概要

ここ数年の自作PC市場は最新チップセット一辺倒に見えますが、中古や在庫処分のパーツを組み合わせてコストを抑えたいという需要は根強いものです。その選択肢として今も存在感があるのが、Gigabyteの「Gigabyte H370 AORUS GAMING 3」です。Intel H370チップセットを搭載したATXマザーボードで、ソケットはLGA1151、最大メモリ容量は64GBという構成。ゲーミング向けのAORUSシリーズらしいデザインながら、実用本位の機能構成が特徴です。
本製品はオーバークロック非対応のH370ながら、B360より上位の位置づけとしてミドルレンジゲーミング用途に作られたマザーボードです。第8世代のIntel Coreプロセッサと組み合わせて、エントリーからミドルまでのゲーミングPCを組むのに向いています。実売価格は18,539円(2026年9月時点)。新旧パーツが混在する市場で、予算を抑えつつATX構成を楽しみたいユーザーに検討価値のある一枚です。
現在の最新プラットフォームと比べると世代は古いものの、LGA1151対応CPUやDDR4メモリをすでに持っている人なら、そのパーツをそのまま活かせるのも魅力です。本記事では、互換性や電源選び、向いているユーザー像を整理していきます。

互換性ガイド

組み込み先のCPUソケットはLGA1151で、対応するCPUは第8世代のIntel Coreシリーズが中心です。製品名に「H370」とある通りチップセットはIntel H370。B360とZ370の中間に位置するミドルレンジ向けチップセットで、オーバークロックには対応していません。
メモリはDDR4に対応し、最大64GBまで搭載できます。16GB×4枚の構成で64GBに到達するので、ゲーミング用途だけでなく、軽いクリエイティブ作業までこなせる容量を確保できます。Z370のようなCPUオーバークロックはできませんが、定格運用が前提ならコストパフォーマンスは良好です。
フォームファクターはATX。一般的なATXケースなら取り付けできますが、ケース内のマザーボード搭載位置やCPUクーラーの高さは事前に確認しておきましょう。電源は標準的なATX電源で動作しますが、搭載するグラフィックスカードに合わせて容量を選ぶ必要があります。ミドルレンジのGPU構成なら650W前後、ハイエンドGPUを載せるなら850W程度まで見ておくと安心です。

商品情報

本製品は2018年に登場したH370チップセットを搭載したゲーミングマザーボードです。市場での立ち位置はミドルレンジ。Z370ほどの拡張性やオーバークロック機能はありませんが、エントリーのB360よりは上位で、ゲーミング用途に必要な基本機能を備えています。実売価格は18,539円(2026年9月時点のYahoo!ショッピング価格)。
販売は主に通販サイトで、新品と中古が混在しています。Gigabyteのゲーミングブランド「AORUS」の名を冠したモデルとして、同世代のエントリーボードより豪華な仕上げになっているのも見どころです。詳細な保証期間は購入店舗や状態によって異なるため、購入時に確認してください。

おすすめユーザー

1人目は、予算を抑えてゲーミングPCを組みたい初めての自作ユーザーです。LGA1151対応の第8世代CoreプロセッサとDDR4メモリ、ミドルレンジのグラフィックスカードを組み合わせれば、1080pゲーミングを現実的なコストで構築できます。オーバークロック操作が不要で、定格運用をしたい人にぴったりです。
2人目は、すでにDDR4メモリやLGA1151対応CPUを持っているアップグレードユーザーです。ATXフォームファクターにより拡張スロットが確保されているので、ケースもそのまま流用しやすいのが利点です。ただし、旧世代プラットフォームなので、手持ちパーツの状態はよく確認してから購入してください。
3人目は、ATX筐体で自作を楽しみたい中古パーツユーザーです。最新環境を求めるなら別のプラットフォームがおすすめですが、コスト重視でまとまったゲーミングマシンを作りたいなら、本製品の価格帯は大きな魅力になります。

購入前の注意点

まず、第8世代以降の最新CPUには対応していません。ソケット形状が変わっているため、今から新規でPCを組むなら最新チップセット搭載マザーボードを選ぶほうが無難です。あくまでLGA1151世代のCPU限定の製品だと認識しておきましょう。
また、オーバークロック非対応の点も重要です。K付きCPUのOCを楽しみたいなら上位チップセットのボードを選ぶべきで、そうした用途に本製品は向きません。旧世代製品ゆえに、新品の在庫が少なく、中古品を購入する場合はIOポートやPCIeスロットの状態確認が欠かせません。
さらに、古いプラットフォームという特性上、性能を極端に引き出すゲーミング用途よりも、コストパフォーマンスを重視した定格構成に適しています。最新のハイエンドGPUを組み合わせるとCPU側がボトルネックになりやすいので、構成バランスを考えて選びましょう。

よくある質問

Q: 上位チップセット搭載マザーボードとの違いは何ですか?
A: 最大の違いはCPUオーバークロックの可否です。上位のZ370はK付きCPUのOCに対応しますが、H370の本製品は対応していません。定格運用だけで十分なら、より安価なH370でコストを抑えるのが合理的です。
Q: 対応するCPUの具体例を教えてください。
A: ソケットはLGA1151で、第8世代のIntel Coreプロセッサと組み合わせられます。現行の第12世代以降とは互換性がないので、購入時はソケットとチップセットを必ず確認してください。
Q: メモリは何GBまで搭載できますか?
A: 最大64GBです。DDR4メモリを使用します。16GBモジュールを4枚使えば、ゲーム配信や軽い動画編集までこなせる容量を確保できます。