この記事ではFractal Design Ridge PCIe 4.0 Black Mini-ITX対応 薄型PCケース FD-C-RID1N-11 CS8678を詳しく紹介します。

概要

Fractal Designからリリースされている「Ridge PCIe 4.0 Black FD-C-RID1N-11」は、リビングやデスク周りでの省スペースを徹底的に追求したMini-ITX用薄型PCケースです。標準でPCIe 4.0ライザーカードを付属しており、縦置き・横置きの両方に対応するユニークな構造が特徴。最大335mmのグラフィックスカード(SSD搭載時は325mm)を収められる点は、小型筐体ながらゲーミングPCにも対応できるという強みです。CPUクーラーは高さ70mmまで、電源ユニットはSFXまたはSFX-Lに限定されます。市場におけるポジションとしては、AVラックやテレビ台の限られたスペースにPCを収めたいというHTPCユーザーや、コンパクトでありながら高いグラフィック性能を求めるSFF愛好家に向けたミドルクラスのケースと言えるでしょう。
付属品として2基の140mm PWMファンが同梱されているため、追加購入なしで基本的な冷却構成を整えられるのも実用的です。フロントパネルにはUSB 3.2 Gen 2x2 Type-Cポートを1基、USB 3.0ポートを2基、オーディオ/マイクコンボジャックを備えており、日常的な接続性も申し分ありません。

互換性ガイド

このケースはMini-ITXマザーボードのみに対応しており、ATXやMicro-ATX、Mini-DTXといった他のフォームファクターは物理的に取り付けできません。電源ユニットはSFXまたはSFX-L規格に限定され、標準的なATX電源はサイズが合わないため使用不可です。ストレージは2.5インチドライブを最大4基搭載可能で、3.5インチHDDには対応していません。CPUクーラーの最大高さは70mmと低く、一般的なタワー型クーラーや簡易水冷のポンプ一体型(47mm前後)は問題なく使えますが、ハイエンド空冷クーラーはほぼ入りません。グラフィックスカードは、側面に2.5インチSSDを取り付ける場合で最大325mm、SSDなしの場合で335mmまで対応します。また、GPUの厚みにも制限があり、上面ファンを取り付ける場合は57mm、外す場合は82mmまでとなります。事前に所有するグラボのサイズを必ず確認してください。

商品情報

本製品「Fractal Design Ridge PCIe 4.0 Black」は2022年に発表され、現在も販売が続いている定番の薄型Mini-ITXケースです。参考価格は2万2000円~2万5000円前後で、通販サイトなど大手ECサイトで入手可能。保証期間はメーカー標準で2年間です。PCIe 4.0ライザーカードを標準付属し、拡張スロットは3スロット分用意されています。市場での立ち位置としては、同社の「Node 202」や「Define 7」などと比べると、薄型でありながらゲーミングGPUもインストールできるバランスの良さから、SFFケースの中でも特にリビングPC用途に最適なミドルレンジ製品に位置づけられます。

おすすめユーザー

まず、リビングでテレビに接続してゲームや動画配信を楽しみたいユーザーです。このケースは縦置きにすることでAV機器と同じラックに収まりやすく、ゲーミングPCとしての性能をリビングルームで発揮できます。ただし、重量級の電源や超大型グラボを入れたい場合は非推奨です。
次に、コンパクトデスクトップをデスク上に置きたいが、横置きにしてモニター台の下に収めたいという方にも適しています。薄さが約97mmしかないため、モニターアームや台の下に余裕で収まります。ただし、オフィス用途に限るなら、より安価なMini-ITXケースも存在するため、コスト重視なら別の選択肢も検討してください。
さらに、小型PCでハイエンドゲームを楽しみたいSFF愛好家にも魅力的です。最大335mmのGPU対応により、RTX 4090 FEクラスでも長さが合えば搭載可能(ただし厚み制限あり)。ただし、3.5インチHDDが必要なユーザーや、カスタム水冷を組む場合には向いていません。

購入前の注意点

このケースはMini-ITX専用であるため、他のマザーボードフォームファクターは一切使用できません。購入前に現在使っているマザーボードがMini-ITXであるか確認してください。また、SFX/SFX-L電源は別途購入する必要があり、ATX電源は物理的に収まりません。CPUクーラーの高さ制限70mmは非常に厳しく、多くのタワー型空冷クーラーは非対応。簡易水冷を採用する場合でも、ラジエーター兼ポンプの高さが70mm以内におさまる製品(例:Corsair H60/H80i v2やNZXT Kraken M22など)に限られます。PCIe 5.0対応のマザーボードやグラフィックカードと組み合わせる場合、付属のライザーは4.0までなので、BIOSで強制的にGen4に設定する必要がある点も注意してください。
もう一つの注意点として、グラフィックスカードの厚み制限があります。特に近年のハイエンドGPUは2.5スロット以上の厚さを持つものが多く、付属の上面ファンを取り付けたままだと57mmまでしか収まりません。ファンを外せば82mmまで入るようになりますが、冷却性能とのトレードオフになります。購入前に予定するグラボの厚みとファン構成を必ず確認してください。

よくある質問

Q: ATX電源は使えますか?
A: いいえ、このケースはSFXまたはSFX-L電源のみ対応です。ATX電源はサイズが合わず取り付けられません。SFX電源は一般的なATX電源より高価な傾向があるので、予算に組み込んでおきましょう。
Q: 360mmラジエーターは搭載できますか?
A: 不可能です。このケースはラジエーター専用の取付位置がなく、簡易水冷を取り付ける場合はラジエーター兼ポンプがCPUクーラーと干渉しないよう、低背の製品を選ぶ必要があります(高さ70mm以内)。120mmクラスの薄型ラジエーターなら一部対応可能な場合がありますが、確実に動作するかを事前に調べてください。
Q: 3.5インチHDDは何台まで搭載できますか?
A: 3.5インチHDDには対応していません。2.5インチSSD/HDDを最大4台まで搭載可能です。大容量ストレージが必要な場合は、M.2 SSDをマザーボードに増設するか、外付けストレージを検討してください。

商品情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: Fractal(フラクタル)
  • 販売元: Amazon.co.jp
  • 出荷元: Amazon.co.jp
  • ASIN: B0C6PB8FCX
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。