概要
Gigabyte H370M DS3H は、Intel H370チップセットを搭載したMicro ATXサイズのマザーボードです。ソケットはLGA1151で、第8世代Intel Coreプロセッサーを中心としたデスクトップ構成に組み込むことを想定して設計されています。最大64GBまでのDDR4メモリに対応し、M.2スロットとSATA 6Gbpsポートを備えていることから、手頃な予算でゲーミングPCを組みたいユーザーにも自然にフィットします。
市場での位置付けとしては、Intel 300系チップセットの中でもエントリーより一段上、Z370のオーバークロック機能を省いた中間クラスです。そのぶん価格を抑えながら、Core i5やCore i7といったメインストリームCPUを使ったバランス型ゲーミングPCを構成しやすいのが魅力です。配線が簡潔になるMicro ATX形状を採用しているので、コンパクトなケースでの自作にも向いています。2026年時点では旧世代プラットフォームですが、信頼性重視の省電力構成を組む手段として、いまだに一定の存在感があります。
互換性ガイド
このマザーボードが対応するCPUソケットはLGA1151です。Intel第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake世代)を中心に組み合わせることを想定してください。9世代Coreへの対応状況はBIOSバージョンに依存する場合があるため、中古CPUを組み合わせる場合は事前に確認するのが安全です。メモリ規格はDDR4-2666までの4スロット構成で、最大64GBまで搭載できます。
フォームファクターはMicro ATXなので、Micro ATX対応ケースに取り付け可能です。通常のATXケースにも収まるケースがほとんどです。拡張スロットはPCIe 3.0 x16が1本、PCIe 3.0 x1が2本あります。ストレージはM.2スロット1基とSATA 6Gbpsポート6基があり、NVMe M.2 SSDとHDD/SSDを併用する構成に向きます。電源はATX 24ピン+8ピンEPS電源コネクタを使用します。グラフィックスカードを1枚挿す構成では650Wクラスの電源を目安にすると余裕があります。
商品情報
Gigabyte H370M DS3Hの主な仕様は、Intel H370チップセット、LGA1151ソケット、DDR4-2666×4スロット、最大64GB対応、Micro ATXフォームファクターです。拡張面ではPCIe 3.0 x16×1、PCIe 3.0 x1×2、M.2×1、SATA 6Gbps×6、ギガビットLAN×1を備えます。背面インターフェースにはHDMI、DVI-D、VGAを備えており、内蔵GPUを持つCPUを使う場合にマルチディスプレイ構成も可能です。オーディオコーデックはRealtek ALC887で、一般的なヘッドセット利用には十分な性能です。
流通価格は、2026年9月時点の参考価格としてYahoo!ショッピングで114,900円が確認されています。発売当初はエントリークラスの価格帯だった製品ですが、旧世代品ということもあって現在の実売価格は流通在庫によって大きく変動します。市場での立ち位置は「エントリー〜ミドルの自作向けマザーボード」で、KシリーズCPUのオーバークロックや最先端のPCIe 5.0などを求めない、シンプルなデスクトップ構築に適しています。
おすすめユーザー
具体的なユースケースは以下のとおりです。
- 1080pゲーミングPCを安く組みたい初級者。LGA1151世代のCore i5とミドルレンジGPUを組み合わせる構成にフィットします。オーバークロック用の機能は不要、安定動作を優先したい人に向いています。
- コンパクトなMicro ATXケースで自作したい人。フォームファクターがMicro ATXなので、小ぶりなケースでミニタワーPCを組みやすいです。
- 古いPCからの置き換えを検討している人。DDR4メモリやM.2 SSD、SATA機器をそのまま活かせるので、部品流用での乗り換えがしやすいです。
- 省電力・静音優先のビジネス/ホームPC用途。オーバークロックや大量の拡張カードが不要なら、無駄な機能を削って組みやすい構成と言えます。
一方で、Z370系でないためK付きCPUによるオーバークロックを想定している人、最新ハイエンドGPUを複数枚挿す人には不向きです。
購入前の注意点
まず、H370チップセットはCPUレーンを使ったオーバークロックに非対応です。K付きCPUを選んでも倍率変更はできないので、OCを楽しみたいならZ370系を検討したほうがよいでしょう。次に、PCIe 3.0世代までの対応で、PCIe 5.0世代の拡張カードが持つ帯域をフルに引き出すことはできません。また、調査時点での参考価格114,900円という数字は、流通量が減った旧世代マザーボードならではの高騰分を含んでいる可能性が高いです。
この価格帯であれば、CPU・メモリ・マザーボードを新しいエントリープラットフォームに揃え直したほうが、総合的なコストパフォーマンスで上回るケースもあります。特に新品で組みたいと考えているなら、入手しやすい現行品と比較してから購入を決めるのが賢明です。M.2スロットは1基なので、NVMe SSDを複数枚搭載したい用途にも注意が必要です。
よくある質問
Q: LGA1151ソケットならすべてのIntel CPUが使えますか?
A: いいえ。LGA1151ソケットでも世代によって配線が異なるため、本製品は第8世代(およびBIOS更新で対応する第9世代)Coffee Lake系CPU向けです。第6世代や第7世代のSkylake/Kaby Lake系CPUは装着できません。
Q: NVMe SSDは使えますか?
A: はい。M.2スロットはPCIe NVMe SSDに対応しているため、高速なM.2 SSDをシステムドライブとして使えます。SATA 6Gbpsポートも6基あるので、データ用HDD/SSDを併設するのにも困りません。
Q: オーバークロックはできますか?
A: H370チップセットではCPUのオーバークロックに非対応です。メモリのXMPプロファイル適用は可能な場合がありますが、K付きCPUの倍率変更を前提にした構成は避けたほうが無難です。



