ゲーム概要

Far Cry® 4 は、Ubisoft Montreal を中心に Red Storm、Shanghai、Toronto、Kiev の各スタジオが共同開発し、Ubisoft が販売した一人称視点のオープンワールド・アクションです。Steam では 2014年11月17日にリリースされました。舞台はヒマラヤ山中の架空国家キラット。主人公アジェイ・ゴールは、母の遺灰を故郷に還すという目的だけを持って入国しますが、到着早々に独裁者パガン・ミンの支配と、それに抵抗する武装組織「ゴールデンパス」の内戦に巻き込まれていきます。

実際のプレイは、山岳と渓谷で区切られた広い地図を移動しながら、敵勢力の前哨基地を落とし、電波塔を登って周辺の地図を開き、道中で襲ってくる敵車両や野生動物をさばく、という繰り返しが軸になります。ストーリーミッションは点在する拠点から発生し、その合間に狩猟・素材集め・アリーナ・救出イベントといった細かい遊びが挟まります。「メインを追う」よりも「移動の途中で寄り道が発生し続ける」タイプの構成で、1回の起動で腰を据えて数時間遊べる人ほど噛み合います。

特徴・システム

このタイトルの手触りを決めているのは、前哨基地の攻略プロセスです。まずカメラで敵を1体ずつタグ付けし、警報装置の位置と狙撃手の配置を把握してから、どこから入るかを決めます。無警戒のまま全滅させれば警報を鳴らさずに制圧でき、失敗すれば増援が呼ばれて正面戦闘になります。つまり同じ拠点でも、静かに潜入するか、爆発物とグレネードランチャーで正面から潰すかをプレイヤーが選べます。この「計画してから壊す」流れが、シリーズの中でも特に洗練された部分です。

移動手段も本作の個性です。グラップリングフックによって崖の指定ポイントを登り降りでき、垂直方向の地形が単なる壁ではなく通路になります。さらに一人乗りの小型ヘリ「バザー(ジャイロコプター)」を使えば、山を越えて目的地の真上から降下することも可能です。地形が険しいぶん、飛べるかどうかで攻略の自由度がはっきり変わります。

野生動物の扱いも独特です。虎や熊、ワシ、そして異様に強いラーテル(ミツアナグマ)などが常時マップを歩き回っており、敵の陣地に動物を放り込んで戦わせるといった使い方もできます。狩猟で得た皮は、弾薬袋や武器ホルスター、財布の容量を拡張するクラフト素材になるため、序盤の狩りは実質的な能力強化に直結します。ここを無視すると中盤で携行弾数が足りず苦しくなります。

ストーリー面では、ゴールデンパスの内部でアミータとサバルという2人の指導者が対立し、プレイヤーはミッションのたびにどちらの方針を通すかを選ばされます。片方は近代化と実利、もう片方は伝統と信仰を重んじる立場で、どちらを選んでも後味は良くありません。善悪をきれいに割り振らない書き方は、本作の評価が分かれる点でもあり、記憶に残る点でもあります。

動作環境の目安

Steam に掲載されている必要環境は、OS が Windows 10(64bit)、CPU が 2.6 GHz の Intel Core i5-750 または 3.2 GHz の AMD Phenom II X4 955、GPU が NVIDIA GeForce GTX 460 もしくは AMD Radeon HD5850(VRAM 1 GB)、メモリ 4 GB、ストレージ 30 GB、DirectX 11 です。推奨環境は CPU が 2.5 GHz の Intel Core i5-2400S または 4.0 GHz の AMD FX-8350 以上、GPU が GeForce GTX 680 または Radeon R9 290X 以上(VRAM 2 GB)、メモリ 8 GB となっています。ストレージと DirectX のバージョンは必要環境と同じです。

項目 必要環境 推奨環境
OS Windows 10 (64-bit) Windows 10 (64-bit)
CPU Core i5-750 2.6GHz / Phenom II X4 955 3.2GHz Core i5-2400S 2.5GHz / FX-8350 4.0GHz 以上
GPU GTX 460 / Radeon HD5850(VRAM 1GB) GTX 680 / Radeon R9 290X 以上(VRAM 2GB)
メモリ 4 GB 8 GB
ストレージ 30 GB 30 GB
DirectX 11 11

この数字の読み方ですが、基準になっているのは発売当時の世代です。推奨に挙がっている GTX 680 や R9 290X は、現行の入門クラス GPU よりも低い性能帯に位置します。したがって、いま新規に組んだ PC や、ここ数年のゲーミングノートであれば、フル HD の高設定は基本的に射程内と考えて差し支えありません。VRAM 2 GB を推奨としている点からも、テクスチャの要求量は現代の水準ではかなり控えめです。

注意すべきなのは GPU よりも CPU 側です。本作は敵 AI と車両、野生動物が同時に動くオープンワールドで、シングルスレッド性能への依存が比較的強い世代の設計です。GPU だけ新しくて CPU が古い構成だと、街や交戦密度の高い場面でフレームレートが落ち込むことがあります。ストレージは 30 GB を確保する必要があり、HDD でも動きますが、SSD に置いたほうがファストトラベル後の読み込み待ちは明確に短くなります。

Steam の記載では、Windows 対応のキーボードとマウスに加え、コントローラーは任意(Xbox 360 コントローラー推奨)とされています。車両や小型ヘリの操作が多いタイトルなので、移動が多い遊び方をするならパッドを併用する価値はあります。また推奨環境の備考には「これらのカードのノート版は動作する場合がある」という趣旨の注記があり、ノート PC 向け GPU については保証の対象外になっている点は頭に入れておいてください。

評価・レビュー傾向

Steam のユーザー評価は、リリースから長い年月が経った現在も安定して高い水準を保っています。肯定的な意見でよく挙がるのは、キラットの山岳地形そのものの完成度、前哨基地攻略の自由度、そしてパガン・ミンというヴィランの存在感です。彼が登場する場面はどれも短いのに強烈で、「敵役が良い」という理由で本作をシリーズ最良に挙げる人は少なくありません。グラップリングフックとジャイロコプターによる立体的な移動も、シリーズの中で本作を特徴づける要素として繰り返し語られます。

一方、否定的な意見の中心はほぼ一貫しています。ひとつは「Far Cry 3 の構造をそのまま踏襲している」という指摘で、拠点制圧と塔登りの反復に既視感を覚えるという声です。もうひとつは、マップ上のアイコンが多すぎて作業感が出るという点。そして、ゴールデンパスの二者択一が結局どちらもすっきりしない、という物語面への不満です。技術面では、古いタイトルゆえに現行環境でのウィンドウ設定や外部ランチャー周りに手間取ったという報告も見かけます。評価が割れているというより、「良い点と不満点が同じ場所から出ている」タイプの作品だと理解するのが実態に近いはずです。最新の評価状況は、この記事の評価パネルまたは Steam ストアの表示を確認してください。

こんな人におすすめ

第一に、計画を立ててから戦闘に入るのが好きな人です。事前に敵をタグ付けし、警報装置を潰し、侵入経路を選ぶという工程を面白いと感じられるなら、前哨基地だけで何十時間も遊べます。第二に、移動そのものを楽しめる人。険しい山を登り、ヘリで谷を越え、途中で虎に襲われる、という移動中の事故が多いゲームなので、寄り道を歓迎できる性格と相性が良好です。

第三に、比較的軽い動作環境でオープンワールド FPS を遊びたい人です。推奨環境の水準が現代の GPU から見て低いため、最新作を高設定で動かせない構成でも快適に遊べる可能性が高く、手持ちの PC の余力で長時間遊べる一本を探している人には現実的な選択肢になります。第四に、協力プレイをオープンワールドの散策として楽しみたい人。フレンドと一緒に拠点を落として回る遊び方は、本作の攻略設計と噛み合っています。

注意点・向かない人

もっとも誤解されやすいのが協力プレイの範囲です。本作の Co-op はオープンワールド部分を対象としたもので、ストーリーミッションを丸ごと2人で進める設計ではありません。「キャンペーンを最初から最後まで一緒にクリアしたい」という目的で購入すると期待と食い違います。購入前に、現在提供されているマルチプレイ機能の詳細をストアページで確認してください。オンライン機能は年数の経ったタイトルほど仕様が変わっている可能性があります。

次に、反復が苦手な人には向きません。拠点制圧・塔登り・素材集めという骨格は最後まで大きく変わらず、マップに並ぶアイコンを消していく作業感を苦痛に感じるタイプの人は、中盤で確実に飽きます。逆に言えば、その反復を「気持ちの良いルーチン」と感じられるかどうかが、この作品を楽しめるかの分かれ目です。短時間で区切って遊びたい人にも噛み合いにくく、1回の起動で数十分以上まとまった時間が取れる環境のほうが向いています。

物語に明快なカタルシスを求める人にも注意が必要です。前述のとおり選択肢はどちらも割り切れない結末に向かい、暴力の連鎖そのものを扱う内容です。Steam のコンテンツ記述にもあるとおり、本作はマシンガン、拳銃、ショットガン、ナイフ、爆発物を用いて敵兵を殺害する一人称シューティングであり、暴力表現は控えめではありません。年齢や耐性を考慮して判断してください。

日本語対応の有無については、この記事のデータからは断定できません。対応言語は配信中に追加・変更されることがあるため、必ずストアページの対応言語欄で、インターフェース・音声・字幕のどれが日本語に対応しているかを確認してから購入してください。同様に、ストアページの掲載情報自体に登録ミスや古い記述が残っている場合もあります。特にエディションが複数存在するタイトルでは、本編と追加コンテンツ同梱版のどちらを見ているのか、ページのタイトルと収録内容を照らし合わせてから決済に進むことをおすすめします。

買う前に確認しておきたいこと

ストレージの 30 GB は事前に空けておいてください。インストール後の更新分も考えると、余裕を持って確保しておくほうが安全です。コントローラーで遊ぶ予定があるなら、Steam 側の入力設定を先に済ませておくと、車両操作でつまずきません。そして、もし手持ちの PC が推奨環境より上でありながら CPU 世代だけが古い場合は、影の品質と描画距離から先に下げると、見た目の劣化を抑えたままフレームレートを稼ぎやすくなります。