「キーの戻りを待たずに次の入力に移れる」は、この仕組みのことです。メーカーはデッドゾーンゼロの設計をうたっています。

ドライバーにある高度な機能は、一般的には次のような意味です。細かな動き方はドライバーの画面で確かめてください。

機能 一般的な意味 使いどころの例
DKS 1つのキーの押し込みの深さごとに別の動作を割り当てる 浅く押すと歩き、深く押すと走る、など
MT(Mod Tap) 短く押したときと長押ししたときで別の動作にする 短く押すと文字、長押しするとCtrlなど
TGL(Toggle) 押すたびにオンとオフを切り替える しゃがみや歩きを押しっぱなしにしなくて済む
SOCD 反対方向のキー(AとDなど)を同時に押したときの処理を決める 後から押した方を優先して切り返しを速くする

SOCDは便利ですが、注意点があります。ゲームによっては、規約や公式サーバーの決まりで使用を制限していることがあります(Counter-Strike 2の公式サーバーなどが知られています)。大会や競技ルールのあるタイトルで使う前に、そのゲームの決まりを確認してください。

数値の読み方(8000Hzと0.125ms)

応答遅延0.125msという値は、8000Hzのポーリングレートが1秒に8000回、つまり0.125msごとにPCへ状態を送ることと一致します。そのため「キーを押してから画面に映るまでの全体の遅れ」と読むのは正確ではありません。USBの報告間隔が最短でどれだけか、を示す値と考えるのが妥当です。画面に出るまでの遅れは、ゲームのフレームレートやモニターのリフレッシュレートの方に大きく左右されます。

128000Hzのスキャンレートは、キーボードの中でスイッチの状態を読む回数です。ポーリングレートより高いので、PCへ送る前の読み取りで取りこぼしにくくなります。ただし、8000Hzのような高いポーリングレートはCPUにかかる負荷が増えることがあります。古いPCやゲームによっては、1000Hzなどに下げた方が安定する場合もあります。ドライバーで切り替えられるかどうかは、製品ページで確かめてください。

互換性ガイド

このキーボードは、OSによって使える機能が大きく変わります。与えられた互換性の情報をもとに整理すると、次のとおりです。

環境 使える範囲
Windows Webドライバーを使って、ラピッドトリガー・キーの割り当て変更・マクロ・ライティングなど全機能
macOS 通常のキーボードとして入力できるだけ。ドライバーには非対応
ゲーム機 通常のキーボードとして入力できるだけ。ドライバーには非対応

Macで使う場合、ラピッドトリガーの深さなどをWindowsで設定し、それをキーボード本体に覚えさせて持ち込めるかどうかは、与えられた情報からは判断できません。Macを主に使う人は、これを当てにして買わないでください。また、Webドライバーは一般にWebHIDというブラウザの機能を使います。Chrome系やEdgeなど、対応したブラウザが必要になることが多いので、普段のブラウザが対応しているか確かめておくと安心です。

スイッチのソケットは磁気スイッチ専用です。一般的なMX互換のメカニカルスイッチ(接点式)を挿しても動きません。同じ磁気スイッチでも、磁石の強さや形はメーカーごとに違います。そのため「ホール効果スイッチ」と書いてあれば何でも使える、というわけではありません。交換するなら、AULAが対応をうたっているスイッチを選ぶのが確実です。キーキャップは標準的なCherry MX互換なので、市販のキーキャップセットに替えられます。

8000Hzで使うなら、USBハブや前面ポートを通さず、PC背面のマザーボード直結のポートにつなぐのが基本です。ケーブルは取り外せるUSB-Cなので、取り回しに合わせて別のケーブルに替えることもできます。ただ、高いポーリングレートで使うときは、まず付属のケーブルで動作を確認してください。98%配列は詰めて配置されているので、Insert・Home・PageUpなどの一部のキーがFnキーとの組み合わせになっていることがあります。これらをよく使う人は、商品画像でキーの並びを確かめてください。

商品情報

価格は取得した時点によって大きく違います。最新の価格は販売ページの表示でご確認ください。セールや出品者によって変わるので、購入前に最新の価格を確認してください。最新のユーザー評価は販売ページの表示でご確認ください。ただし件数が少ないので、評価がこの先も安定するかは分かりません。

項目 値
ポーリングレート 8000Hz
スキャンレート 128000Hz
キー数 / レイアウト 101キー / 98%(テンキー付き)
スイッチ ホール効果磁気スイッチ(Wing Chun)
ラピッドトリガー範囲 0.1〜3.4mm
精度 0.005mm
応答遅延 0.125ms
接続 USB-C有線
ホットスワップ 対応(磁気スイッチ用)
バックライト RGB(ライトボックス付き)

元の記事によると、付属品はUSB-Cケーブル、キーキャッププラー、スイッチプラー、簡易マニュアルです。筐体はプラスチック製で、ホワイトとブルーの配色です。天面から光が漏れる専用のRGBライトボックスがあり、デスク周りを明るく見せるデザインです。保証の期間や窓口は販売店によって違う可能性があるので、購入時に確認してください。

競合製品との比較

同じ予算帯で迷いやすいキーボードと比べると、AULA Hero 99の立ち位置がはっきりします。

候補 特徴 向いている人
AULA Hero 99 磁気スイッチ・8000Hz・テンキー付き98%・有線 FPSも数字入力もこなしたい人
Hyekit x MCHOSE ACE 68 磁気スイッチ・8K Hz・60%有線 テンキーは要らず、マウスを振る場所を広く取りたい人
RK ROYAL KLUDGE X104 有線フルサイズのメカニカル ラピッドトリガーは要らず、全部のキーがそろった配列を求める人
LEOBOG A98 ワイヤレスでテンキー付きのメカニカル 反応速度より、無線のすっきりした机を優先したい人

FPSだけに使うなら、60%の磁気スイッチキーボードの方がマウスを動かせる範囲は広くなります。Hero 99を選ぶ理由は、テンキーを残しつつ磁気スイッチの性能も欲しいという、両方の条件がそろうときです。逆に、ラピッドトリガーを使わないなら、ふつうのメカニカルキーボードで足ります。

おすすめユーザー

まず、Windowsで競技FPSを遊ぶ人です。ラピッドトリガーと応答の速さは、ValorantやApex Legendsで細かく動きながら撃ち合う場面で役立ちます。DKSやSOCDを組み合わせれば、操作をさらに自分向けに詰められます。ただし、RPGやストラテジーが中心なら、この特長はあまり活きません。費用に見合う効果は小さくなります。

次に、仕事でもゲームでも1台で済ませたい人です。テンキー付きのコンパクトな配列なので、数字入力が多い作業とデスクの省スペースを両立できます。よく使うショートカットをWebドライバーでキーに割り当てれば、事務作業の手間も減らせます。ただし、打鍵音は比較的大きめとされています。静かさを重視する共有オフィスでは注意してください。

最後に、カスタマイズを楽しみたいキーボード好きの人です。ホットスワップとWebドライバーの自由度で、自分好みの打ち心地や挙動を追い込めます。キーの割り当てもスイッチも変えるつもりがない人には、ここまでの機能は持て余します。安いメンブレンやふつうのメカニカルキーボードで十分です。

購入前の注意点

ドライバーはWindows専用です。 macOSやゲーム機でも入力はできますが、ラピッドトリガーの調整など、このキーボードを選ぶ理由になる機能は使えません。メインの環境がMacなら、別の製品を検討した方が無難です。

配列(英語配列かJIS配列か)を必ず確認してください。 101キーという数は、日本語のJISフル配列よりキーが少ない英語配列系の98%レイアウトでよく見られる構成です。英語配列はEnterキーの形や記号の位置がJISと違い、かな表記もありません。日本語入力の切り替え方法も変わるので、慣れていない人は商品画像で刻印を確かめてください。

スイッチは何でも交換できるわけではありません。 ホットスワップ対応ですが、使えるのは対応する磁気スイッチだけです。手持ちのMX互換メカニカルスイッチは使えません。また、交換したスイッチが正しく反応するかは、ドライバーでの調整を含めて確かめる必要があります。

8000Hzの性能を活かすには環境が必要です。 USBハブを通したり、性能に余裕のないPCで使ったりすると、高いポーリングレートの利点が出にくくなります。逆にCPUの負荷が気になる場合もあります。必要に応じて設定を下げてください。

ゲームの規約に気をつけてください。 SOCDやDKSなど入力を補助する機能は、タイトルによっては制限されていることがあります。ランク戦や大会で使う前に、ルールを確認してください。

商品ページの登録情報を確認してください。 対象のAmazonの商品ページでは、メーカー名がAULAではなく「Strikonx」になっています。販売元・出荷元は「日興 福岡店」です。輸入代理店などの名前が入っているだけの可能性もありますが、商品ページの登録情報は誤っていることがあります。商品画像とタイトルで、AULA Hero 99そのものであることを確かめてください。保証の窓口がどこになるかも、購入前に出品者へ確認しておくと安心です。

**価格とレビューは変動します。

よくある質問

Q. Macで使えますか?
A. 通常のキーボードとして入力はできます。ただし、Webドライバーに対応していないので、ラピッドトリガーの調整などの高度な設定はできません。

Q. ラピッドトリガーはどこまで細かく設定できますか?
A. 範囲は0.1〜3.4mm、精度は0.005mmです。実際に使うときは、浅すぎると誤入力が増えます。少し深めから始めて、徐々に詰めていくのがおすすめです。

Q. 手持ちのメカニカルスイッチに交換できますか?
A. できません。ソケットは磁気スイッチ専用です。キーキャップはCherry MX互換なので、交換できます。

Q. 日本語配列(JIS)ですか?
A. 101キー構成なので、英語配列系の可能性が高いと考えられます。断定はできないので、商品画像の刻印で確認してください。

Q. 8000Hzにすると必ず有利になりますか?
A. 必ずではありません。画面に出るまでの遅れは、フレームレートやモニターの性能にも左右されます。PCの環境によっては、1000Hzの方が安定することもあります。

販売情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: Strikonx
  • 販売元: 日興 福岡店
  • 出荷元: 日興 福岡店
  • ASIN: B0G4TFF37Q
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。