この記事ではMSI アーセナル ゲーミング AMD Ryzen 2NDおよび第3世代 AM4 M.2 USB 3 DDR4 DVI HDMI Crossfire ATX マザーボード (B450 Tomahawk MAX II)を詳しく紹介します。

概要

MSIの「B450 Tomahawk MAX II」は、AM4プラットフォームで長く愛されてきた名機の最終進化形です。B450チップセットを採用しながら、強化されたPWMヒートシンクとCore Boostデジタル電源回路により、Ryzen 3000/5000シリーズを安定して駆動できる設計になっています。M.2スロットやUSB 3.2 Gen2を備え、2020年代のミドルレンジゲーミングPCとして十分な拡張性を持っています。市場での立ち位置としては、予算を抑えつつRyzenのポテンシャルを最大限に引き出したいユーザーに最適なATXマザーボードです。

互換性ガイド

対応ソケットはAM4で、第1世代から第3世代のRyzenプロセッサ、さらにRyzen 5000シリーズ(BIOSアップデートが必要)まで幅広くサポートしています。メモリはDDR4、最大4133MHzまでのOCに対応。フォームファクターはATXで、標準的なPCケースに問題なく収まります。拡張スロットはPCIe 3.0 x16が1本、PCIe 2.0 x16(x4動作)が1本、さらにPCIe 2.0 x1が3本用意されています。ストレージはM.2 Gen3 x4スロット×1とSATA 6Gbpsポート×4を搭載。電源コネクタは24ピンATXと8ピンEPSが必要です。TDP 105WまでのRyzen 7(例:Ryzen 7 3700X/5700X)を安定動作させるには、電源ユニットは650W以上を推奨します。

商品情報

MSI B450 Tomahawk MAX IIは、2020年春頃に発売された製品です。当時の実売価格は13,000〜15,000円程度でしたが、現在の市場では在庫状況によりプレミアム価格で販売されることもあります。保証期間はメーカー標準の3年間。チップセットはAMD B450、TDPは約6W(チップセットのみ)で、CPUソケットはAM4、メモリスロットは4本、最大64GBのDDR4メモリ(BIOSサポート次第)に対応します。拡張ヒートシンクとCore Boostデジタル電源回路により、エントリーからミドルレンジのゲーミング構成に最適な安定性を提供します。市場での立ち位置は明らかに「ミドルレンジ」で、ハイエンドのX570/B550のようなPCIe 4.0は非対応ですが、コストパフォーマンスに優れています。

おすすめユーザー

  • 予算重視のゲーマー:Ryzen 5 3600や5600Xと組み合わせて、1080p高リフレッシュレートゲーミングを構築したい方に最適です。B450の安定した互換性と十分な拡張性があり、予算をGPUに回せます。ただし、PCIe 4.0が不要なことが前提です。
  • サブPCやホームサーバー:電源フェーズがしっかりしているため、低TDPのRyzen 3/5を用いた常時稼働マシンやファイルサーバーにも向きます。M.2スロットが1本とSATA 4ポートで十分であればコストを抑えられます。
  • 古いRyzenからのアップグレード:Ryzen 1000/2000シリーズから3000/5000に乗り換えるユーザーにとって、BIOS更新だけで対応できるB450はコストを抑えたアップグレードパスとして有効です。

購入前の注意点

まず、B450チップセットはPCIe 4.0に対応していないため、最新の高速SSD(Gen4 NVMe)や最新GPUの帯域を最大限に活かせません。現時点でPCIe 3.0の帯域でもゲーミング性能に大きな差は出にくいですが、将来を見越すならB550以上を検討すべきです。また、M.2スロットが1本のみで、SSD増設を考えている場合はSATA接続になります。さらに、MAX IIはMAXからのマイナーアップデート版で、BIOS Flashback機能は搭載されていません。BIOS更新が必要な場合は、対応CPUを取り付けて行う必要がある点に注意してください。現在の販売価格は、B450としては高めに設定されていることが多く、同価格帯のB550マザーボード(例:MSI B550-A PRO)と比較すると、価格面でのアドバンテージは薄れています。

よくある質問

Q: Ryzen 5000シリーズはそのまま使えますか?
A: 出荷時のBIOSによっては非対応です。Ryzen 5000対応のBIOSバージョン(7C02v3C以降)が必要です。BIOSアップデートには、互換性のあるRyzen 3000シリーズCPUが必要です。BIOS Flashback非搭載のため、ショップでのアップデート代行利用や、対応CPUの一時借用が必要になる場合があります。
Q: PCIe 4.0非対応ですが、どの程度影響がありますか?
A: ゲーミング用途では、現在のところPCIe 3.0 x16の帯域でもRTX 4080程度なら性能低下はほとんどありません。ただし、PCIe 4.0対応の高速NVMe SSD(読み込み7000MB/s超)は、B450では速度が半減します。ゲームロード時間には多少影響しますが、日常使用で大きな不満はないでしょう。
Q: このマザーボードはオーバークロックに向いていますか?
A: はい。Core Boostデジタル電源と拡張ヒートシンクにより、Ryzen 5 5600XのPBOやメモリOCを安定して動作させられます。ただし、ハイエンドのRyzen 9(105W超)を常用OCするにはVRMに負荷がかかるため、エアフローの良いケースで使用することを推奨します。