ゲーム概要

『ELEX:終末後のサイエンスファンタジーRPG』は、『ゴシック』シリーズで知られるPiranha Bytesが開発し、THQ Nordicが販売するシングルプレイヤー向けアクションRPGです。2017年10月17日に発売され、文明崩壊後の惑星マガランを舞台に、剣や弓、銃器、魔法のような力が同居する世界を描きます。

物語の中心にあるのは、隕石とともにもたらされた資源「ELEX」です。ELEXは強大な力を与える一方、使い方によっては人間の感情を失わせます。プレイヤーは各地を探索して人物や勢力から依頼を受け、装備と能力を整えながら、自分がどの価値観に与するかを決めていきます。

基本の流れは、町や拠点で情報を集め、危険度の異なる地域へ出て、戦闘や交渉を通じて依頼を解決するというものです。ただし、遭遇した敵をすべてその場で倒せるようには設計されていません。勝てない相手から退き、別の依頼や探索で成長してから戻る判断も攻略の一部です。

勢力選びと成長システム

マガランには、自然や魔法を重視する勢力、技術と規律を重んじる勢力、無法者的な価値観を持つ勢力などが存在します。所属先は単なる物語上の肩書ではなく、利用できる能力や装備、受けられる依頼にも関係します。そのため、最初から万能な主人公を作るというより、どの戦い方と思想を選ぶかを徐々に固めていくRPGです。

会話では、依頼の解決方法や人物への接し方によって後の状況が変化します。善悪を色分けした選択肢だけではなく、誰を信用し、どの勢力の利益を優先するかを考えさせる場面が中心です。選択の結果をすぐ確認できるとは限らないため、効率だけでなく、自分なりの人物像を決めて進めると物語に入りやすくなります。

ELEXの摂取と感情の扱いも、本作の世界観と成長を結び付ける要素です。強さだけを求めた判断が物語上の態度にも影響し得るため、能力値の上昇だけを見て選ぶと、想定していた人物像から離れる場合があります。会話型RPGとして遊びたい人は、能力の効果と物語上の意味を両方考える必要があります。

探索と戦闘の特徴

探索で大きな役割を果たすのがジェットパックです。崖や建物の上へ移動できるため、道路をたどるだけでなく、高所から進路や敵の配置を確認できます。屋根や岩場に置かれたアイテムを探す楽しさもあり、平面的なオープンワールドとは違う経路選びが生まれます。

ジェットパックは自由飛行のための装置というより、限られた噴射時間を使って段差を越えたり、落下を避けたりする移動手段です。戦闘でも位置を変える助けになりますが、飛べばあらゆる攻撃を無効化できるわけではありません。着地点や残りの噴射時間を考えずに使うと、かえって敵に囲まれることがあります。

戦闘では近接武器、遠距離武器、勢力に結び付いた特殊能力を使い分けます。序盤は主人公の能力も装備も十分ではなく、攻撃の間合い、スタミナ管理、回避のタイミングが重要です。敵の強さが地域ごとに完全には均されていないため、オープンワールドでありながら、探索順によって難度が大きく変わります。

序盤で失敗しにくい進め方

開始直後は正面戦闘だけに固執せず、会話や探索で達成できる依頼を優先するのが安全です。敵の攻撃で大きく体力を失う地域では、腕前だけの問題と決めつけず、装備や能力が足りているかを見直してください。逃走できる経路を確保し、ジェットパックで高低差を利用すると、不利な戦闘を避けやすくなります。

能力や装備には条件があるため、入手した武器をすぐ使えるとは限りません。複数の戦闘スタイルへ無計画に能力を振り分けると、主力装備の条件を満たすまで時間がかかります。最初は近接か遠距離のどちらを軸にするか決め、補助能力を後から加えると成長方針がぶれにくくなります。

勢力への加入は装備や能力に関わる重要な決断です。候補となる拠点を一つ見つけただけで即決せず、可能なら複数の勢力を訪れ、依頼や思想を比較してから選ぶと後悔を減らせます。会話の結果が気になる人は、重要人物との交渉前に手動保存を分けておくと安心です。

動作環境の目安

最低動作環境は64-bit版Windows 7、Windows 8.1またはWindows 10、Intel Core i5-3570またはAMD FX-6350、GeForce GTX 660 2GBまたはRadeon HD 7850 2GB、メモリ8GBです。DirectX 11に対応し、ストレージには35GBの空き容量が必要です。これは起動と基本プレイを検討するための基準であり、高い画質や安定したフレームレートを保証する値ではありません。

推奨動作環境はIntel Core i7-4790またはAMD FX-8350、GeForce GTX 1060 3GBまたはRadeon RX 480 4GB、メモリ16GBです。最低環境との差が特に大きいのはメモリとGPUで、広い地域の描画や混雑した場面で余裕を持たせたいなら推奨側を基準にするのが無難です。GPU名だけでなく、VRAMが最低2GB、推奨では3GBまたは4GBと指定されている点も確認してください。

必要容量は35GBですが、導入時には更新データや一時ファイルのための余裕も残しておくべきです。また、掲載されているOSは発売時点の要件なので、現在のPCでは使用中のWindows、GPUドライバー、コントローラーの互換性も事前に確認してください。ノートPCでは同名に近いGPUでも消費電力設定によって性能が異なるため、型番だけで快適さを断定しないほうが安全です。

評価・レビュー傾向

ユーザー評価では、作り込まれた世界、勢力ごとの思想、選択によって状況が変わるRPGらしさが支持される傾向にあります。ジェットパックで高所を調べられる探索や、序盤には危険だった相手へ成長後に再挑戦する手応えも、本作ならではの魅力です。整然と案内される冒険より、自分で危険度と進路を見極める遊びを好む人ほど評価しやすい作品です。

一方で、序盤の厳しい戦闘、操作やアニメーションの粗さ、説明不足に感じやすい導入は好みを分けます。敵との力量差が明確に表示されるタイプではないため、負けた理由が操作なのか装備なのかを自分で切り分けなければなりません。現代的な大作RPGの滑らかさや、迷いにくい導線を期待すると、古さや不親切さのほうが目立つ可能性があります。

こんな人におすすめ

ELEXは、強敵から逃げる判断も含めて冒険を組み立てたい人、勢力選びが成長と物語の両方に影響するRPGを遊びたい人に向いています。剣と魔法だけでなく、銃器や機械文明まで混ざるサイエンスファンタジーに惹かれる人とも相性が良好です。マーカーを順番に消化するより、寄り道から発見や成長の糸口を得たい人には、とりわけ印象に残るでしょう。

フルコントローラーサポート、Steam実績、Steamクラウド、Remote Play on TVにも対応しています。ソロで腰を据えて世界設定を読み解き、多少の不便さを含めて異世界を探索したい人向けです。選択の正解を攻略情報ですぐ確認するより、結果を引き受けながら一周を進める遊び方が似合います。

注意点・向かない人

最初から爽快に敵を倒したい人や、戦闘の滑らかさを最優先する人には勧めにくい作品です。序盤の弱さは意図された成長曲線の一部ですが、攻撃の感触や挙動まで含めて忍耐を求められます。探索先で勝てない敵に遭遇したとき、別ルートへ切り替えることを楽しめない人にはストレスになり得ます。

提供データに記載された対応言語には、日本語が含まれていません。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、ロシア語、チェコ語、簡体字中国語が挙げられ、フル音声は英語、ドイツ語、ポーランド語、簡体字中国語に対応しています。会話と選択が重要なRPGなので、購入前に現在のストア表示で日本語対応の有無を必ず確認してください。

また、最低・推奨環境に記載されたOSはWindows 7からWindows 10までで、現在の環境が明示されていない場合があります。新しいOSでの実際の互換性や不具合情報は、使用するPC構成とあわせて確認が必要です。古典的なPiranha Bytes作品らしい自由さと不均一さを長所として受け入れられるかが、購入判断の分かれ目になります。