概要

Hama Steckdosenleiste 3-fach (Mehrfachsteckdose mit 1,4 m Kabel, Schalter, 45° gedreht) は、ドイツの周辺機器メーカー Hama の3口電源タップです。ドイツ語の名前を訳すと「1.4mケーブル・スイッチ付き・45度回転ソケットの3口マルチタップ」になります。結論から言うと、この製品はヨーロッパの CEE 7/7(Type E/F)コンセントがある地域で使う人に向けた、堅実なエントリーモデルです。日本の家庭で使う前提の製品ではありません。

主な仕様は、動作電圧230V、最大電力3500W、ケーブル長1.4m、導体の断面積1.5mm²です。ほかに2極トグルスイッチ、シャッター付きのタッチ保護、45度回転ソケットを備え、ドイツの GS 認証を取っています。USB ポートやサージ保護のような付加機能は付けず、安全性と挿しやすさに絞った作りです。

Amazon.co.jp の商品ページでは、2026年10月の取得時点で評価が5つ星のうち4.6(レビュー1,603件、好評率92%)です。ただしこの評価は製品の出来に対するものです。日本の100Vコンセントでそのまま便利に使えることまでは意味しません。この記事では、どの環境なら買う価値があるのか、どこで失敗しやすいのかを具体的に整理します。

互換性ガイド

プラグとソケットの形状

本体から伸びるプラグは CEE 7/7(Type E/F 兼用)です。ドイツ・オーストリア・オランダ・北欧などの Type F(シュコー)コンセントにも、フランス・ベルギーの Type E コンセントにも挿せます。タップ側の3口は接地接点付きのシュコー型ソケットです。接地付きのシュコープラグと、平たい2ピンのユーロプラグ(Type C)を受けられます。

同じヨーロッパでも、英国やアイルランドの Type G コンセントには挿せません。スイスやイタリアのように独自規格を持つ国でも、差し込めないコンセントがあります。「ヨーロッパならどこでも使える」わけではないので、滞在先の国のコンセント形状を先に確認してください。

電圧と容量

仕様上の動作電圧は230V、最大電力は3500Wです。230Vで3500Wは電流にするとおよそ15Aで、1.5mm²の導体はこの電流を前提にした太さです。目安として、日本の15A用タップでよく見る1.25mm²より太い線が使われています。ただし、実際に使える電力の上限は壁コンセント側の定格やブレーカーの容量で決まります。タップの定格だけを見て判断しないでください。

日本の家庭で使う場合

日本の壁コンセント(Type A・100V)とはプラグの形が合わないため、そのままでは挿せません。変換プラグを使えば物理的にはつながりますが、次の違いを理解しておく必要があります。

項目 欧州(230V)で使う場合 日本で変換プラグを介して使う場合(100V)
電力の上限の目安 3500W(本製品の定格) 一般的なコンセントの定格15A×100V=約1500W
アース シュコーの接地接点で取れる 日本の2ピンコンセントでは取れない
タップに挿せるプラグ シュコー/ユーロプラグ 日本の機器のAタイププラグは挿さらない

特に見落としやすいのが3行目です。タップ側のソケットはシュコー型なので、日本の機器のAタイププラグはタップにも挿さりません。日本で使うには「壁からタップ」と「タップから各機器」の両方に変換が必要になります。国内で使うなら、国内向けのタップを買うほうがはるかに合理的です。

物理的な配置

ソケットは45度回転させて並べてあります。そのため、横幅のある AC アダプターや大きめのプラグを隣同士に挿しても干渉しにくい配置です。ケーブル長1.4mは、床のコンセントから机の天板の裏まで届くかどうかの境目になる長さです。設置場所までの距離を測ってから選んでください。

商品情報

項目 内容
コンセント数 3
最大電力 3500W
動作電圧 230V
ケーブル長 1.4m
導体の断面積 1.5mm²
スイッチ 2極トグルスイッチ(全口一括)
タッチ保護 強化シャッター付き
ソケットの向き 45度回転
認証 GS
プラグ形状 CEE 7/7(Type E/F)

Amazon.co.jp の価格は、2026年10月の取得時点で ¥3,227 でした。価格はセールや為替で変わるため、購入前に商品ページで最新の価格を確認してください。販売・出荷はどちらも RAREWAVES-JP で、Amazon 本体の販売ではありません。輸入品の出品なので、現地で同じ製品を買うより割高になることがあります。付属品は本体だけです。保証の期間や窓口は販売元と Hama の規定によるため、商品ページで確認してください。

市場での位置づけはエントリークラスです。サージ保護、USB 充電ポート、口ごとの個別スイッチはありません。その代わり、スイッチは2極で、2本の電源線を両方とも切ります。シュコープラグは上下どちら向きにも挿せるので、片側の線しか切らない1極スイッチでは、挿す向きによって電圧のかかった側の線が切れずに残ることがあります。2極なら挿す向きに関係なく両方の線が切れるので、地味ですが安全上の意味がある仕様です。

競合製品との比較

同じシュコー規格のタップでも、用途によって向く製品が変わります。口数が足りなければ、6+1口構成の Steckdosenleiste 6+1 のような多口タイプが候補になります。デスクの天板に埋め込んで配線を隠したいなら、Emuca のような天板埋め込み型の3口シュコータップという選択肢もあります。

落雷や電源トラブルから機器を守りたい場合は、本製品にはサージ保護が無いので、VonHaus の10口サージ保護付きタップのような保護機能付きの製品を検討してください(プラグの形状は製品ページで確認が必要です)。日本国内で使うなら、エレコムの雷ガード付き10個口タップのような国内向け製品を選ぶのが正解です。本製品の強みは「3口・2極スイッチ・シャッター・GS 認証」を手頃な構成でまとめている点にあり、機能の多さで選ぶ製品ではありません。

おすすめユーザー

  • ヨーロッパに住んでいる、または長期滞在する人: Type E/F 圏の住まいで、モニター・ノートPC・照明など3台までを1か所にまとめたい人に向きます。2極スイッチで全口の電源をまとめて切れるので、外出前の待機電力対策にもなります。
  • 欧州向けの機器を持っている人: EU 仕様のプラグが付いた機器を、欧州の電源環境で使う人には自然な選択です。
  • 子どもやペットがいる家庭: 使っていない口がシャッターで閉じるので、指や異物が入りにくくなります。
  • 機能より信頼性を重視する人: USB ポートなどの付加機能は不要で、GS 認証のある基本的なタップが欲しい人に合います。

日本からヨーロッパへ旅行や出張に行く人にも使えますが、日本の機器のAタイププラグはこのタップに挿さらない点に注意してください。ノートPCの充電器のように電源コードを抜き差しできる機器なら、コードを EU 仕様に替えるのが確実です。そうでない機器には、1台ごとに Type C の変換プラグが必要になります。また、230V の国で日本向けの電源タップ(多くは定格125V)を使うのは危険です。その意味でも、現地では本製品のような現地規格のタップを使う理由があります。

購入前の注意点

  • 日本の家庭では基本的に使えない: プラグもソケットも欧州規格です。変換プラグを使っても、上限は約1500W、アースは取れず、タップ側にも日本のプラグは挿さりません。また、日本国内向けの電源タップに必要な PSE マークがあるかどうかは、商品ページの登録情報からは確認できません。国内のコンセントに常設する用途は避けてください。
  • 変換プラグは電圧を変えない: 230V 専用の欧州家電を日本に持ち込んでこのタップにつないでも、100V では正しく動きません。変換プラグはあくまで形を合わせるだけです。
  • サージ保護が無い: 落雷や瞬間的な過電圧からPC・NAS・ルーターを守りたいなら、サージ保護付きのタップか UPS を別に用意してください。
  • 個別スイッチが無い: スイッチは3口一括です。冷蔵庫やルーターのように常に電源を入れておく機器と、こまめに切りたい機器を同じタップに混ぜると不便です。
  • 3500W はタップの上限であって、余裕ではない: ケトルやヒーターのような大電力機器を長時間つなぐと、タップや壁コンセントが熱を持ちます。タップに別のタップをつなぐ「たこ足」の直列接続は避け、コードを束ねたまま高い負荷をかけないでください。
  • ケーブルは1.4m: 延長コードとして長さを期待すると届かないことがあります。
  • 商品ページの確認: 輸入品の出品はタイトルがドイツ語のままで、型番の表記が分かりにくいことがあります。また、出品ページの情報が別の製品と取り違えられていることもあります。画像とタイトルで、3口・スイッチ付き・45度回転ソケットの本製品かどうかを確認してから注文してください。

よくある質問

Q. 日本のコンセントでそのまま使えますか?
A. 使えません。プラグが CEE 7/7(Type E/F)なので、日本の Type A コンセントには挿さりません。タップ側のソケットもシュコー型のため、日本の機器のプラグも挿さりません。

Q. 変換プラグで日本の100Vにつなげば、3500Wまで使えますか?
A. 使えません。3500W は230Vのときの定格です。日本の一般的なコンセントは15A・100V、つまり約1500Wが上限の目安です。

Q. ヨーロッパ旅行に日本の充電器を持って行くときに便利ですか? A.

充電器が100〜240V対応であれば、現地での電圧の問題はありません。ただし日本のプラグはこのタップに挿さらないので、機器ごとに Type C の変換プラグを使うか、コードを EU 仕様に替える必要があります。

Q. 雷対策(サージ保護)はありますか?
A. 仕様にサージ保護はありません。精密機器を守りたい場合は、サージ保護付きのタップや UPS と組み合わせてください。

Q. スイッチは口ごとに付いていますか?
A. いいえ。2極トグルスイッチが1つあり、3口をまとめて入り切りします。

販売情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: Hama
  • 販売元: RAREWAVES-JP
  • 出荷元: RAREWAVES-JP
  • ASIN: B08DKQ7R1G
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。