この記事ではWD20EFZX [WD Red Plus(2TB 3.5インチ SATA 6G 5400rpm 128MB CMR)]を詳しく紹介します。
概要
ウエスタンデジタルが提供するWD Red Plusシリーズは、NAS(ネットワーク接続ストレージ)環境に特化した内蔵ハードディスクドライブです。本製品WD20EFZXは2TBの容量を持ち、3.5インチフォームファクター、SATA 6Gbpsインターフェース、5400rpmの回転数、128MBのキャッシュメモリを搭載しています。最大転送速度は175MB/sで、CMR(Conventional Magnetic Recording)方式を採用している点が最大の特徴です。 このWD20EFZXは、ホームNASや小規模オフィスのファイルサーバー、あるいはRAIDアレイの構成部品として設計されています。CMR方式は従来のSMR(Shingled Magnetic Recording)方式と比較して、書き込み後の再書き込み性能が安定しており、特にRAID環境でのタイムアウトやパフォーマンス低下が起こりにくいという利点があります。そのため、24時間365日稼働が求められるNASシステムにおいて、信頼性を最優先するユーザーに適した製品と言えるでしょう。 市場での立ち位置としては、WD Redシリーズの中でも「Plus」ブランドが付与されたモデルは、CMR方式を採用したエントリーからミドルレンジのNAS向けHDDとして位置づけられています。同容量のWD BlueやWD Blackと比較すると、回転数が低く抑えられているため消費電力や発熱が少なく、静音性にも優れています。一方で、連続読み書き速度は5400rpmクラスとしては標準的であり、大容量ファイルのシーケンシャルアクセスが主体の用途では十分なパフォーマンスを発揮します。
互換性ガイド
WD20EFZXは標準的な3.5インチSATA内蔵HDDです。接続インターフェースはSATA 6Gbpsで、SATA 3GbpsやSATA 1.5Gbpsのポートにも下位互換性があります。対応する機器は、デスクトップPC、NAS機器、外付けHDDケースなど、SATAポートを備えたほとんどのデバイスです。 フォームファクター: 3.5インチ(幅101.6mm × 奥行き147mm × 高さ26.1mm) インターフェース: SATA 6Gb/s(Serial ATA-600) 対応機器: デスクトップPC、NAS(QNAP、Synology、ASUSTORなど)、RAIDコントローラー、外付けケース 電源要件: 5Vおよび12Vの両方を必要とする標準的なSATA電源コネクター * 注意点: 2.5インチベイには物理的に収まらないため、取り付けには3.5インチベイが必要です。また、一部の薄型デスクトップPCやノートPCでは内蔵できません。
商品情報
WD20EFZXは、Western DigitalのWD Red Plusシリーズに属する2TBモデルです。発売は2020年頃で、現在も継続して販売されているロングセラー製品です。保証期間はメーカー標準の3年間(地域によって異なる場合があります)。価格帯はで約28,500円前後(2026年7月時点)で、同容量のNAS向けHDDとしては標準的な価格帯です。 市場での立ち位置は、エントリーからミドルレンジのNAS向けHDDです。CMR方式を採用しているため、SMR方式の廉価モデル(WD Red非Plus)よりも信頼性が高く、RAID構成での運用に適しています。ただし、WD Red Proシリーズ(7200rpm)と比較すると回転数が低いため、ランダムアクセス性能では劣ります。
おすすめユーザー
ホームNASユーザー: 自宅でQNAPやSynologyなどのNASを運用しており、写真や動画、ドキュメントのバックアップ先として安定したストレージを求めている方。CMR方式によりRAID5やRAID6での長期運用でもパフォーマンス低下が起こりにくいです。ただし、4K動画編集など高スループットが要求されるワークロードには不向きです。 小規模オフィスのファイルサーバー管理者: 数名から十数名のチームで共有ファイルサーバーを運用する場合。WD20EFZXは低消費電力で発熱が少ないため、エアフローの限られた小型筐体でも安心して使えます。ただし、同時アクセス数が多い環境では、より高性能なWD Red Proやエンタープライズ向けモデルを検討すべきです。 * データ保全を重視する自作PCユーザー: メインPCのデータドライブとして、OS用SSDとは別に信頼性の高いHDDを追加したい方。CMR方式はSMR方式と異なり、大量のデータ書き込み後でも読み書き速度が安定しています。ただし、ゲームのインストール先として使うには速度が不足するため、ゲーミング用途にはSSDを推奨します。
購入前の注意点
WD20EFZXは5400rpmの回転数であるため、シーケンシャル読み書き速度は最大175MB/sと、7200rpmモデル(WD Red Proなど)の200〜250MB/sには及びません。大容量ファイルの頻繁な転送を行う場合は、速度面で不満を感じる可能性があります。また、WD Red PlusシリーズはCMR方式ですが、同じWD Redシリーズの非Plusモデル(SMR方式)と外見が似ているため、購入時にはモデル番号を必ず確認してください。特にRAID環境でSMR方式のHDDを混在させると、アレイの再構築中にタイムアウトが発生するリスクがあります。 競合製品としては、Seagate IronWolfシリーズ(CMR方式)やToshiba N300シリーズがあります。IronWolfは同容量帯で同程度の価格帯ですが、WD Red Plusの方が静音性で優れるというレビューもあります。一方、WD20EFZXは2TBと容量が控えめなため、4TB以上の大容量が必要な場合はWD40EFZX(4TB)やWD60EFZX(6TB)など上位モデルを検討してください。 ## よくある質問
Q: WD20EFZXはRAID構成で使用できますか? A: はい、WD Red PlusシリーズはCMR方式を採用しており、RAID0/1/5/6/10など一般的なRAIDレベルでの使用を前提に設計されています。WDの公式情報でもRAID対応が明記されており、SMR方式のWD Red(非Plus)で発生しやすいRAIDアレイからのドロップアウト問題が起こりにくいです。 Q: このHDDはゲーム用PCのストレージとして適していますか? A: ゲームのインストール先としては推奨しません。5400rpmの読み書き速度では、最新のゲームのロード時間が長くなり、オープンワールドゲームではテクスチャの読み込み遅延が発生する可能性があります。ゲーミング用途にはNVMe SSDまたはSATA SSDをメインストレージとして使用し、WD20EFZXはデータのバックアップやメディアファイルの保存用として使うのが適切です。 Q: WD20EFZXとWD Red(非Plus)の違いは何ですか? A: 最大の違いは記録方式です。WD20EFZX(Red Plus)はCMR方式、WD Red(非Plus)はSMR方式を採用しています。CMR方式は書き込み性能が安定しており、特にRAID環境での信頼性が高いです。SMR方式はコスト面で有利ですが、大量書き込み後のパフォーマンス低下やRAID再構築時の問題が報告されています。モデル番号の末尾が「EFAX」のものがSMR方式、「EFZX」がCMR方式(Red Plus)です。
商品情報
(Amazon参照)
- メーカー名: ウエスタンデジタル(Western Digital)
- 販売元: デザイナーズ アクア
- 出荷元: Amazon
- ASIN: B08VH891FS
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。
![WD20EFZX [WD Red Plus(2TB 3.5インチ SATA 6G 5400rpm 128MB CMR)]](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F81Azd8UAViL._AC_SL1500_.jpg&w=1920&q=75)



