『Ten Trials of Babel: The Doppelganger Maze - 種族サバイバルのRPG』は、種族の存亡を賭けたゲーム「バベルクロス」に挑む物語重視のRPGです。人間、メカ、精霊、幽霊、妖、獣、遺物、幻影と、正体を伏せられた2種族が、書物の中に存在する世界を進みながらバベルタワーの頂上を目指します。
勝者には栄光と進化への希望が与えられる一方、敗者は個人だけでなく種族ごと消滅します。主人公が置かれるのは、これまで誰も突破していない試練へ続く「ドッペルゲンガー」の世界です。単純な善悪では割り切れない立場から選択を迫られる設定が、本作の緊張感を支えています。
ゲーム概要
プレイの中心は、女性主人公の視点で物語を読み、節目で選択肢を選んで展開を変えていくことです。バベルタワーには10の世界があり、登場人物とのやり取りや各種族の事情を知りながら先へ進みます。選択はその場の会話だけで完結せず、物語の分岐や複数のエンディングにつながります。
そのため、派手な戦闘を繰り返して装備を集めるタイプのRPGというより、設定を読み解き、誰を信じるかを考えるアドベンチャー寄りの作品として捉えるとよいでしょう。種族全体の生存が懸かっているため、一人の好感度だけでなく、それぞれの目的や利害を意識して選択する面白さがあります。
特徴・システム
最大の特徴は、10種族と10の世界を対応させた「バベルクロス」の設定です。異なる性質を持つ参加者が同じ塔を登る構図により、協力できそうな相手にも別の目的があり得ます。誰が敵かを早々に決めつけるより、会話で示される情報を整理しながら読み進めることが重要です。
ピクセルグラフィックスは、文章量の多い場面に視覚的な変化を付ける役割を担います。写実的な映像表現を主役にする作品ではなく、キャラクターや世界の印象をドット絵で補いながら想像する作りです。昔ながらの2D RPGの雰囲気と、選択型ビジュアルノベルの進行を同時に好む人ほど入りやすいでしょう。
マルチエンディング作品なので、一度のクリアですべてを理解する設計とは限りません。初回は自分の判断で進み、別の結末を見たい場合は、重要そうな選択の前後でセーブを分けておくと周回しやすくなります。Steam実績とSteamクラウドにも対応しているため、分岐の回収や複数環境での継続プレイを考える人には便利です。
序盤で意識したいこと
登場する種族や固有名詞が多いため、序盤では名前だけでなく「どの種族に属し、何を望んでいる人物か」を結び付けて読むのがコツです。選択肢を正解探しとして扱うより、その時点で得た情報から主人公の立場を決めると、初回プレイの物語に一貫性が生まれます。
複数の結末を回収する予定なら、上書き用とは別に分岐確認用のセーブを残しておくと安心です。ただし、最初から攻略手順だけを追うと、正体や関係性を推理する楽しさが薄れます。少なくとも初回は、バベルクロスのルールと参加者の発言を自分で整理しながら進める遊び方が向いています。
動作環境の目安
最低動作環境はWindows 7 SP1、Windows 8、Windows 10、1000MHzのCPU、メモリ4GB、空き容量300MBです。要求ストレージが小さく、専用GPUの指定も示されていないため、近年の大規模3Dゲーム向け構成を前提とした作品ではありません。古めのWindows PCや容量に余裕の少ない端末でも候補にしやすい軽量な構成です。
一方で、推奨動作環境のデータは提示されていません。Windows 11での動作や、特定の内蔵GPU、携帯型PCでの互換性については、この最低要件だけでは断定できません。購入前に現在のストア表記を確認し、不安がある場合は起動後早めに表示、入力、セーブの動作を確かめてください。
評価・レビュー傾向
本作は長期にわたって好意的に受け止められている作品です。支持されやすい軸は、種族単位で生死が決まる切迫した設定、先が気になる謎、選択によって結末が変わる構成にあります。低容量の作品でありながら、世界観と人物関係を追う読み物として楽しみやすい点も魅力です。
ただし、楽しさの中心は文章と選択にあります。アクション性、装備構築、自由な探索をRPGに求める人は、想像していた遊びと違う可能性があります。また、マルチエンディングは魅力である反面、全分岐を見たい人には同じ場面を読み直す時間が必要です。
こんな人におすすめ
物語の謎を考察したい人、限られた情報から誰を信じるか決めたい人、選択による結末の違いを確認したい人に向いています。女性主人公、ピクセルグラフィックス、種族ごとに異なる価値観を持つファンタジー世界に惹かれる人とも相性がよい作品です。
短い操作時間でも少しずつ読み進められるため、反射神経を求められるゲームの合間に物語へ集中したい場合にも候補になります。日本語、英語、中国語(簡体字)が対応言語として示されているので、利用したい言語が現在も選択できるかストア上で確認すると確実です。
注意点・向かない人
戦闘の手触りやキャラクター育成を最優先する人にはおすすめしにくい作品です。選択肢と会話を読む時間が中心になるため、文章量の多いゲームが苦手な人や、一周だけで全貌が明確になる作品を求める人にも不向きな可能性があります。ドット絵も意図的な表現なので、高精細な立ち絵や豪華な映像演出を期待すると方向性が合いません。
ストア由来の対応機能にはマルチプレイヤーとの記載がありますが、具体的な人数や協力・対戦の形式は与えられたデータから確認できません。友人との共同プレイを目的に選ぶ場合は、現在の商品ページで実際の対応内容を確認してください。対応OSの記載も旧世代のWindowsが中心であるため、最新環境での互換性は個別確認が必要です。
基本情報
開発元は红渊、販売元はNVLMakerです。発売日は2022年3月14日で、Steam実績、Steamクラウド、ファミリー共有に対応しています。ストーリー分岐を追う場合はクラウド同期の状態を確認し、重要なセーブデータを意図せず上書きしないよう管理すると安心です。





