ゲーム概要

『Marvel's Spider-Man: Miles Morales - 新たなるスパイダーマンとなれ』は、『Marvel’s Spider-Man Remastered』の後を描くシングルプレイヤー向けのオープンワールド・アクションアドベンチャーです。新居と新しいコミュニティに馴染もうとするマイルズ・モラレスが、ピーター・パーカーとは異なるスパイダーマン像を築いていきます。PC版はInsomniac GamesとNixxes Softwareが手掛け、2022年11月18日に発売されました。

基本の流れは、ウェブ・スイングでニューヨークを移動し、メインストーリーや街で発生する事件へ向かい、格闘・ステルス・固有能力を組み合わせて解決するというものです。移動そのものが遊びになっているため、目的地へ一直線に向かうだけでなく、街を巡りながら収集や寄り道を楽しめます。一方で、物語はマイルズの家族や友人、新たな街を巻き込む権力闘争を軸に進むため、前作を知っているほど人物関係を理解しやすい構成です。

マイルズならではの戦闘と移動

マイルズの特徴は、通常のパンチやウェブ攻撃にバイオ・エレクトリックの力を重ねるベノム攻撃です。敵へ一気に接近したり、集団を崩したりする場面で使えるため、通常攻撃だけを繰り返すよりも戦況を組み立てる面白さがあります。能力を使うタイミングと攻撃のつなぎ方を意識すると、派手さだけでなく効率も大きく変わります。

カモフラージュは、敵の視線を切りたいときや、潜入中の失敗を立て直したいときに役立ちます。ただし、隠れ続けてすべてを処理する純粋なステルスゲームではありません。高所から敵の配置を確認し、ウェブやカモフラージュで人数を減らしてから格闘へ移るなど、複数の手段を滑らかに切り替えるゲームです。

ウェブ・スイングは広い街を高速で横断でき、壁走りや空中動作を交えることで移動にリズムが生まれます。操作に慣れるまでは建物へ衝突したり高度を失ったりしますが、移動経路を自分でつなげられるようになると、ファストトラベルに頼らず街を走り回ること自体が魅力になります。パルクールや高速移動を楽しみたい人には、とくに相性のよい部分です。

前作との違いとプレイ順

ピーター・パーカーを主人公とする前作に対し、本作はマイルズの成長と独自能力に焦点を絞っています。基本的な移動や戦闘の手触りを引き継ぎながら、ベノム攻撃とカモフラージュによって接近戦と潜入の選択肢が増えています。単なる主人公交代ではなく、マイルズらしいテンポで戦えることが違いです。

物語は前作の出来事を踏まえて始まるため、ストーリーを重視するなら『Marvel’s Spider-Man Remastered』から遊ぶのが自然です。本作から始めても若きヒーローの成長という中心テーマは追えますが、ピーターとの師弟関係や周囲の人物に対する理解には差が出ます。シリーズを順番に遊ぶ時間がない場合は、本作をマイルズ中心の物語として楽しむ割り切りが必要です。

動作環境の目安

最低要件はWindows 10 64-bit 1909、Intel Core i3-4160 3.6GHzまたは同等のAMD CPU、GeForce GTX 950またはRadeon RX 470、メモリ8GB、空き容量75GB、DirectX 12です。これは起動可能な下限を判断するための基準であり、混雑した街や高速移動中も余裕を持って遊べることを保証するものではありません。最低構成に近いPCでは、画質設定や解像度を抑える判断が必要になる場合があります。

推奨要件はCore i5-4670 3.4GHzまたはRyzen 5 1600 3.2GHz、GeForce GTX 1060 6GBまたはRadeon RX 580 8GB、メモリ16GBです。最低要件からメモリ容量とGPUクラスが上がるため、快適さを優先するなら推奨構成を基準に考えるのが無難です。とくにGTX 1060は6GB版、RX 580は8GB版が明記されているので、同じ製品名でもVRAM容量が異なるカードを使っている場合は確認してください。

必要な空き容量は75GBで、推奨欄ではSSDが指定されています。ニューヨークを高速で移動しながら景観を読み込むゲームなので、空き容量を確保したSSDへ導入するのが適しています。OSとDirectXの条件も含め、古いPCではGPU性能だけでなく、Windowsのバージョンやストレージ構成まで確認しておきましょう。

評価・レビュー傾向

ユーザーからは、ウェブ・スイングの爽快感、マイルズ固有の能力を使った戦闘、主人公の成長をコンパクトに描く物語が支持される傾向にあります。前作の操作感を土台にしつつ、新能力で戦闘のテンポを変えているため、シリーズ経験者でも同じ内容を繰り返している感覚になりにくい点が強みです。雪のニューヨークと地域コミュニティを中心にした雰囲気も、本作を前作から区別しています。

一方、より長大なオープンワールド体験を期待すると、物語や寄り道の規模を物足りなく感じる可能性があります。街を移動して事件へ向かう基本構造は前作と共通しているため、大幅に異なるゲームシステムを求める人にも変化が小さく映るでしょう。PC環境によって感じ方が変わる動作面は、最新の更新状況と自分の構成を照らし合わせて判断する必要があります。

こんな人におすすめ

スーパーヒーローとして街を駆け回る感覚、移動と戦闘が途切れずにつながるアクション、家族や地域社会に根差した成長物語を求める人に向いています。前作を楽しみ、同じニューヨークを異なる能力と視点で再訪したい人にも有力な選択肢です。長時間の育成より、密度のあるシングルプレイヤー作品を進めたい人とも相性があります。

戦闘では通常攻撃だけでなく、回避、ウェブ、ベノム攻撃、カモフラージュを使い分けたい人ほど楽しみやすいでしょう。敵集団への入り方を考え、失敗したら空中や物陰へ逃れて立て直す余地があります。難しい操作を最初から完璧にこなすより、街の事件を解決しながら少しずつ動きを覚える遊び方が合います。

注意点・向かない人

本作は物語主導の一人用アクションであり、協力プレイや対人戦を中心に遊びたい人には向きません。また、前作と同じ都市や基礎システムを使っているため、舞台も操作も完全に新しい続編を期待すると印象がずれる可能性があります。探索では街中の事件や収集要素を繰り返す場面もあるので、反復型の寄り道が苦手ならメインストーリーを中心に進めるのがよいでしょう。

最低でも75GBの空き容量が必要で、快適さを重視する構成ではSSDと16GB RAMが目安になります。最低要件を満たすだけのPCでは、画質を優先するか動作の滑らかさを優先するか、設定上の妥協が必要になり得ます。購入前にはGPUの名称だけで判断せず、VRAM容量、Windows 10のバージョン、DirectX 12への対応も確認してください。