ゲーム概要
『BRAZILIAN DRUG DEALER 3: ファベーラに開いた地獄のポータルを閉じろ!』は、リオデジャネイロのファベーラに突如開いてしまった地獄へのポータルを閉じるという、常軌を逸した目的を持つ一人称視点のインディーアクションゲームです。奇妙なテクスチャ、耳をつんざくような大音量の音楽、そして唐突に鳴り響く効果音の組み合わせは、意図的に構築された混沌とした「レトロの悪夢」のような空間を作り出しています。プレイヤーは、決意と薬によって満たされた状態(発売元もプレイヤーを「決意と薬によって満たされている」と表現しています)で、このシュールな環境を一人称視点で進み、敵や仕掛けに対処しながら目的を達成していきます。
本作の描く世界は、写実的な軍事FPSとは一線を画し、撃ち合いの緊張感のみならず、次に何が飛び出してくるか分からない演出そのものを楽しむ作品と言えるでしょう。イドテック2エンジンで開発されており、リオデジャネイロ、地獄、そして天国を舞台に旅を繰り広げます。開発はJoeveno、販売はJoevenoとNoQuarterが担当。リリース日は日本時間で2025年9月17日です。発売元のX(旧Twitter)での発信によると、本作ではマルチプレイヤーが強化され、3つの新しいホードマップが追加されたとのことです。
特徴・システム
本作の最大の特徴は、レトロ調の3D表現を単なる懐古趣味に留めず、不穏な色使いや不規則な音響と巧みに結びつけている点にあります。画面と音響は常に強く主張し、静かに探索して物語を読み解くタイプではなく、勢いと混乱を浴びながら進むゲームデザインとなっています。整ったグラフィックよりも、粗さを含めた作家性を重視するインディー作品の姿勢が色濃く出ています。
シングルプレイヤーモードに加え、PvP、オンラインPvP、LAN PvP、そしてCo-op(協力プレイ)にも対応しています。一人で世界観と目的を追うだけでなく、他のプレイヤーとの対戦や協力を選べるのは、この規模の個性派タイトルとしては注目すべき点です。発売元が明かしているところによると、『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4』という続編のデモは、友達と協力プレイが可能であり、NEXT FEST用に6レベル構成で更新されたとのこと。本作でも同様に、友達との協力プレイが楽しめることが期待されます。
動作環境の目安
最低動作環境はWindows 10、Intel Core i3-3110M、Intel HD Graphics 4000、メモリ4GB、DirectX 11です。必要な空き容量は700MBと非常に少なく、最低要件だけを見れば、専用GPUを搭載していない古めのノートPCでも起動できる軽量な構成と言えます。最近の要求スペックが高いシューターとは異なり、導入時のハードルはかなり低いと判断できるでしょう。
一方、推奨動作環境は提示されていません。最低要件はあくまで起動可能な下限を示すことが多く、高解像度や安定したフレームレートまで保証するものではない点に注意が必要です。Intel HD Graphics 4000に近い環境でプレイする場合は、解像度や描画設定を下げる、バックグラウンドで動作するアプリケーションを減らすといった対策が現実的です。
700MBという容量はストレージを圧迫しにくいですが、アップデートなどによって実際の使用量が増減する可能性はあります。インストール前には、表示されている必要容量よりも少し余裕を持たせた空き容量を確保することをおすすめします。また、DirectX 11に対応した最新のドライバーが正しく導入されているかを確認しておくと、古いPCでの起動トラブルを切り分けやすくなります。
評価・レビュー傾向
本作は、意図的に過剰な映像と音、常識外れの題材、そしてインターネット文化を彷彿とさせる不条理な笑いを受け入れられる層から、強く支持されています。磨き抜かれた大作としての完成度ではなく、作者の強烈な個性が前面に出た体験を求めるプレイヤーほど、本作の魅力を感じやすいでしょう。発売元は、続編『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4』のトレーラーは、『Doom』やBethesdaのトレーラー製作者が担当したと発信しており、そのクオリティの高さが本作にも期待させます。
反対に、その奇抜さを欠点と感じるプレイヤーも存在します。ランダムに聞こえる効果音や耳に強く響く音楽、読みやすさよりも勢いを優先した画面作りは、長時間プレイすると疲労につながる可能性があります。本作の評価を判断する際は、一般的なFPSとしての完成度だけでなく、この意図的な粗さや騒がしさを「笑って楽しめるか」という視点が重要になります。
マルチプレイを目的に選ぶ場合
対応モードの幅は広く、オンラインだけでなくLANでのPvPも用意されています。身近なプレイヤーと環境をそろえられるのであれば、本作特有の予測不能な出来事を共有する遊び方と非常に相性が良いでしょう。Co-op(協力プレイ)も選択できるため、対戦の勝敗よりも、混沌とした展開を一緒に楽しみたいグループにも有力な候補となります。発売元も、続編『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4』のデモは友達と協力プレイが可能だと明言しており、本作でもその流れが汲まれています。
ただし、モード数の多さとオンライン人口の多さは必ずしも一致しません。知らない相手との安定したマッチングを最優先するプレイヤーは、より大規模な定番シューターを選ぶ方が満足度が高い可能性があります。本作では、シングルプレイヤーでも十分に楽しめるか、あるいはフレンドと遊ぶ予定を事前に立てられるか、といった点を購入判断に含めるのが堅実でしょう。
こんな人におすすめ
型破りなインディーFPS、低解像度感を逆手に取ったレトロ3D表現、ダークコメディやシュールな表現が好きな人には、強くおすすめできます。物語の題材、音響、そして全体的な雰囲気に至るまで、強烈な作風を存分に楽しみたい人、端正なゲームよりも作者の個性が色濃く残る作品を探している人とは、特に相性がよいでしょう。
要求スペックが低く、必要容量も小さいため、空き時間に気軽に試せる軽量なシューターを探している人にも適しています。シングルプレイだけでなく、PvPやCo-opをフレンドと遊びたい人にとっても、ユニークな選択肢となります。
注意点・向かない人
大音量の音楽、突発的な効果音、そして刺激の強い画面表現が苦手な人には、あまりおすすめしにくい作品です。プレイする際は、音量を控えめに設定し、必要に応じてOS側やゲーム内の設定を調整することをおすすめします。画面酔いをしやすい人も、短い時間から試すのが安全です。
日本語対応については、提示された対応言語の中で確認できませんでした。英語、ブラジルポルトガル語、フランス語、ラテンアメリカ向けスペイン語などには対応していますが、文章を細部まで日本語で理解したい人は、購入前にSteamストアページで現在の対応言語欄を必ず確認してください。
また、競技性の高い対戦、写実的な銃器表現、あるいは落ち着いたストーリーテリングを期待すると、本作の方向性とは合わない可能性があります。本作の中心は、均整の取れた軍事体験ではなく、意図的に作られた騒がしく不条理な世界そのものです。その悪趣味すれすれとも言える勢いを、魅力として受け入れられるかが、購入の最大の判断基準となるでしょう。
発売元の発信によると、『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4』にはグローブストリートのギャグが含まれているとのことですので、本作にも同様のユーモアが期待できるかもしれません。





