ゲーム概要
『スティル・ウェイクス・ザ・ディープ:一人称視点の物語ホラー』は、北海に浮かぶ石油掘削施設を舞台にした物語主導のホラーゲームです。プレイヤーは作業員として、事故によって崩壊していく施設内を移動し、仲間の安否を確かめながら脱出経路を探します。足場の崩落や浸水といった現実的な災害に、深海から現れた正体不明の存在が重なり、逃げ場の少ない環境そのものが恐怖を生み出します。
開発は『Amnesia: A Machine for Pigs』『Everybody’s Gone to the Rapture』『Dear Esther』で知られるThe Chinese Room、販売はSecret Modeです。2024年6月18日に発売され、日本語、英語、簡体字中国語など複数言語に対応しています。Steam実績とSteamクラウドも利用できます。
プレイの流れと特徴
探索の中心になるのは、狭い通路や機械室、足場、居住区を進み、安全な経路を見つけることです。崩れた場所をよじ登る、隙間を抜ける、浸水区域を進むといった移動が物語と一体化しており、装備を集めて敵を倒し続けるタイプのゲームとは方向性が異なります。危険な存在に遭遇した場面では、周囲を観察して隠れるか、その場から逃げる判断が重要です。
舞台が石油掘削施設に限定されていることも本作の強みです。金属の軋み、暴風雨、警報、作業設備の騒音によって、施設がいつ壊れてもおかしくない緊張感が続きます。海上の孤立した施設なので、街や森林へ逃げ込むことはできず、日常的な職場が少しずつ異常な空間へ変わっていく過程を味わえます。
物語は作業員同士の会話や人間関係を重視しており、単に怪物の正体を追うだけではありません。緊急事態のなかで仲間を助けるのか、家族のもとへ帰れるのかという切迫感が行動の理由になります。ラヴクラフト的な未知への恐怖、身体変容を思わせる表現、流血やゴアを含むため、心理的な不安だけでなく視覚的な怖さもある作品です。
戦闘より演出と物語を重視
本作を選ぶうえで重要なのは、一般的なサバイバルホラーのような武器管理や弾薬節約を主目的とする作品ではない点です。プレイヤーの楽しみは、状況の変化を追い、登場人物の会話を聞き、次に何が起きるか分からない施設を進むことにあります。探索型作品を「歩くだけ」と感じやすい人より、演出、音響、人物描写に集中できる人との相性が良いでしょう。
一方で、完全に受動的な映像作品というわけでもありません。危険から逃げる場面や崩壊した設備を渡る場面では、周囲を素早く把握する必要があります。ただし、複雑なビルド構築や反復的な戦闘より、一定のテンポで展開する一人称の恐怖体験として捉えるのが適切です。
動作環境の目安
最低動作環境は64bit版Windows 10とDirectX 12、2.5GHz以上のIntelまたはAMD製クアッドコアCPU、8GB RAMです。GPUはNVIDIA RTX 2050、AMD RX 6000、Intel Arc A550が基準として示され、空き容量は9GB必要です。SSDが推奨されているため、読み込みの安定性を重視するならHDDよりSSDへのインストールが無難です。
最低環境しか提示されていないため、高解像度や高画質設定での性能はこの情報だけでは断定できません。特に照明、影、反射などを上げた場合はGPU負荷が増える可能性があるので、最低条件に近いPCでは解像度や影の品質から調整するのが現実的です。DirectX 12が必須である点も、古いOSやGPUを使っている場合の確認ポイントになります。
評価・レビュー傾向
Steamでは長期にわたって好意的な評価を得ています。支持されやすいのは、北海の施設という珍しい舞台、音響による緊張感、The Chinese Roomらしい人物中心の物語です。短い場面の積み重ねで不安を高めるため、派手な戦闘より没入感を求めるプレイヤーから評価されやすい作品といえます。
反対に、武器を使った戦闘、自由な攻略、長期的な育成要素を期待すると物足りなく感じる可能性があります。物語に沿って進む構成なので、広いマップを好きな順序で探索したい人にも向きにくいでしょう。評価欄を見る際は、物語や雰囲気を重視した感想と、操作やゲーム性を重視した感想を分けて読むと、自分との相性を判断しやすくなります。
こんな人におすすめ
『Dear Esther』や『Everybody’s Gone to the Rapture』のように、場所の空気と会話から物語を受け取るゲームが好きな人に適しています。閉所、深海、巨大構造物への恐怖に惹かれる人や、数時間ずつ引き延ばすより密度のあるホラーを集中して遊びたい人にも候補になります。ヘッドホンを使い、環境音を聞きながら進めると本作の強みをつかみやすいでしょう。
注意点・向かない人
ゴア、身体の変異、閉所、溺水を想起させる場面が苦手な人は注意が必要です。登録情報に具体的なコンテンツ説明が見当たらない場合でも、それを穏当な内容という意味には取らず、映像やストア上の注意表示を確認してください。日本語には対応していますが、音声と字幕の対応範囲は購入前に製品ページで確認するのが確実です。
また、協力プレイ中心のホラーや、周回ごとに展開が変わるゲームを探している人には優先度が下がります。戦闘で脅威を制圧する爽快感より、無力な立場で逃げ続ける緊張感を選ぶ作品です。その割り切りを魅力と感じられるかが、購入判断の大きな分かれ目になります。


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