概要

ARCTICから登場した「Liquid Freezer III Pro 360 A-RGB」は、360mmサイズの大型ラジエーターを備えた簡易水冷CPUクーラーです。ラジエーターの厚さは38mmと一般的な製品より厚く、冷却性能に大きく貢献しています。搭載ファンは同社のP12 PROで、最大回転数3000rpm、風量77CFMと高いスペックを誇ります。さらに、コールドプレートにはIntel LGA1851/LGA1700用のコンタクトフレームが付属し、CPUとの密着性を高める設計です。 この製品は、高出力CPUを長時間高負荷で使用するハイエンドゲーミングPCやクリエイター向けワークステーションに最適です。ARCTIC独自の統合VRMファンにより、マザーボードの電源回路も冷却できる点がユニークです。また、ケーブル管理が統合されており、見た目もすっきりと仕上がります。 価格帯はミドル~ハイレンジに位置し、同クラスの他社製品と比較してもコストパフォーマンスに優れています。

互換性ガイド

本製品が対応するCPUソケットは、Intel LGA1851、LGA1700、LGA1200、LGA115xシリーズ、さらにAMD AM4、AM5です。幅広いプラットフォームで使用できますので、最新のCore Ultra 200シリーズやRyzen 7000/9000シリーズとの組み合わせも問題ありません。 ラジエーターサイズは398mm×120mm×66mm(奥行き×幅×高さ)と大型のため、対応可能なPCケースを選ぶ必要があります。特にケースの上面または前面に360mmラジエーターを搭載できるスペースが必要です。ケースのラジエーター対応厚さは通常30mm前後が多いため、38mmの厚さに対応できるか事前に確認してください。 ファンは120mm×3基の構成で、4ピンPWM制御に対応。ポンプもPWM制御のため、マザーボード上で細かく回転数を調整できます。RGBコネクターは3ピンアドレサブルに対応しており、マザーボードのRGBヘッダーに接続してイルミネーションを同期できます。

商品情報

ARCTIC Liquid Freezer III Pro 360 A-RGBは、2024年後半に発売された比較的新しいモデルです。市場ではミドル~ハイエンド帯に位置し、38mm厚ラジエーターやP12 PROファン、統合VRMファンなど独自の強化要素を備えている点が強みです。 主な仕様として、ラジエーター素材はアルミニウム、コールドプレートは銅製で、冷却液は密閉式の液体です。ファン最大回転数3000rpm、風量77CFM、騒音値は公表されていませんが、P12 PROは静音性も重視した設計です。消費電力は約3.96Wと低く、ポンプとファン合わせてもマザーボードのヘッダー容量に余裕があります。 保証期間はメーカーにより6年間と長期で、安心して使用できます。付属品にはIntel/AMD用マウントキット、コンタクトフレーム、サーマルグリスなどが含まれます。

おすすめユーザー

ハイエンドゲーマー:Core i9-14900KやRyzen 9 7950Xなど、発熱量の大きいCPUを冷却したい方に最適です。38mm厚ラジエーターとP12 PROファンの組み合わせで、高い冷却性能を発揮します。 動画編集や3Dレンダリングを行うクリエイター:長時間の高負荷作業でもCPU温度を抑え、パフォーマンスを安定させたい方に向けます。統合VRMファンがマザーボードの電源部も冷却するため、安定動作をサポートします。 * 静音性を重視しつつ冷却性能も妥協したくない方:P12 PROファンは低速時でも高い静圧を確保し、負荷に応じて回転数を抑えられるため、アイドル時は静かに運用できます。

購入前の注意点

本製品のラジエーターは厚さ38mmと標準より8mmほど厚いため、PCケースのラジエーター搭載スペースを必ず確認してください。一部の小型ケースや、上面ラジエーター搭載時にマザーボードのヒートシンクやメモリと干渉する場合があります。 また、ファンケーブルはラジエーターのホース被覆に統合されており、ケーブル類が少なくなる利点がありますが、修理や交換時には取り外しがやや難しい可能性があります。 RGB制御は3ピンアドレサブルRGBで、5V対応のRGBヘッダーが必要です。古いマザーボードの4ピンRGBヘッダーには対応していませんので注意してください。 競合製品としては、NZXT Kraken X73やCorsair H150i ELITEなどがあります。ARCTICはそれらよりやや低価格でありながら、厚めのラジエーターとVRMファンで差別化しています。ただし、ポンプの騒音レベルやファンの静音性については実機レビューを参考にするとよいでしょう。