ゲーム概要

『ELEX II:マガラルの未来をかけたジャックスの戦い』は、終末後の惑星マガラルを舞台にしたシングルプレイヤー向けオープンワールド・アクションRPGです。『Gothic』や『Risen』を手掛けたPiranha Bytesによる『ELEX』の続編で、前作から数年後、ハイブリッドを倒したジャックスが再び主人公となります。

空から現れた侵略者とダーク・イレックスが惑星の生命を脅かすなか、ジャックスは各地を探索し、対立する派閥をまとめながら家族とマガラルを守ることになります。基本の流れは、拠点や集落で人物から事情を聞き、荒野や廃墟へ向かい、戦闘や会話を通じて依頼を解決していくというものです。一本道の物語を追うというより、自分で行き先と関わる勢力を決めるタイプのRPGです。

世界観は剣や魔法だけに限定されません。荒廃した文明、銃器、機械、異星由来の脅威が同居するため、純粋な中世ファンタジーとは違う雑多なサイエンス・ファンタジーを楽しめます。前作を知っていると人物関係やジャックスの過去を理解しやすい一方、本作の中心となる脅威と目的は序盤で示されます。

探索とジェットパック

ELEX IIを特徴づけるのが、ジェットパックを使った立体的な移動です。崖や建物の高所へ上がり、地上からでは見つけにくい経路や探索地点へ到達できます。山や壁を単なる境界として扱わず、上空から進路を探せることが、一般的な徒歩中心のオープンワールドRPGとの大きな違いです。

ただし、自由に飛べるからといって危険を無視できるわけではありません。探索先には現在の成長段階では厳しい敵がいる場合があり、正面から勝てないときは迂回する、逃げる、別の地域で装備と能力を整えるといった判断が必要です。この「行ける場所」と「安全に攻略できる場所」が一致しない設計を面白いと感じられるかが、相性を分けます。

派閥、会話、成長の考え方

物語では、互いに異なる思想を持つ派閥を侵略者への対抗勢力としてまとめることが重要になります。会話の選択や依頼への対応は人物との関係に影響するため、マーカーを順番に消化するだけではなく、誰の立場を支持するかを考える余地があります。全員に都合のよい選択が常に用意されているとは限らず、決断の結果を受け入れることもゲーム体験の一部です。

戦闘では近接武器と遠距離武器を扱えますが、序盤から万能に育てようとすると強みが曖昧になりやすい点に注意が必要です。まずは使いたい武器や戦い方を決め、その装備に必要な能力を優先すると進めやすくなります。会話、探索、戦闘を均等に楽しみたい場合でも、当面の主力となる攻撃手段は絞ったほうがよいでしょう。

序盤で意識したいこと

最初は遭遇した敵をすべて倒そうとせず、集落、仲間、移動経路を把握することを優先するのが無難です。敵が極端に硬い、受けるダメージが大きいと感じた場所は覚えておき、装備更新後に戻るという遊び方ができます。自由探索型である一方、どの地域も同じ難度に調整されているわけではありません。

装備品は、入手しただけで必ず使えるとは限りません。能力条件を確認せずに成長先を決めると、狙っていた武器を長く装備できない可能性があります。レベルアップ時には目先の数値だけでなく、次に使いたい装備と取得したい技能から逆算して割り振るのが目安です。

動作環境の目安

最低環境はWindows 10 64-bit、CPUがAMD Ryzen 3 3100またはIntel Core i5-7400、GPUがRadeon RX 5600 XTまたはGeForce GTX 1060、メモリが12GBです。推奨環境ではAMD Ryzen 7 2700またはIntel Core i5-9500F、Radeon RX 5700 XTまたはGeForce RTX 2060、メモリ16GBが挙げられています。いずれもDirectX 11と、90GBの空き容量が必要です。

最低環境は起動可否を判断する基準であり、高画質や安定したフレームレートを保証するものではありません。特にメモリ8GBのPCは最低条件を下回るため、ほかのアプリを閉じるだけでは根本的な不足が残ります。推奨条件を満たすPCでも、解像度や描画設定によって負荷は変わるので、重い場合は影、視距離、後処理などを段階的に下げて確認してください。

必要容量は90GBと大きいため、導入前にはダウンロード分だけでなく、更新や一時ファイルを置ける余裕も確保したいところです。HDDでも容量条件は満たせますが、ロード時間を重視するならSSDへのインストールが現実的です。公式要件はWindows 10の64-bit版を基準としているため、それ以外のOS環境では製品ページと利用環境を事前に確認してください。

評価・レビュー傾向

ユーザー評価は全体として好意的な傾向にありますが、万人向けの滑らかな大作RPGというより、癖を理解して楽しむ作品と捉えるのが適切です。ジェットパックによる探索、複数の派閥、サイエンス・ファンタジーの混在した世界は、本作ならではの魅力になっています。Piranha Bytes作品らしい、最初は弱い主人公を育てて危険な地域へ踏み込めるようになる感覚を好む人と相性がよいでしょう。

一方で、戦闘の手触りや人物の動き、導線の分かりやすさに、現代的なAAA作品と同じ洗練を期待するとギャップが生じやすい作品です。評価を判断するときは、単にオープンワールドという共通点だけで比較せず、不親切さを含む昔ながらのRPG設計を許容できるかを見る必要があります。

こんな人におすすめ

広い地図を自分の判断で歩き、強敵を避けながら少しずつ行動範囲を広げたい人に向いています。会話で人物や勢力の事情を知り、どこに協力するかを考える過程を楽しめる人にもおすすめです。剣、銃、機械、異星の力が混在する世界観を求めているなら、一般的な中世ファンタジーとは異なる魅力があります。

前作『ELEX』や『Gothic』『Risen』を楽しめた人は、独特の成長曲線や世界設計に入りやすいでしょう。日本語を含む複数言語に対応し、日本語はフル音声対応として案内されているため、会話量の多いRPGを日本語で追いたい人にも候補になります。

注意点・向かない人

最初から爽快に敵を倒し続けたい人や、常に適正レベルの目的地へ丁寧に誘導してほしい人には向きにくい作品です。序盤の弱さ、地域ごとの危険度、能力条件を見ながら成長方針を考える手間を含めて楽しむ必要があります。迷ったり敗北したりした際に、別の依頼や探索へ切り替えられる人ほど馴染みやすくなります。

コントローラー対応は部分対応として案内されています。すべての操作や画面がゲームパッドだけで完結することを重視する場合は、自分の機器での対応状況を確認してください。また、アルコール、ドラッグ、過激な言葉遣いなど、年齢を問わず安心して見せられるとは限らない内容を含みます。