概要
Western Digital SN570 1 TBは、Western Digitalが2021年12月に発売したPCIe 3.0 x4対応のNVMe M.2 SSDです。容量は1TBで、NANDフラッシュにはTLC(3D NAND)を採用。コントローラはWD 20-82-10048(Polaris MP16)を搭載し、DRAMキャッシュは非搭載ですが、ホストメモリバッファ(HMB)技術によりシステムメモリの一部をキャッシュとして利用することで、高いランダムアクセス性能を実現しています。本製品は、エントリーからミドルクラスのゲーミングPCやクリエイティブ用途のストレージとして、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
互換性ガイド
SN570はM.2 2280フォームファクターを採用しており、PCIe 3.0 x4インターフェースに対応します。NVMeプロトコルで動作するため、M.2スロットを備えたマザーボードであれば、PCIe 3.0または4.0スロットに装着可能です。ただし、PCIe 4.0スロットに挿した場合でもPCIe 3.0速度での動作となります。また、SATA M.2スロットには物理的に挿せますが、NVMe非対応のため認識されません。対応OSはWindows 10/11、macOS、Linuxなど幅広く、PS5などのゲーム機では拡張ストレージとして使用可能です(要ファームウェアアップデート)。発熱は比較的低めですが、長時間の連続書き込みを行う場合はヒートシンクの装着を推奨します。
商品情報
発売日は2021年12月、市場想定価格は1TBモデルで約1万円台後半〜2万円台ですが、現在の実売価格は¥112,590(Yahoo!ショッピング・2026年8月31日時点)と高騰しています。保証期間は5年間(製品登録が必要)。シーケンシャル読み出し最大3,500MB/s、書き込み最大3,000MB/s、ランダム読み出し460K IOPS、書き込み450K IOPSを公称値としています。TBW(総書き込みバイト数)は600TBで、1日1TBの書き込みを想定した場合の耐久年数目安は約1.64年です。市場での立ち位置はエントリー〜ミドルクラスで、PCIe 3.0帯域をフル活用した高速NVMe SSDとして、予算重視のユーザーに適しています。
おすすめユーザー
ゲーミング用途:1080p〜1440pのゲームプレイにおいて、ゲームのロード時間短縮やOS起動の高速化に効果的です。PCIe 3.0でも十分な速度があり、予算を抑えたいゲーマーに最適です。ただし、PCIe 4.0対応の最新ゲームでは帯域不足を感じる可能性があります。 クリエイティブ用途:写真編集や動画編集(4K以下)の作業ファイル置き場として十分な速度を発揮します。DRAM-lessでもHMBにより実用的なパフォーマンスを提供します。大量の大容量ファイルを頻繁に扱うプロユースには、DRAM搭載モデルを推奨します。 サブPC・NAS用途:OSドライブやキャッシュドライブとして、低消費電力かつコンパクトなM.2 SSDを求めるユーザーに適しています。ただし、NASのキャッシュ用途ではTBWが少ないため、書き込み頻度が高い場合は注意が必要です。 予算重視のビルド:初めてのNVMe SSDとして、コストパフォーマンスを重視するユーザーに最適です。ただし、PCIe 4.0対応のマザーボードをお持ちの場合は、同価格帯でより高速なPCIe 4.0 SSDも検討できます。
購入前の注意点
本製品はDRAM非搭載のため、DRAM搭載モデルと比較してランダム書き込み性能や長時間の連続書き込みで劣る場合があります。特に、大量のファイル転送やデータベース用途では、DRAM搭載のWD Black SN770やSamsung 980 Proなどの上位モデルを検討すべきです。また、現在の実売価格¥112,590は通常の市場価格より大幅に高く、割高な状態です。購入前に価格比較サイトで相場を確認することを強くおすすめします。さらに、PCIe 3.0インターフェースは最新のPCIe 4.0/5.0と比較すると帯域が半分以下であり、将来的に高速ストレージが必要になる場合は、PCIe 4.0対応モデルを選ぶほうが賢明です。 ## よくある質問
Q: SN570はPS5で使用できますか? A: はい、PS5の内蔵ストレージ拡張スロット(M.2)に装着可能です。ただし、PS5はPCIe 4.0対応ですが、SN570はPCIe 3.0のため、読み出し速度はPS5の推奨速度(5,500MB/s以上)を下回ります。そのため、PS5の内蔵ゲーム転送や起動には使用できますが、最新の大規模ゲームではロード時間が長くなる可能性があります。ヒートシンクの装着を推奨します。 Q: DRAM非搭載ですが、普段使いで問題ありませんか? A: 一般的なPC用途(Webブラウジング、Office作業、軽いゲーム)では、HMBによりDRAM搭載モデルと体感差はほとんどありません。ただし、大量の小ファイルを頻繁に読み書きするワークロード(例:開発環境のビルド、データベース操作)では、DRAM搭載モデルのほうが安定した性能を発揮します。 Q: SN570とSN550の違いは何ですか? A: SN570はSN550の後継モデルで、コントローラが新しくなり、シーケンシャル読み出しが最大2,400MB/sから3,500MB/sに向上しています。また、NANDもTLCで共通ですが、SN570はより効率的なHMB実装によりランダム性能が改善されています。価格差が小さい場合はSN570を選ぶ価値があります。
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