ゲーム概要

『DOOM Eternal: The Ancient Gods – Part Two: スレイヤーの叙事詩、ここに終結』は、id Softwareが開発し、Bethesda Softworksが販売するシングルプレイヤー向けキャンペーン拡張です。2021年3月18日にリリースされ、『DOOM Eternal』本編から続くスレイヤーの戦いを締めくくります。

プレイの基本は、アリーナへ突入し、武器を切り替えながら悪魔の弱点を突き、減った体力・アーマー・弾薬を敵から回収して次の戦闘へ進む流れです。遮蔽物に隠れて少しずつ撃つタイプではなく、移動、接近、資源回収、標的の優先順位を同時に判断する攻撃的なFPSになっています。

物語は本編と前編『The Ancient Gods – Part One』の出来事を前提としており、散り散りになったセンチネルを集結させ、地獄の最後の砦を攻める展開です。ダークロードとの決着が中心に置かれているため、シリーズ未経験者が最初に選ぶ作品というより、これまでの戦いを完走したいプレイヤーに適しています。

戦闘システムと新要素

本作の戦闘では、一つの強力な武器だけに頼るより、敵との距離や残弾に合わせて複数の武器を素早く持ち替えることが重要です。グローリーキルによる体力回復、チェーンソーによる弾薬補給、炎を使ったアーマー獲得を戦闘の中で循環させます。止まっている時間が長いほど包囲されやすいため、移動そのものが防御になります。

Part Twoではセンチネルハンマーが加わり、周囲の敵をひるませながら資源を回収する機会を作れます。ただし、危機を無条件に解決するボタンではありません。既存の装備やグローリーキルと組み合わせ、攻勢を立て直すための道具として使うと戦闘のテンポが安定します。

新たな敵も、単純に耐久力が高いだけではありません。周囲の悪魔を強化するスクリーチャー、特定の対処を要求するカースド・プラウラー、部位破壊後に攻撃性が変わるアーマード・バロンなどが登場します。敵を見つけた順に倒すのではなく、戦場全体を見て危険度の高い相手から処理する判断が求められます。

任意のエスカレーション・エンカウンターでは、追加の激戦に挑戦できます。先へ進むだけなら避けられる戦闘もあるため、物語を優先する遊び方と、戦闘システムを徹底的に試す遊び方を分けられます。高難度へ進む前に、ここで武器切り替えや資源循環を練習するのも有効です。

本編・前編を先に遊ぶべきか

物語を理解したいなら、『DOOM Eternal』本編と『The Ancient Gods – Part One』を先に遊ぶのが自然です。本作は人物や勢力の説明を一から積み上げる導入編ではなく、すでに始まっている対立を決着へ運ぶ最終章だからです。結末だけを先に見ると、センチネルやダークロードを巡る出来事の重みが伝わりにくくなります。

ゲームプレイの面でも、基本操作を覚えた直後のプレイヤーを想定した難度ではありません。ダッシュ、空中移動、武器MOD、装備、敵の弱点を組み合わせる前提で戦闘が組まれています。本編で操作に慣れ、前編でより厳しい敵配置を経験してから進むと、Part Two固有の判断に集中しやすくなります。

動作環境の目安

最低要件は64-bit Windows 7または64-bit Windows 10、Intel Core i5 3.3GHz以上もしくはAMD Ryzen 3 3.1GHz以上、メモリ8GBです。GPU候補にはGeForce GTX 1050 Ti 4GB、GTX 1060 3GB、GTX 1650 4GB、Radeon R9 280 3GB、R9 290 4GB、RX 470 4GBが挙げられています。目安は1080p、60 FPS、低品質設定です。

推奨要件は64-bit Windows 10、Core i7-6700K以上またはRyzen 7 1800X以上、メモリ8GBです。GPUはGeForce GTX 1060 6GB、GTX 970 4GB、Radeon RX 480 8GBが基準で、1080p、60 FPS、高品質設定が想定されています。ただしGTX 970では、テクスチャ品質を中に設定する注意書きがあります。

必要な空き容量は最低・推奨ともに80GBです。高速戦闘では平均フレームレートだけでなく、混戦時の落ち込みや入力遅延も操作感に影響します。最低要件に近いPCでは、見た目を優先するより、解像度や影、エフェクトなどを調整して60 FPSの維持を狙うほうがプレイしやすいでしょう。

VRAMが3GBまたは4GBのGPUでは、高解像度テクスチャを無理に選ばないことも重要です。設定変更後は静かな場面だけで判断せず、敵とエフェクトが増える戦闘でフレームレートを確認してください。80GBに加えて更新や一時ファイル用の余裕も確保しておくと安全です。

評価・レビュー傾向

評価は賛否が分かれる傾向です。高速移動と武器切り替えを中心とする戦闘、シリーズの物語に決着を付ける点、新しい敵への対処を組み立てる面白さは、本編の戦闘を好んだ人ほど受け入れやすい部分です。短い判断を連続させて難所を突破する達成感が、本作の中心にあります。

一方で、最終章として期待する内容と実際の決着の描き方が合うか、要求される戦闘スタイルを楽しめるかによって印象は変わります。特定の敵に特定の対応を迫られる設計は、戦術的と感じる人もいれば、自由な武器選択を妨げると感じる人もいます。難しいから評価が分かれるというより、シリーズの締めくくり方と戦闘上の制約が好みに合うかを見極めるべき作品です。

こんな人におすすめ

『DOOM Eternal』本編と前編を遊び、スレイヤーの物語を最後まで見届けたい人に向いています。戦闘中に考えることが多いほど楽しく、失敗の原因を分析して装備や標的の順序を改善できる人とも好相性です。

また、短時間でも密度の高いシングルプレイヤーFPSを求める人、難所を繰り返して操作精度を上げる過程を楽しめる人にも適しています。エスカレーション・エンカウンターまで攻略すれば、物語を追うだけの場合より戦闘を深く味わえます。

注意点・向かない人

シリーズ初心者や、物語を時系列で理解したい人が本作から始めるのはおすすめしにくい選択です。チュートリアル的な余裕よりも、既存システムを使いこなすことに重点が置かれています。本編で基本的な資源循環を身につけてから挑むほうが、理不尽さを感じにくくなります。

一つの銃を固定して慎重に進むFPS、広いマップを探索することが中心の作品、協力・対戦を主目的とする作品を求める人にも向きません。本作の中心は一人用の高密度な戦闘です。激しい流血、ゴア表現、暴力表現、強い言葉も含まれるため、これらが苦手な人は注意してください。

終盤のボス戦を含め、これまで有効だった攻め方をそのまま通しにくい場面があります。反復しながら攻撃の合図や資源補給のタイミングを覚える設計を負担に感じる人には、難度を下げても相性が合わない可能性があります。反対に、試行錯誤を前提として受け入れられるなら、スレイヤーの長い戦いを締めくくる明確な到達点になります。