ゲーム概要

『Empire of Sin:禁酒法時代の犯罪帝国を築き上げろ』は、Romero Gamesが開発し、Paradox Interactiveが販売する犯罪組織運営ストラテジーです。2020年11月30日に発売され、禁酒法時代の1920年代シカゴを舞台に、個性や初期特性の異なるボスを選んで裏社会の勢力拡大を目指します。

基本の流れは、街を歩いて物件や人物を調べ、違法ビジネスを運営しながら収益と縄張りを増やすことです。ギャングを雇って戦力を整えるだけでなく、ライバル組織との交渉や取引、役人への働きかけも必要になります。経営、外交、探索、ターン制戦闘が一つのキャンペーン内でつながっている点が本作の軸です。

犯罪帝国の経営と縄張り争い

プレイヤーはスピークイージーや売春宿などを監督し、限られた資金をどの事業へ回すか判断します。施設を増やせば収入源になりますが、勢力を広げるほど守る場所と対立相手も増えます。そのため、目についた物件をすべて押さえるより、収支と防衛力を見ながら地区ごとに足場を固める考え方が重要です。

ライバルとの関係は、銃撃戦だけで決着するとは限りません。交渉で時間を稼ぐ、取引によって利益を得る、別組織との関係を利用するといった外交判断も帝国の成長を左右します。短期的に得をする選択が後の対立を招く場合もあるため、誰と敵対しているのかを把握しながら動く必要があります。

ギャング編成とターン制戦闘

戦闘では、雇った仲間を配置し、移動や射線、遮蔽物を意識して行動を選びます。経営で得た資金が人員や装備の充実につながり、戦闘の勝利が新たな縄張りや事業機会を生むため、二つの要素は独立していません。経営だけ、戦闘だけを進めるのではなく、損失を補える収入を確保してから抗争へ踏み切るのが堅実です。

仲間は単なる人数ではなく、ボスを含めた編成や役割分担を考える対象です。強力な人物を集めても、負傷や欠員が続けば次の抗争が難しくなります。戦闘前には敵の位置へ無理に踏み込まず、遮蔽物を使える場所と集中攻撃しやすい相手を見定めると、不要な損害を抑えやすくなります。

序盤で意識したい進め方

序盤は事業を急拡大するより、安定した収入と少数の戦力を整えることを優先すると状況を把握しやすくなります。新しい施設、仲間、装備へ同時に資金を使うと、緊急時の余裕がなくなりがちです。まずは守れる範囲を見極め、戦闘で損失が出ても立て直せる状態を作るのが一つの目安です。

また、ライバルすべてを早期に敵へ回す必要はありません。交渉できる間に周辺を調査し、自分の組織がどこで利益を出しているか、次に狙う地区へどの程度の戦力を投入できるかを確認します。勢力図と収支を定期的に見直すプレイヤーほど、本作の複数システムを噛み合わせやすいでしょう。

動作環境の目安

最低動作環境は64bit版Windows 10、Intel Core i3-530またはAMD Phenom II X3 720、メモリ4GBです。GPUはGeForce GTX 460の1GB版、Radeon R7 250の2GB版、またはRadeon Vega 11が挙げられ、空き容量は10GB、DirectX 11が必要です。最低条件は起動と基本プレイの下限として考え、余裕があるなら推奨条件を基準にしたほうが安心です。

推奨環境はCore i5-4460またはRyzen 5 3400G、メモリ8GB、GeForce GTX 770の2GB版またはRadeon RX 470の4GB版です。必要容量は最低・推奨ともに10GBですが、更新やセーブデータのために追加の空きを残しておくと管理しやすくなります。公式条件には目標解像度やフレームレートが示されていないため、最低条件を満たすだけで常に滑らかに動くとは限りません。

評価・レビュー傾向

本作の評価は意見が分かれる傾向にあります。好意的な見方では、1920年代シカゴのノワール調の美術と音楽、犯罪組織の経営、外交、戦術戦闘を横断できる題材の独自性が魅力になります。選んだボスの背景や初期の利点を生かし、自分なりの勢力拡大を組み立てられる点もリプレイの動機になります。

一方で、複数の仕組みを扱うゲームだけに、一つ一つの要素へ専門的な経営シミュレーションや戦術ゲームと同じ密度を期待すると、物足りなく感じる可能性があります。長期キャンペーンでは事業管理や戦闘の繰り返しが気になる人もいるでしょう。雰囲気と複合的な遊びを重視するか、各システムの緻密さを最優先するかで判断が分かれやすい作品です。

エディション選び

デラックスエディションやプレミアムエディションには、追加のギャング、武器スキン、特別な処刑アニメーションなどが含まれます。ただし、これらは本編の経営と抗争の基本構造を別物へ変えるものではありません。初めて遊ぶ場合は、追加要素の内容を確認し、それらの人物や演出を使いたいかで選ぶのが分かりやすいでしょう。

こんな人におすすめ

犯罪組織の資金繰りと縄張り争いを同じキャンペーンで扱いたい人、戦闘だけでなく外交や取引も使って勢力を伸ばしたい人に向いています。禁酒法時代のシカゴやノワール作品の雰囲気が好きなら、街を歩いて事業を増やす過程そのものを楽しみやすいでしょう。経営上の判断が次の戦闘条件へつながるゲームを求める人とも相性があります。

注意点・向かない人

純粋な都市建設ゲームのような細かな生産網や、戦闘専用ゲームのような戦術だけを期待する人には向きにくい作品です。経営、外交、探索、戦闘を行き来する構成なので、どれか一つだけを集中的に遊びたい場合はテンポが合わない可能性があります。また、複数の地区や施設を管理する反復作業が苦手な人も慎重に検討してください。

公式の動作環境はWindows 10のみを記載しているため、ほかのOSで遊ぶ場合は購入前に現在の対応状況を確認する必要があります。エディションごとの収録内容も混同しやすいため、名称だけで選ばず、追加ギャングや装飾要素の内訳を商品ページで確認してください。