この記事ではASUS Pro WS W790-ACE Intel LGA 4677 CEB マザーボードを詳しく紹介します。

概要

ASUS Pro WS W790-ACEは、Intel Xeon W-3400 / W-2400シリーズ向けに設計されたワークステーション向けマザーボードです。LGA 4677ソケットを採用し、最大56コアのXeonプロセッサーを搭載可能。DDR5 R-DIMM(8スロット)に対応し、大容量メモリ構成が求められる3DCGレンダリングや科学計算といったプロフェッショナルワークロードを強力にサポートします。 注目すべきは5基のPCIe 5.0 x16スロットです。これにより複数のGPU(NVIDIA RTXやAMD Radeon Pro)を同時に運用し、AI学習や映像制作などGPUアクセラレーションをフル活用する環境を構築できます。また、オンボードで10Gベースと2.5GベースのデュアルLANを搭載。高速なネットワークストレージやNASとの連携もスムーズです。 同製品はASUSのPro WSシリーズの中でもミドルハイポジションに位置し、サーバーグレードの安定性を維持しつつ、オーバークロックにも対応したユニークな立ち位置です。24時間365日の耐久テストをクリアしており、長期稼働が求められる業務環境での信頼性も高い一枚です。

互換性ガイド

CPUソケットはLGA 4677です。Intel Xeon W-3400(Sapphire Rapids-WS)およびW-2400シリーズに対応します。W-3400は最大56コア、W-2400は最大24コアのラインナップで、いずれもPCIe 5.0とDDR5をサポートします。 メモリはDDR5 R-DIMM(Registered DIMM)のみ対応。8スロットで最大2TB(各256GB)まで搭載可能です。ECC対応ですが、メモリはR-DIMM専用のため、一般的なデスクトップ用UDIMMは使えません。購入時は必ずサーバー/ワークステーション向けDDR5 R-DIMMを選んでください。 フォームファクターはCEB(305×267mm)です。通常のATXケースに収まる場合もありますが、奥行きが標準ATXよりやや深いため、ケースの互換性を事前に確認する必要があります。特に電源ユニットの固定位置やケーブル配線のスペースに注意しましょう。 電源はメイン24ピンに加え、2つの8ピンEPS12Vコネクタが必要です。Xeon WシリーズはTDPが高い(W-3400は最大350W)ため、推奨電源容量は850W以上、複数GPUを搭載するなら1200Wクラスを検討してください。 ストレージはM.2スロットが2基(PCIe 4.0 x4)と、SATA 6Gbpsポートが6基(Intel W790チップセット由来)です。M.2にはヒートシンクが標準装備されており、NVMe SSDの熱対策も万全です。

商品情報

ASUS Pro WS W790-ACEは、2023年5月頃に発売されました。市場想定価格は税込で約17万円台(での実売価格は2026年7月時点で約175,624円)と、ワークステーション向けマザーボードとしては標準的な価格帯です。保証期間はASUS標準の3年間。 このマザーボードは、ミドル~ハイエンドワークステーション向けの製品です。サーバー向けではないものの、BMCヘッダーを備えており、オプションのASUS IPMI拡張カードを追加すればIPMIによるリモート管理が可能になります。また、ASUS Control Center Express(ACCE)に対応し、USBポート管理やソフトウェアブラックリストなど、セキュリティ管理機能も充実しています。

おすすめユーザー

3DCG・VFXクリエイター:複数のGPUを活用したレンダリングやシミュレーションに最適です。PCIe 5.0 x16スロットが5基あるため、4-way GPU構成も可能。大容量DDR5 R-DIMMでメモリ不足も解消されます。 AI/機械学習エンジニア:NVIDIA RTX GPUを複数枚搭載してディープラーニングのトレーニングを行う場合、PCIeレーン数を確保できるのが強み。Xeon Wのコア数とメモリ帯域幅も計算負荷の高い処理に貢献します。 動画編集・カラーグレーディングプロフェッショナル:高速な10G LANで共有ストレージに直接アクセスしながら、複数のM.2 SSDを活用したキャッシュ構成が組めます。DDR5 R-DIMMの大容量も4K/8K素材の編集で威力を発揮します。 どちらかというと向かないユーザー:ゲーミング用途や一般的なデスクトップPCとして使うには、オーバースペックかつ価格が高すぎます。また、LGA 4677対応クーラーは選択肢が限られており、コストもかさみます。通常のCore i9やRyzen 9で十分な用途には、より安価なコンシューマー向けプラットフォームをおすすめします。 ## 競合比較
直接の競合としては、ASRock W790 WS(Intel W790チップセット、LGA 4677)が挙げられます。ASRock W790 WSもPCIe 5.0 x16スロットを7基搭載するなど拡張性は高いですが、ASUS Pro WS W790-ACEは10G LANを標準搭載している点、BMCヘッダーによるIPMI対応が可能な点でリモート管理が容易です。一方、ASRockはより多くのPCIeスロット数を重視するユーザーに向いています。 もう一つの競合はSupermicro X13SEW-Fです。Supermicroはサーバー/ワークステーション分野で定評があり、標準でIPMI(BMC)を内蔵しています。ASUS Pro WS W790-ACEはオーバークロック対応という独自の価値を持ち、CPUとメモリのチューニングが可能な点が差別化ポイントです。安定性重視ならSupermicro、パフォーマンスチューニングも視野に入れるならASUS、という選び方になります。

購入前の注意点

まず、フォームファクターがCEBである点に注意してください。一般的なATXケースに入らない場合があります。特に裏配線スペースが狭いケースでは、ケーブルが収まらない可能性も。購入前にケースの対応フォームファクターを必ず確認しましょう。 CPUクーラーの互換性も重要です。LGA 4677はIntelのサーバー向けソケットで、市販のLGA 1700/1200用クーラーはそのままでは使えません。対応するクーラーは限られており、特に空冷クーラーはノクチュアのNH-U14SやDynatronの製品など、一部のワークステーション向けモデルしか選択肢がありません。水冷も対応キットが必要な場合があります。 DDR5 R-DIMMは一般的なデスクトップ用DDR5メモリより高価で、かつ動作周波数も低め(DDR5-4800程度)が多いです。メモリ帯域は広いですが、レイテンシは大きいため、メモリレイテンシを重視する処理には注意が必要です。 最後に、オーバークロック機能は搭載されていますが、Xeon Wシリーズのオーバークロック効果は限定的です。また、BMC/IPMIはオプションカードが必要で、標準では非搭載。リモート管理を重視するなら別途カードを購入する必要があります。 ## よくある質問 Q: このマザーボードにCore i9-13900Kは使えますか? A: 使えません。CPUソケットがLGA 4677専用で、Intel Xeon W-3400/W-2400シリーズのみ対応です。Core i9はLGA 1700ソケットですので、異なるプラットフォームになります。 Q: PCIe 5.0 x16スロットは全部で何本同時に使えますか? A: 5本すべてx16動作で使用可能です。ただし、CPUのPCIeレーン数に依存します。Xeon W-3400は最大112レーン、W-2400は最大64レーンです。5本のPCIe x16(合計80レーン)をフルに使うにはW-3400が必要です。W-2400では一部のスロットがx8動作になる場合があります。 Q: 通常のATX電源は使えますか? A: 使えます。ただし、EPS12V 8ピンコネクタが2基必要です。多くのATX電源には2本のEPS12Vケーブルが付属していますが、一部の安価な電源では1本しかない場合があるので注意してください。

商品情報

(Amazon参照)

  • メーカー名: ASUS
  • 販売元: EMTAS-shop01
  • 出荷元: EMTAS-shop01
  • ASIN: B0BZGM1P69
  • 注記: 本記事はメーカー製造品をAmazon掲載情報に基づいて紹介しています。