ゲーム概要
Total War: WARHAMMER II は CREATIVE ASSEMBLY が開発し、SEGA が販売する Steam タイトルです。Steam 上の表記では 2017年9月28日 リリース、Mac 版と Linux 版はいずれも Feral Interactive が手掛けています。App ID は 594570 です。
はじめに一点だけ整理しておきます。このページのカテゴリは racing(レース)と登録されていますが、本作はレースゲームではありません。ターン制で領地・軍団・外交を動かすキャンペーンパートと、その結果として発生する数千人規模のリアルタイム戦闘パートを行き来する、ストラテジーとアクションの複合タイトルです。「コース攻略」や「ラップタイム」を期待して開くと完全に肩透かしになるので、そこだけ最初に押さえてください。
実際のプレイは二層構造で進みます。上の層はターン制の戦略マップで、都市の建設、軍の編成、技術の研究、他勢力との同盟や宣戦を選びます。下の層はリアルタイム戦闘で、槍兵・射手・騎兵・怪物・魔法使いといった部隊を戦列として動かし、側面を突かれないように陣形を保ちながら敵を崩します。1ターンの意思決定が数十分後の戦闘の勝敗に直結するため、「準備 → 実行」のサイクルを回す感覚が本作の芯です。
特徴・システム
本作の中核は、伝説の英雄(Legendary Lord)を 1 人選んでキャンペーンを始める点にあります。誰を選ぶかで初期位置、周囲の敵、使える兵種、勝利条件までまとめて変わるため、同じゲームでも一周ごとの体験が大きく異なります。シリーズの他作と比べて、勢力ごとの非対称性が強いのが Total War: WARHAMMER 系統の特徴です。
戦闘面では、通常の歩兵戦列に加えて怪物・飛行ユニット・魔法という「壊し役」が入ってくるのが大きな違いです。歴史ものの Total War であれば戦列と側面攻撃で概ね決着しますが、本作では巨大モンスターが戦列を一点突破したり、範囲魔法が密集部隊をまとめて溶かしたりします。結果として、密集させるか散開させるかの判断や、敵の魔法使いを騎兵で早期に潰す動きなど、ファンタジー固有の読み合いが増えています。
マルチプレイヤーも幅広く用意されています。Steam の登録情報では Multi-player、PvP、Online PvP、LAN PvP、Co-op、Online Co-op、LAN Co-op が揃っており、対戦だけでなくキャンペーンを 2 人で並走する協力プレイも可能です。加えて Steam Workshop に対応しているため、UI 改善、バランス調整、追加ユニットといった MOD を導入して長く遊べます。MOD は本体のアップデート後に一時的に動かなくなることがあるので、キャンペーン途中で更新が来た場合は導入 MOD の対応状況を確認してから続行するのが安全です。
なお公式の説明にある Immortal Empires は、シリーズ 3 作のマップと勢力を統合した大規模キャンペーンで、本作単体で完結する機能ではありません。所有タイトルの組み合わせによって遊べる範囲が変わるため、目的が Immortal Empires なら、Steam のストアページで必要なタイトルの条件を確認してから購入してください。
動作環境の目安
Steam に掲載されている必要環境・推奨環境は次のとおりです。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7 64Bit | Windows 7 / 8 (8.1) / 10 64Bit |
| CPU | Intel Core 2 Duo 3.0GHz | Intel Core i5-4570 3.20GHz |
| GPU | GTX 460 1GB / Radeon HD 5770 1GB / Intel HD4000(720p) | GeForce GTX 770 4GB / Radeon R9 290X 4GB(1080p) |
| メモリ | 5 GB | 8 GB |
| ストレージ | 60 GB | 60 GB |
| DirectX | Version 11 | Version 11 |
この表で注目すべきは、GPU よりも解像度と VRAM の条件が明示されている点です。最低環境は「720p で Intel HD4000」、推奨環境は「1080p で 4GB クラスの GPU」と書かれています。つまり本作の負荷は、描画解像度と同時表示ユニット数に強く依存するということです。フルサイズの会戦で数千体が同時に動く場面が最も重く、キャンペーンマップを眺めているだけの時間は比較的軽い、という偏りのある負荷特性になります。
もう一つ効いてくるのが CPU です。推奨が i5-4570(4コア)である一方、ターン終了時の AI 処理は勢力数が多いほど時間がかかります。終盤にターン送りが長くなるのは仕様に近い挙動で、GPU を強化しても短縮しにくい部分です。ターン待ちのストレスを減らしたいなら、GPU より CPU のシングルスレッド性能に投資するほうが体感は改善しやすいと考えてよいでしょう。
ストレージは最低・推奨とも 60 GB と大きめです。HDD でも起動はしますが、戦闘マップの読み込みが長くなりやすいため、SSD に置くことを勧めます。メモリは推奨 8 GB ですが、MOD を複数入れる、ブラウザや配信ソフトを同時に動かす、といった使い方をするなら余裕を持たせたほうが安定します。
評価・レビュー傾向
リリースから長期間が経過した現在も、ユーザーからの評判は高い水準を保っているタイトルです。肯定的な意見でよく挙がるのは、勢力ごとにキャンペーンの手触りが本当に変わること、戦闘の見た目の迫力、そして MOD 込みで数百時間遊べる寿命の長さです。特に「勢力を変えるだけで別ゲームになる」という点は繰り返し語られます。
一方で否定的な意見として挙がりやすいのは、終盤のターン送りの待ち時間、シリーズ全体に必要な追加コンテンツの多さと分かりにくさ、そして初見では覚えることが多すぎるという学習コストです。また、キャンペーンの中盤以降は展開が作業的になりやすいという指摘もあります。いずれもゲームの出来が悪いというより、規模の大きさに由来する不満と考えるのが実情に近いでしょう。最新のユーザー評価は、この記事のページに用意された評価欄か Steam のストア表示で確認してください。
こんな人におすすめ
- 内政や外交を組み立てて、その成果を大規模な戦闘で確かめる遊びが好きな人
- ファンタジー世界観の軍勢(怪物・アンデッド・魔法)を大量に動かしたい人
- 1 本のゲームを腰を据えて長く遊びたい人。周回のたびに別勢力を選べば構成が大きく変わります
- MOD で自分好みに調整して遊ぶのが好きな人。Steam Workshop 対応は本作の実質的な寿命を延ばしています
- 友人とキャンペーンを並走したい人。オンライン協力に対応しています
序盤の進め方
初回は、初期位置が比較的安定している勢力を選び、いきなり多方面に戦線を広げないことを勧めます。序盤の失敗の典型は、軍を分割しすぎて各個撃破されるパターンと、都市を取りすぎて維持費と治安が破綻するパターンの二つです。まずは 1 個軍団をしっかり育て、隣接する 1 勢力を潰してから次に進む、という単純な形で 1 周を終えるほうが、システムの因果関係を理解しやすくなります。
戦闘については、序盤のうちは自動解決に頼らず手動で戦うほうが上達が早いです。歩兵で敵を受け止めている間に騎兵で背後に回る、という基本の一手が通るだけで勝率が明確に変わります。逆に、勝ち確定の戦闘まで手動でやると時間ばかりかかるので、慣れてきたら自動解決と使い分けてください。
注意点・向かない人
最初に挙げた通り、このページのカテゴリ表記(racing)は実際のゲーム内容と一致していません。 自動的に付与された分類が誤っているケースなので、レースゲームを探している人は対象外です。ストアページでもタイトルとスクリーンショットで実際の内容を確認してから購入してください。
向かない人の傾向ははっきりしています。第一に、1 回のプレイに数十時間かかることを許容できない人。キャンペーンは短時間で切り上げにくい構造で、細切れの時間で進めると状況を忘れやすくなります。第二に、1 ユニットを精密に操作する戦術ゲームを求めている人。本作の戦闘は個ではなく部隊単位の押し引きで、細かい操作の見返りは限定的です。第三に、UI に表示される数値やアイコンの意味を読み解く作業が苦痛な人。序盤は情報量が多く、慣れるまで一定の時間を要します。
シリーズ構成の複雑さも実際の障壁です。本作は 3 部作の 2 作目にあたり、追加コンテンツや他作との連携で遊べる内容が変わります。「動画で見たあの勢力/あのキャンペーンが本作単体に入っているか」は思い込みで判断せず、ストアページの収録内容を必ず確認してください。ここを確認しないまま買って期待と違った、という失敗が最も起きやすいポイントです。
日本語対応の状況についてはこのデータに含まれていないため断定を避けます。UI やテキスト量が多いタイトルなので、言語表示は Steam のストアページの対応言語欄で購入前に確認することを強く勧めます。
最後に、環境面での妥協点を一つ。推奨環境に届かない PC でも、解像度を下げユニット表示数の設定を落とせば動く可能性はあります。ただし本作の魅力の中心は「大軍がぶつかる画」なので、表示数を大きく削ると体験そのものが痩せます。快適さと迫力のどちらを取るかは、最低環境ぎりぎりの構成では避けられないトレードオフです。





