BTOパソコンと自作PCの違い|どちらが安いか、何が違うか
「自作のほうが安い」とよく言われますが、条件によっては逆になります。どこで差が出るのかを、部品ごとに分けて見ていきます。
価格差はどこで生まれるか
BTOと自作の差額は、部品の値段そのものより「どの部品で手を抜けるか」で決まります。メーカーは電源・ケース・冷却で原価を下げます。ここは動作に直結しないため、仕様表に書かれないことが多い場所です。
逆にCPUとGPUは型番が仕様表に出るので、下げると比較されてしまいます。つまり同じCPU・同じGPUのBTOでも、電源とケースの質は保証されません。
自作が安くなるのは「同じ品質を揃えたとき」であって、「同じ型番を揃えたとき」ではない、という点が要点です。
| 部分 | 下げられ方 | 後で効いてくること |
|---|---|---|
| 電源ユニット | 容量だけ書き、変換効率や保護回路は書かない | 高負荷で落ちる。他の部品を巻き込むことがある |
| ケース | 見た目は同じで、鋼板が薄く風の通り道が無い | 温度が下がらず、GPUが本来の性能を出さない |
| CPUクーラー | 付属品のまま | 高負荷時にCPUが自分で速度を落とす |
| メモリ | 枚数と容量だけ書き、速度と枚数構成を書かない | 1枚挿しだと帯域が半分になる |
| SSD | 容量だけ書き、DRAM有無や種類を書かない | 書き込みが続くと速度が大きく落ちる |
自作が向かない人
作業そのものは難しくありません。難しいのは、動かなかったときにどこが悪いのかを切り分けることです。予備の部品が無いと切り分けができず、そこで止まります。
動かない原因の多くは故障ではなく、メモリの挿し位置、電源ケーブルの挿し忘れ、BIOSが新しいCPUに対応していない、といったものです。どれも知っていれば数分ですが、知らないと数日かかります。
「壊れたら店に持ち込みたい」「動かない期間があると困る」という場合は、BTOのほうが総合的に安く済みます。時間も費用のうちです。
はじめの1台で失敗しやすいところ
部品の相性より、寸法と手順で失敗する例が圧倒的に多いです。買う前に確かめられることばかりなので、ここだけは先に見てください。
| 確かめること | 見る場所 | 外すとどうなるか |
|---|---|---|
| GPUの長さ | ケースの対応カード長 | 蓋が閉まらない。前面ファンと干渉する |
| CPUクーラーの高さ | ケースの対応クーラー高 | 側板が閉まらない |
| メモリの背の高さ | クーラーとの干渉情報 | 空冷の大型クーラーと当たる |
| 電源の奥行き | ケースの電源スペース | ケーブルが曲がらず挿さらない |
| マザーボードの大きさ | ATX / MicroATX / Mini-ITX | ネジ穴が合わない |
| CPUとマザーボードの世代 | 対応ソケットとBIOS版数 | 起動しない。BIOS更新が先に要る |
よくある質問
自作PCとBTO、結局どちらが安いですか?
同じ型番のCPUとGPUで比べると自作が安くなることが多いですが、電源・ケース・冷却まで同じ品質で揃えると差は縮まります。低価格帯ほどBTOが有利で、高価格帯ほど自作が有利になる傾向があります。
自作PCに保証はありますか?
部品ごとに個別の保証が付きます。全体の保証はありません。どの部品が悪いかを自分で特定してから、その部品のメーカーに問い合わせることになります。
組み立てにはどれくらい時間がかかりますか?
作業自体は2〜3時間です。ただし初回はOSの導入とドライバの設定を含めて半日を見ておくと安全です。問題が起きた場合はさらに時間がかかります。