この記事ではLexar NM790 (MAP1602 + YMTC TLC EET1A) 512 GBを詳しく紹介します。

概要

Lexar NM790は、PCIe 4.0 x4インターフェースに対応したM.2 2280フォームファクターのNVMe SSDです。最大容量は2TBまでラインナップされていますが、本稿では512GBモデルを取り上げます。コントローラにはMaxio MAP1602Aを、NANDフラッシュにはYMTC製のTLC(3D NAND)を採用しており、DRAMレスながら32MBのHMB(Host Memory Buffer)を備えることで、コストパフォーマンスに優れた設計となっています。 この512GBモデルは、OSや主要なアプリケーション、ゲームのストレージとして十分な容量を提供し、PCIe 4.0の帯域を活かした高速な読み書きが期待できます。DRAMレス設計のため、大容量データの連続書き込み時には若干の速度低下が予想されますが、一般的なゲーミングやクリエイティブ用途では実用的なパフォーマンスを発揮するでしょう。 価格帯は約2万円台と、同容量のエントリークラスPCIe 4.0 SSDと比較しても競争力のある水準です。Lexarのブランド信頼性と5年保証も安心材料の一つです。

互換性ガイド

Lexar NM790はM.2 2280規格に対応しており、PCIe 4.0 x4またはPCIe 3.0 x4のM.2スロットを搭載するマザーボードで使用可能です。PCIe 3.0スロットに挿した場合でも動作しますが、転送速度はPCIe 3.0 x4の上限(約3.5GB/s)に制限されるため、本来のパフォーマンスを引き出すにはPCIe 4.0対応のマザーボードとCPU(例: AMD Ryzen 3000系列以降、Intel第11世代以降)が推奨されます。 DRAMレス設計のため、HMB機能を有効にするには、システムがResizable BARと4GB以上のメモリをサポートしていることが望ましいです。また、NVMeドライバは標準のWindows 10/11ドライバで問題なく認識されます。 物理的な取り付けは、M.2スロットに挿し込み、付属のネジで固定するだけです。2台以上のM.2 SSDを搭載する場合、マザーボード上のM.2スロットによっては帯域が共有されることがあるため、仕様を確認してください。

商品情報

Lexar NM790は2023年に発売されたミドルクラスのPCIe 4.0 NVMe SSDです。512GBモデルの実売価格は約21,000円前後で、Yahoo!ショッピングなどで購入可能です。保証期間は5年間で、TBW(Total Bytes Written)は300TBとされています。 市場での立ち位置としては、エントリーからミドルクラスの中間に位置します。DRAMレスながらも、HMBと高性能コントローラにより、DRAM搭載モデルに迫るランダムアクセス性能を実現しています。特に、PCIe 4.0のエントリーモデルとして、コストを抑えつつ高速なストレージを求めるユーザーに適しています。

おすすめユーザー

ゲーミングPCのストレージとして: 512GBという容量は、OSと主要なゲーム数本をインストールするのに十分です。PCIe 4.0の高速シーケンシャルリードにより、ゲームのロード時間短縮が期待できます。ただし、大規模なゲームライブラリを持つユーザーには1TB以上のモデルをおすすめします。 クリエイターのワーク用ドライブとして: 写真編集や動画編集のキャッシュドライブとして使用する場合、高速なランダムアクセスが作業効率を向上させます。ただし、大量の書き込みが発生する4K動画編集のメインストレージとしては、TBWの余裕が少ないため、大容量モデルを検討したほうが良いでしょう。 サブPCやノートPCのアップグレードとして: 手頃な価格でPCIe 4.0の高速ストレージを導入したい場合に最適です。ノートPCのM.2スロットがPCIe 4.0に対応していれば、シーケンシャルリードとライトの両方で恩恵を受けられます。 予算重視のビルド向け: コストパフォーマンスを重視する自作PCユーザーにとって、DRAMレスでありながら実用的な速度を備えた本製品は有力な選択肢です。ただし、大量の書き込みを行う用途には不向きです。

購入前の注意点

まず、DRAMレスであることを認識しておく必要があります。HMBによりランダムアクセス性能はある程度カバーされますが、大容量ファイルの連続書き込み時にはDRAM搭載モデルと比べて速度が落ちる場合があります。特に、200GB以上のデータを一度に書き込むようなシナリオでは、SLCキャッシュを使い切った後の速度低下が顕著になる可能性があります。 次に、512GBという容量は、現代のゲームやアプリケーションのサイズを考えるとやや心許ないかもしれません。特に、OSやソフトウェアをインストールした後、空き容量が100GBを切るとパフォーマンスに影響が出ることもあります。容量不足を避けるため、1TB以上のモデルも検討してください。 また、競合製品としては、同じくDRAMレスで価格競争力の高いCrucial P3 Plusや、DRAM搭載のWD Black SN770などがあります。特に、SN770はランダムライト性能で優れており、本製品と比較検討する価値があります。 最後に、本製品はPCIe 4.0対応ですが、PCIe 3.0環境で使用する場合、速度が制限されることを理解しておきましょう。その場合、PCIe 3.0の高速SSD(例: Samsung 970 EVO Plus)と価格差が少ないこともあるため、無理にPCIe 4.0を選ぶ必要はありません。

よくある質問

Q: このSSDはPS5に搭載できますか? A: はい、可能です。PS5はM.2 2280のPCIe 4.0 SSDをサポートしており、本製品の512GBモデルでも認識されます。ただし、PS5の推奨スペックであるシーケンシャルリード5,500MB/s以上を満たすかどうかは、公式のデータがありません。実際の速度は環境依存ですが、実用的な速度は期待できるでしょう。 Q: DRAMレスですが、ゲーム用途で問題ありませんか? A: 一般的なゲーム用途では、DRAMレスは大きな問題になりません。ゲームのロードは主にシーケンシャルリードに依存するため、HMBが効果的に動作します。ただし、ゲーム内のテクスチャ読み込みが頻繁に行われるオープンワールドゲームなどでは、DRAM搭載SSDと比較して若干のロード時間増加を感じるかもしれません。 Q: 保証期間はどのくらいですか? A: Lexarは5年間の限定保証を提供しています。ただし、TBW(300TB)を超えた場合や、物理的な損傷、誤った取り扱いによる故障は保証対象外となります。