概要
Glorious Gaming Model O3 ワイヤレスゲーミングマウスは、「ワイヤレスマウスは充電が必要」という前提そのものを外しにきた製品です。InfinitePlay と呼ばれる交換式バッテリーパックを2つ同梱し、片方を使っている間にもう片方をベースで充電しておく運用にすることで、ケーブルを挿す時間をゼロにできます。センサーは BAMF 3.0 光学式で最大 30,000 DPI・750 IPS、ポーリングレートはワイヤレス/有線ともに 8,000 Hz、本体重量は 66g。競技系のスペックを一通り満たしたうえで、運用面の面倒を減らすことに一点特化した設計です。
結論から言うと、これは「毎日長時間ゲームをする人」のためのマウスです。週に数時間しか触らない人にとっては、交換式バッテリーも 8K ポーリングも投資に見合いません。逆に、対戦中にバッテリー警告が出て集中を切られた経験がある人には、この製品が解決している問題は具体的に刺さります。
主要スペックの読み方
| 項目 | 値 | 実用上の意味 |
|---|---|---|
| センサー | BAMF 3.0 光学式 | Glorious 独自チューニングの上位センサー |
| 最大DPI | 30,000 | 実使用は 400〜1600 が中心。上限は余裕の指標 |
| トラッキング速度 | 750 IPS | ローセンシの高速スワイプでも破綻しにくい |
| ポーリングレート | 8,000 Hz | 高リフレッシュ環境向け。CPU 負荷と引き換え |
| 重量 | 66g | 軽量級の中でも軽い部類 |
| バッテリー寿命 | 最大130時間 | 設定次第で大きく変動する上限値 |
| スイッチ | 光学式(130Mクリック定格) | チャタリング要因の物理接点が無い |
| 接続 | 2.4GHz ワイヤレス / USB-C 有線 | Bluetooth の記載は無い |
スペック表で誤解されやすいのが DPI とポーリングレートです。30,000 DPI は「そこまで上げて使う」数字ではなく、センサーの素性の良さを示す指標として見るのが実用的です。競技シーンで一般的に使われるのは 400〜1600 DPI 程度で、実際にエイム精度を左右するのはトラッキングの安定性のほうです。8,000 Hz も同様で、モニターのリフレッシュレートが 60〜144Hz 帯なら体感差は小さく、消費電力だけが増えます。まずは 1,000 Hz で運用し、高リフレッシュ環境を持っている人だけ段階的に上げるのが無難です。
最大 130 時間というバッテリー寿命も、あくまで上限値です。一般論として、ワイヤレスマウスのバッテリー消費はポーリングレートと RGB ライティングに強く影響されます。8K ポーリング + RGB 常時点灯の状態で 130 時間が出ると考えないほうがよく、その差を吸収するための交換式バッテリーだと理解しておくと期待値がずれません。
互換性ガイド
対応 OS は Windows 10/11 および macOS 10.13 以降です。接続は付属 USB レシーバーによる 2.4GHz ワイヤレスが基本で、USB-A ポートが必須です。ここは購入前に必ず確認してください。USB-C ポートしか持たないノート PC や、背面ポートを埋めきったミニ ITX 機では、USB-A の空きが無いと即座に詰みます。USB-C 変換アダプタを噛ませる手はありますが、変換の品質によっては 8K ポーリング時の安定性に影響する可能性があるため、余っている USB-A ポートを確保しておくのが安全です。
レシーバーの設置場所も安定性を左右します。一般論として 2.4GHz 帯は Wi-Fi や Bluetooth 機器と干渉しやすく、PC 背面の奥まったポートに挿すと金属筐体が電波を遮ります。付属のワイヤレスベースはマウスを載せて充電できるだけでなく、レシーバーをデスク面近くに引き出す役割も果たすため、基本的にはベース経由での運用を推奨します。ベース上ではバッテリー残量・ポーリングレート・DPI 設定を確認できるので、ソフトを開かずに現在の状態を把握できるのも実利です。
有線接続は USB-C to A ケーブルで可能ですが、これは「充電しながら使う」ためというより、レシーバーを使えない環境での代替手段と考えるのが実態に近い製品です。交換式バッテリーが主役である以上、有線運用を前提にするなら別の選択肢のほうが合理的でしょう。なお Bluetooth 接続については仕様に記載がないため、タブレットやコンソール機との接続を想定している場合は製品ページで対応状況を確認してください。
マウスパッドとの相性についても触れておきます。付属の交換用マウスソールがある通り、ソールは消耗品です。66g という軽さを活かすなら滑走の軽いパッドと組み合わせるのが定番ですが、ここは好みの領域なので、まずは今使っているパッドで様子を見て構いません。
商品情報
価格については、取得時点によって大きく差があります。2026年6月7日取得時点で ¥41,274、2026年8月27日取得時点の Amazon.co.jp で ¥27,226 という記録が残っています。いずれも取得時点の価格であり、セールや為替、在庫状況で変動します。購入時は必ず商品ページで現在の価格を確認してください。この 2 つの記録の開きから分かるのは、この製品は価格が動く余地が大きく、タイミング次第で 1 万円以上変わりうるということです。急いでいないなら、価格推移を数週間見てから判断する価値があります。
なお、マーケットプレイス側に $19.99 という記録も混ざっていますが、66g・8K ポーリングのハイエンドワイヤレスマウスの価格として明らかに桁が合いません。別商品の価格を拾った収集ミスの可能性が高いため、本記事ではこの金額を製品価格として扱いません。
レビュー評価は 30件で 5つ星のうち 3.8(好評率 76%)(2026年6月7日取得時点)です。件数が 30 件と少ないため、この数字は「評価が定まった製品」のスコアとしては読まないでください。母数が小さい段階では、初期ロットの個体差や特定の不満が全体スコアを大きく押し下げます。星 3.8 は「絶賛されているわけではないが、致命的に嫌われてもいない」という程度の読み方が妥当で、購入判断は実レビューの中身を数件読んでから下すことをおすすめします。
付属品はマウス本体、バッテリーパック2個、USB-C 充電ケーブル、専用ワイヤレスベース、USB レシーバー、交換用マウスソールなど。保証期間についてはメーカー公式サイトを確認してください。
競合との比較で見たときの立ち位置
軽量ワイヤレスマウスというカテゴリ自体は激戦区で、66g という重量は「軽い部類だが最軽量ではない」水準です。実際、50g 台の超軽量ワイヤレス機も存在します。純粋に重量だけを追うなら、この製品は最適解ではありません。
この製品が独自なのは、重量でもセンサーでもなく 運用サイクル の部分です。多くのワイヤレスマウスは「使う→減る→挿して充電する」というサイクルを持ちますが、Model O3 は「使う→パックを差し替える→充電はベースが勝手にやる」という形に置き換えます。バッテリーが劣化してきたときにパックだけ交換できる可能性がある点も、内蔵バッテリー機に対する構造的な優位です。数年単位で使い続ける前提なら、この差は効いてきます。
逆に言えば、その運用サイクルに価値を感じないなら、同価格帯で重量・センサー・シェイプのいずれかがより自分に合う選択肢は十分にあります。比較する際は「スペック表の数字」ではなく「自分がどこで不満を感じているか」から入ってください。
おすすめユーザー
- 毎日数時間以上プレイする FPS/TPS プレイヤー — 充電のために止まる時間が実質ゼロになる恩恵が最も大きい層です。
- バッテリー切れで試合を落とした経験がある人 — この製品が解決しているのはまさにその問題です。
- 軽量マウスを使いたいがワイヤレスの管理が面倒だった人 — ベースに置くだけで充電・状態確認が完結します。
- 高リフレッシュレートモニターを使っている人 — 8,000 Hz ポーリングを活かせる数少ない環境です。
- 長く使う前提で機材を選ぶ人 — バッテリーが交換式である構造は、内蔵式より寿命の面で有利に働きます。
購入前の注意点
1. 交換式バッテリーは「手間ゼロ」ではありません。 充電ケーブルを挿す手間が、パックを差し替える手間に置き換わっただけとも言えます。使っていないパックをベースに戻す習慣がつかないと、両方空という最悪の状態が起こり得ます。ズボラな運用をする自覚がある人は、この仕組みが必ずしも救いにならない点を先に理解しておいてください。
2. USB-A ポートが必須です。 前述の通り、空きポートが無い環境では追加投資が必要になります。ノート PC 派の人は購入前に自分の端末のポート構成を確認してください。
3. 8K ポーリングは万能ではありません。 一般論として、高ポーリングレートは PC 側の処理負荷とバッテリー消費を増やします。エントリークラスの CPU や、既に CPU 使用率が高い環境では、8K に上げることで逆にフレームタイムが荒れることもあります。まず 1,000 Hz から試し、実際に体感できるかを確認してから上げてください。
4. 価格変動が大きい製品です。 記録上、取得時点によって 1 万円以上の差があります。定価に近い価格で買うか、値下がりを待つかで満足度が変わるタイプなので、急ぎでなければ価格を追う価値があります。
5. レビュー母数が少ない段階です。 30件・星3.8 という数字は、良し悪しを断定するには不足しています。特にワイヤレス機は初期不良やファームウェアの成熟度が満足度に直結するため、実際のレビュー本文で不満の内容が「個体差」なのか「仕様」なのかを見極めてから判断してください。
6. 商品ページの登録情報は必ず自分の目で確認してください。 Amazon の商品ページでは、販売元・出荷元がメーカー直販ではないケースがあり、また登録情報が実際の製品と食い違っていることもあります。画像と商品タイトルで、自分が買おうとしているモデル(ワイヤレス版であること、色、同梱物)が合っているかを確認してから注文してください。
こういう人には向きません。 週末に数時間だけ遊ぶ程度のライトユーザー、MMO のように多ボタンを求めるプレイヤー、手が大きくてかぶせ持ちで大型シェイプを好む人、そして「とにかく安く軽量ワイヤレスが欲しい」人。最後の層には、より低価格な軽量ワイヤレス機のほうが満足度は高いはずです。
よくある質問
Q. バッテリーを交換している間、接続は切れますか?
A. 電源が一度落ちる以上、差し替えの瞬間は操作できません。ただしケーブルを挿して充電完了を待つのと比べれば、中断は極めて短時間で済みます。試合の合間に差し替える運用が想定されています。
Q. Bluetooth で接続できますか?
A. 仕様に記載があるのは 2.4GHz ワイヤレスと USB-C 有線のみです。Bluetooth 前提で検討している場合は、製品ページで対応状況を確認してください。
Q. 30,000 DPI は必要ですか?
A. 実用上はほぼ不要です。多くのプレイヤーは 400〜1600 DPI の範囲で使います。上限値はセンサーの素性を示す指標として見てください。
Q. Mac で使えますか?
A. macOS 10.13 以降に対応しています。ただし設定ソフトウェアの対応範囲は OS によって差が出ることがあるため、細かいカスタマイズを前提にする場合はメーカーの対応状況を確認してください。
Q. 光学スイッチのメリットは何ですか?
A. 物理接点を使わないため、経年でのチャタリング(意図しない二重クリック)が起きにくいとされています。130M クリック定格という耐久値も、長期使用を前提にした設計であることを示しています。
Q. 有線でも 8,000 Hz は使えますか?
A. 仕様上、ポーリングレート 8,000 Hz はワイヤレス・有線の双方に対応しています。
商品情報
(Amazon参照)
- メーカー名: GLORIOUS
- 販売元: Dshop11
- 出荷元: Dshop11
- ASIN: B0FQFSFV1H
- 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。





