この記事では【国内正規品】Thrustmaster スラストマスター マウントシステム TM Flying Clamp について、対応機種・天板の条件・実際に失敗しやすい点まで詳しく紹介します。
概要
TM Flying Clamp は、Thrustmaster 製のフライトスティックやスロットルをデスクやテーブルの天板に固定するための、100% 金属製マウントシステムです。電気的な機能は一切なく、役割は「動かないようにすること」ただ一つに絞られています。フライトシムでは、スティックを引く・押す・ひねるという操作のたびに本体へ数キロ相当の力がかかるため、吸盤やゴム脚だけの固定では机の上でずれます。そのずれを物理的に排除するのがこの製品の存在価値です。
対応機種は Thrustmaster TCA シリーズ、T.16000M FCS シリーズ、TWCS スロットルで、左右どちらの配置にも対応します。製品サイズは 32.8 × 11.9 × 24.2cm、重量は 2.1kg。2.1kg という重量は「マウント単体としては重い」部類ですが、これは剛性のために必要な重さで、軽量な樹脂製マウントとは狙っている場所が違います。Amazon.co.jp では 462 件のレビューで好評率 92%(5つ星のうち 4.6)と、アクセサリーとしては高い評価を得ています(2026年6月8日取得時点)。
結論から言えば、TCA / T.16000M / TWCS を机の上で使っていて「操作するとずれる」という不満を持っている人には、ほぼ確実に効く製品です。逆に、対応機種を使っていない人、あるいは既にコックピットフレームを組んでいる人には不要です。
互換性ガイド
この製品の互換性は、大きく「デバイス側」と「机側」の二つに分かれます。多くの購入失敗は後者で起きます。
デバイス側は仕様上、Thrustmaster TCA(Airbus / Boeing 系のスティック・クアドラント)、T.16000M FCS シリーズ、TWCS スロットルが対応機器として挙げられています。これらの機体底面には Thrustmaster 純正のマウント用ネジ穴・スロットが設けられており、Flying Clamp のプレートはそれに合わせて設計されています。ここに挙がっていないデバイス(他社製スティックや、Thrustmaster でも HOTAS Warthog のような別系統の製品)については、仕様上の対応を謳っていないため、購入前に自分の手元の機体の底面形状を確認してください。他社製スティックを載せたい場合は、汎用のアルミ製デスクマウントのほうが素直に合うことがあります。
机側が本当の分かれ目です。クランプ式である以上、次の三つが揃っていないと固定できません。
| 条件 | 確認すること |
|---|---|
| 天板の厚み | クランプの開口幅に収まる厚さか。極端に厚い天板や、逆に薄すぎる天板は不利 |
| 天板の縁 | 縁から手前に張り出した幕板・引き出し・補強桟があるとクランプを掛けられない |
| 天板の素材と強度 | 中空構造の安価なデスクは、締め付けで天板側がたわむ・凹むことがある |
クランプねじは 2 本で、滑り止めパッドが天板との間に入るため、通常の合板や集成材の天板であれば傷を残しにくい構造です。ただしガラス天板や、薄い化粧板を貼った中空天板では、締め付け圧が一点に集中してリスクがあります。心配な場合は、フェルトや薄い当て板を一枚挟むと安心です。
ステーの向きを変えることで左手側・右手側のどちらにも設置できるので、HOTAS 構成(左にスロットル、右にスティック)を組む場合は 2 個用意して左右に振る、という使い方も理屈の上では可能です。ただしその場合は机の左右両方に、上記の「縁の条件」を満たす場所が必要になります。
商品情報
主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品サイズ | 32.8 × 11.9 × 24.2 cm |
| 重量 | 2.1 kg |
| 素材 | 100% 金属製 |
| クランプ方式 | 2本のクランピングねじ+滑り止めパッド |
| 対応機器 | Thrustmaster TCA / T.16000M FCS / TWCS スロットル |
| 左右対応 | 左右両利き対応 |
発売日は 2021年6月30日で、現在も流通しています。価格については、Amazon 掲載価格が 2026年6月8日取得時点で ¥9,999、2026年8月27日取得時点で ¥14,000 と、約 4,000 円の開きがありました。**いずれも取得時点の価格であり、現在の価格ではありません。**この製品に限らず、周辺機器の価格は在庫状況や為替で大きく動きます。¥9,999 前後で買えるタイミングなら純正アクセサリーとしては納得感がありますが、¥14,000 に近い水準では、後述する汎用デスクマウントとの比較検討をおすすめします。実際の価格は必ず商品ページで確認してください。
国内正規品としてメーカー保証が付く点は、並行輸入品との明確な違いです。付属品はクランプ本体と取付用ねじ類で、特別な工具は必要ありません。
実際の使い勝手
この手のマウントで評価が分かれるのは、たいてい「取り付けの手間」と「常設できるか」です。TM Flying Clamp は工具不要で着脱できる設計なので、プレイのたびに取り付けて、終わったら外して机を広く使う、という運用ができます。一方で 2.1kg の金属塊なので、外した後の置き場所は意外と考えておく必要があります。棚の上に置くなら、その棚の耐荷重も一応気にしてください。
もう一つ実感しやすい効果が、操作精度です。スティックが微妙に動く環境では、無意識に「押さえながら操作する」癖がつき、細かい入力がぶれます。固定されていると片手を添える必要がなくなるため、スロットルや視点操作に手を回せるようになります。好評率 92% という数字は、この「当たり前のことが当たり前にできるようになる」効果に対する評価だと考えると納得しやすいでしょう。
競合との比較の考え方
選択肢は大きく三つあります。一つ目が本製品のような純正マウント、二つ目が汎用のアルミ製デスクマウント(複数社から 2 個セットで出ています)、三つ目がフライトシム用のスタンドやコックピットフレームです。
純正マウントの利点は、対応機種との勘合が保証されていること、金属製で剛性が高いこと、保証があることです。汎用デスクマウントの利点は、他社製スティックにも使えることと、2 個セットで左右分をまとめて用意しやすいことです。スタンド/フレームは固定力と姿勢の自由度で勝りますが、設置面積と価格が一段上がります。机の上で完結させたいなら 1 か 2、部屋の一角をシム専用にできるなら 3、という切り分けが実用的です。
おすすめユーザー
- **TCA / T.16000M FCS / TWCS を机の上で使っていて、操作中にずれるのが気になっている人。**この製品が最も素直に効くのはこのケースです。
- **Microsoft Flight Simulator や DCS World を週末にプレイし、普段は机を通常業務に使いたい人。**工具不要で着脱できるので、常設せずに済みます。
- **HOTAS 構成を机の左右に振りたい人。**ステーの向きを変えて左右どちらにも設置できます。
- **金属製の剛性感を重視する人。**2.1kg・100% 金属という仕様は、樹脂製マウントとは体感が違います。
購入前の注意点
**まず机を測ってください。**返品理由として最も多いのは、デバイスとの相性ではなく「机の縁にクランプを掛けられなかった」というものです。天板の厚み、縁から手前に出ている幕板や引き出しレールの有無、そして固定したい位置に十分なスペースがあるかを、購入前にメジャーで確認しておくべきです。特にオフィス用の事務机や、天板の裏に補強桟が回っているタイプは要注意です。
**天板を傷めるリスクはゼロではありません。**滑り止めパッドは付いていますが、強く締め込めば柔らかい天板には跡が残ります。ガラス天板や中空構造の安価なデスクでは、当て板を挟むか、そもそも別の固定方法を検討したほうが安全です。「金属製で頑丈」というのは、裏返せば「机側が弱いと机が負ける」ということでもあります。
**対応機種の確認を怠らないでください。**仕様上の対応は TCA、T.16000M FCS、TWCS です。他社製スティックや、Thrustmaster でも別系列の製品を載せたい場合は、汎用マウントのほうが適合する可能性があります。「Thrustmaster 製だから何でも付く」ではありません。
**価格の変動幅が大きい点にも注意が必要です。**上でも触れたとおり、取得時点によって ¥9,999 と ¥14,000 という開きがありました。マウント単体としては決して安い買い物ではないので、急ぎでなければ価格推移を見てから判断する余地があります。
**商品ページの登録情報についても一言。**この製品の価格情報には「Amazon US」というラベルが付いた項目が Amazon.co.jp の商品ページを指しているなど、掲載側のメタデータが整合していないことがあります。一般に Amazon の商品ページでは、販売元やメーカー欄に別商品の情報が混ざっていることがまれにあります。注文前に、商品画像とタイトルで対象製品(TM Flying Clamp 本体)であることを必ず確認してください。
**そして、こういう人には向きません。**すでにコックピットフレームやシムスタンドを組んでいる人には不要です。デバイスを膝の上や専用台に置いて使うスタイルの人にも効果がありません。また、対応機種を持っておらず「これから買う」段階の人は、先にスティック本体の選定を済ませてからで十分です。
よくある質問
Q. HOTAS Warthog や他社製スティックにも使えますか?
A. 仕様上の対応機種は TCA、T.16000M FCS、TWCS です。それ以外は保証されていないため、底面のネジ穴形状を確認するか、汎用のアルミ製デスクマウントを検討してください。
Q. 取り付けに工具は必要ですか?
A. 不要です。クランプねじは手で締められる設計で、付属品はクランプ本体と取付用ねじ類のみです。
Q. スティックとスロットルの両方を固定したいのですが、1 個で足りますか?
A. 1 個で固定できるのはデバイス 1 台です。左右に振って 2 台を固定したい場合は 2 個必要で、机の左右両方にクランプを掛けられる縁が必要になります。
Q. 机に傷は付きませんか?
A. 滑り止めパッドが天板を保護する構造ですが、締め付け具合と天板の素材次第では跡が残ることがあります。柔らかい天板やガラス天板では当て板を挟むことをおすすめします。
Q. 評価はどのくらいですか?
A. 2026年6月8日取得時点で、462 件のレビューに対し 5つ星のうち 4.6(好評率 92%)でした。アクセサリー製品としては高い水準です。
Q. 国内正規品と並行輸入品の違いは?
A. 国内正規品にはメーカー保証が付きます。金属製で可動部が少ない製品とはいえ、ねじ山やヒンジ部のトラブルはあり得るため、保証の有無は判断材料になります。
商品情報
(Amazon参照)
- ASIN: B089ZCH3KY
- 発売日: 2021年6月30日
- 参照元: Amazon.co.jp





