ゲーム概要

『XCOM®: Chimera Squad:共存都市でエリート部隊を率いよ』は、人類がエイリアンの侵略を退けてから5年後のシティ31を舞台にした、ターン制タクティカルゲームです。2020年4月22日に発売され、開発はFiraxis Games、パブリッシングは2Kが担当しています。人間と褭数のエイリアン種族が共存する都市で、特殊部隊「キメラ・スカッド」を指揮し、各地区で発生する事件と地下組織の調査に取り組みます。

基本の流れは、司令部で捜査対象や部隊の任務を決め、装備と出撃メンバーを整え、現場でターン制戦闘を行うというものです。戦闘後は負傷者の治療や装備開発を進めながら、地区の不安度と都市全体の治安を管理します。目の前の任務に勝つだけでなく、どの地区を先に安定させるか、限られた隊員を訓練・治療・任務のどこへ割り当てるかも判断の一部です。

XCOM 2との違い

本作はXCOMシリーズの基本である遮蔽物、命中率、側面攻撃、アビリティの連携を継承しつつ、より小規模な遭遇戦に焦点を絞っています。広いマップを慎重に索敵する場面よりも、突入から始まる短く密度の高い戦闘が中心です。そのため、国家規模の戦争を運営するXCOM 2というより、都市内の事件を解決する特殊部隊ものとして考えると特徴をつかみやすいでしょう。

隊員は無名の兵士ではなく、固有の名前、背景、能力を持つエージェントです。自由な兵士作成や同一兵種の量産よりも、決められた個性をどう組み合わせるかが重要になります。エージェント同士の会話も物語の一部になっているため、自分だけの兵士に感情移入したい人と、既成キャラクターの関係性を楽しみたい人では好みが分かれます。

ブリーチモードと行動順

多くの戦闘は、ドアや窓などの侵入口を選ぶブリーチモードから始まります。侵入口ごとに命中補正や被弾リスクなどの条件が異なり、誰をどの順番で配置するかによって初動が変化します。突入時に危険な敵を減らすのか、通常ターンで処理しにくい相手へダメージを集中するのかを考える、戦闘前の小さなパズルです。

突入後は味方全員、敵全員という陣営単位のターンではなく、敵味方が交互に並ぶタイムライン方式で進みます。次に動く敵を倒す、行動を遅らせる、あるいは状態異常で無力化するといった判断が直接的な効果を持ちます。強敵だけを狙い続けるより、行動順を見て直近の被害を防ぐことが重要です。

戦闘が複数のエンカウントに分かれる任務では、アビリティや消耗品を最初から使い切ると後半で苦しくなります。一方、温存しすぎて負傷が増えれば、その後の司令部運営に影響します。短い戦闘ながら、現在の部屋を安全に抜ける判断と任務全体を見通す資源管理が重なっています。

部隊編成で考えること

各エージェントは、単純な火力役だけでなく、敵の移動、拘束、位置交換、回復、支援など異なる役割を担います。編成時は高火力の隊員を並べるだけでなく、敵の行動を止める手段、負傷を立て直す手段、遮蔽物の裏にいる相手へ圧力をかける手段を揃えると安定します。単独で強い能力より、別の隊員が作った状況を利用できる能力の組み合わせが重要です。

固有エージェント制なので、負傷者が出たときにまったく同じ役割の代役を用意できるとは限りません。主力だけを使い続けず、複数の組み合わせに慣れておくと治療や訓練が必要になった際も対応しやすくなります。装備を誰に優先するかも、出撃頻度だけでなく部隊内の役割を基準に判断したいところです。

都市運営と捜査

司令部では、複数の地区で進行する不安に対処しながら、事件の背後にいる勢力を調べます。すべての問題を同時に解決することはできないため、報酬だけでなく、放置した地区が都市全体へ与える影響も考えて任務を選ぶ必要があります。この層は本編シリーズより整理されていますが、戦闘結果が次の選択肢へつながる緊張感は残っています。

研究、装備開発、訓練、特殊作戦などには隊員や時間を割り当てます。負傷者を休ませたい時期と重要任務が重なることもあり、戦闘で受けた損害を司令部で吸収できるかが攻略の安定性を左右します。毎回の命中判定だけでなく、数日先の部隊状態を見越して無理な出撃を避けることも戦略です。

動作環境の目安

最低要件は64-bit版Windows 7、2.4GHzクアッドコアCPU、4GB RAM、1GBのAMD Radeon HD 7770またはNVIDIA GeForce 650以上です。推奨要件は3GHzクアッドコアCPU、4GB RAM、2GBのAMD Radeon HD R9 290またはNVIDIA GeForce GTX 980以上とされています。DirectX 11に対応し、空き容量は18GB必要です。

要求メモリは最低・推奨ともに4GBですが、OSや常駐ソフトもメモリを使うため、要件ぎりぎりの環境ではブラウザなどを閉じて余裕を作るのが無難です。GPUについては、最低要件と推奨要件で必要なVRAMが1GBから2GBへ上がっています。古いPCで遊ぶ場合は、GPU名だけでなく専用VRAM容量とDirectX 11対応を確認してください。

最低要件の注記にはMicrosoft Visual C++ 2012および2015 Runtime LibrariesとMicrosoft DirectXが挙げられています。起動時にDLL関連のエラーが出る環境では、これらのランタイムが正しく導入されているかを確認する価値があります。また、掲載要件はWindows 7からWindows 10までを対象としているため、それ以外のOSでは購入前に現在の互換性情報を確認してください。

評価・レビュー傾向

ユーザー評価は全体として肯定的ですが、シリーズ本編と同じ規模や自由度を期待するかどうかで受け止め方が変わりやすい作品です。ブリーチから短時間で判断を重ねる戦闘、固有能力を持つ隊員の連携、敵味方が入り交じる行動順は、本作ならではの魅力です。長距離の索敵や大規模な基地運営を簡略化し、戦術戦闘へ早く入れる設計を好む人には合いやすいでしょう。

一方で、自由に兵士を作成して成長を見守る遊びや、世界規模の危機を管理する重い戦略層を求める人には、スケールが小さく感じられる可能性があります。命中率を伴う攻撃では計画どおりにならない場面もあるため、確率による揺れを許容し、失敗時の代案を用意する姿勢も必要です。最新のユーザー評価は記事内の専用表示で確認してください。

こんな人におすすめ

XCOMの遮蔽物と命中率を使った戦闘は好きだが、より短い任務と明確なキャラクター性を求める人におすすめです。敵の次の行動を読み、妨害や位置操作でタイムラインを組み替えるゲームが好きな人にも向いています。人間とエイリアンが同じ部隊で働く、侵略後の社会を描いた物語に興味がある人も楽しみやすいでしょう。

シリーズ未経験でも遊べますが、戦闘では複数の能力と行動順を同時に把握します。序盤は攻撃力だけで隊員を選ばず、回復役と敵の行動を止められる役を入れると仕組みを理解しやすくなります。任務開始前には侵入口の効果と隊員の突入順を確認し、最初に動く危険な敵へ対処できる配置を作るのが基本です。

注意点・向かない人

本作はXCOM 2の完全な続編規模を期待する人や、ランダム生成の兵士を細かくカスタマイズしたい人には向きにくい作品です。固有エージェント中心のため、隊員の設定と能力を受け入れ、その組み合わせを試す遊びが中心になります。全員を同時に動かす従来型のターン制を好む場合も、交互に進むタイムラインへ慣れるまで戸惑うかもしれません。

最低・推奨環境には古いWindowsが記載されていますが、これは現在利用中のすべてのOSでの動作を保証するものではありません。特に新しいOSや特殊な構成では、ストアに掲載されている最新の対応状況を購入前に確認してください。確率攻撃の失敗を強いストレスに感じる人や、戦闘より外交・内政を主役にした戦略ゲームを探している人も、別の作品を検討した方が合いやすいでしょう。