『バットマン:ザ・エネミー・ウィズイン:ゴッサムの闇を解き明かせ』は、ブルース・ウェインとバットマンという二つの立場を使い分けながら、人間関係と事件の行方を選択していく物語主導のアドベンチャーです。2017年8月8日に発売され、全5エピソードを通してリドラーが残した謎、新たに介入する連邦捜査官、そして後にジョーカーへとつながるジョン・ドゥとの危うい関係が描かれます。
ゲーム概要
基本的なプレイの流れは、会話で返答を選び、現場を調査し、要所でクイックタイムイベントをこなすというものです。戦闘技術を磨いて敵を倒すゲームというより、限られた時間で誰を信用し、どの情報を隠し、どこまで相手に踏み込むかを決める作品だと考えると分かりやすいでしょう。
ブルースとして接触した方が有利な人物もいれば、バットマンとして圧力をかけることで情報を引き出せる場面もあります。この二重生活が単なる演出ではなく、協力者からの信頼や、その後の会話の温度差に結び付く点が本作の軸です。ゴッサムを救うという最終目的は共通でも、そこへ至るブルースの人物像はプレイヤーの判断によって変化します。
選択システムと本作ならではの特徴
会話の選択肢には時間制限が設けられる場面があり、すべての結果を比較してから安全な答えを選べるとは限りません。また、沈黙も一つの選択として扱われます。その場を穏便に収める返答が長期的にも正しいとは限らず、ある人物を守る判断が別の人物との亀裂を生むこともあります。
特に重要なのが、まだ完成された悪役ではないジョン・ドゥとの関係です。彼を最初から敵として扱うのか、理解を示して導こうとするのかによって、物語後半の対立構造は大きく変わります。単に善人か悪人かを選ぶのではなく、ブルースが相手に見せた態度そのものが結果として返ってくるため、選択型ゲームとしての手応えがあります。
調査場面では、現場に残された手掛かりを確認し、関連する証拠同士を結び付けて事件を再構成します。難解な推理ゲームほど自由度は高くありませんが、会話だけが続くのを防ぎ、バットマンらしい探偵役を体験できる仕組みです。アクション場面もありますが、入力の正確さを競う本格アクションではなく、物語の緊張を維持する役割が中心です。
初めて遊ぶときの判断基準
初回プレイでは、最良の結末を探して頻繁にやり直すより、自分がブルースならどう振る舞うかを決めて選び続ける方が本作の良さを味わえます。全員から好かれる選択は少なく、失敗に見える判断も後の場面に固有の意味を与えます。
前作を遊んでいる場合は、一部の選択結果を引き継いで始められる構成です。一方、本作からでも主要人物や現在の対立は物語内で説明されるため、進行そのものは可能です。ただし、ブルースと周囲の人物が築いてきた関係を重視するなら、前作を先に遊ぶ方が感情の背景をつかみやすくなります。
動作環境の目安
最低動作環境は、64bit版Windows 7 Service Pack 1、Intel Core 2 Duo 2.4GHz、3GB RAM、DirectX 11です。GPUは1GB以上のVRAMを備えたNvidia GTS 450以上が示され、空き容量は15GB必要です。発売時期を考えると要求は比較的軽めですが、最新ドライバーの使用が求められています。
最低環境の注意書きではIntel内蔵グラフィックスが非推奨です。CPUやメモリの条件だけを満たしていても、古い内蔵GPUでは描画の乱れやフレームレート低下が起こる可能性があります。専用GPUを搭載していないPCで遊ぶ場合は、購入前にGPU名とDirectX 11対応状況を確認するのが安全です。
推奨環境のデータは提示されていないため、高解像度や最高設定で必要になる性能は断定できません。最低要件ぎりぎりのPCでは、解像度、影、アンチエイリアスなど負荷の高い項目から下げるのが現実的です。また、15GBに加えてアップデートやセーブ用の余裕も確保しておくと、導入時の失敗を避けやすくなります。
評価・レビュー傾向
本作は長期にわたって高いユーザー評価を保っています。好意的な意見では、ジョン・ドゥを一面的な悪役として扱わない人物描写、ブルースとバットマンの双方に役割がある構成、選択によって終盤の展開が明確に変わる点が支持されがちです。
一方で、探索やパズルの自由度は限定的で、ゲームプレイの中心は会話と演出です。選択肢があっても物語上の主要地点は共通する場面があり、完全に自由な分岐物語を期待すると窮屈に感じる可能性があります。操作量よりも登場人物との関係や演技を楽しめるかどうかが、満足度を左右します。
こんな人におすすめ
バットマンの戦闘能力だけでなく、ブルース・ウェインの社会的立場や人間関係にも興味がある人に向いています。短い判断時間の中で道徳的に割り切れない選択を行い、その結果を受け入れるタイプの物語が好きなら相性は良好です。
また、反射神経を強く要求されるアクションより、映画やドラマに参加する感覚を求める人にも適しています。全5エピソードを一つのシーズンとして追えるため、区切りながら遊びたい人にも選びやすい作品です。
注意点・向かない人
自由にゴッサムを移動するオープンワールド作品ではなく、決められた場面を会話、調査、クイックタイムイベントで進めます。探索範囲の広さ、装備収集、複雑な育成、手応えのあるリアルタイム戦闘を主目的にすると期待とずれます。また、クイックタイムイベントそのものが苦手な人は、重要場面で入力を求められる点に注意してください。
提供データの対応言語には英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、簡体字中国語などが挙げられていますが、日本語は確認できません。物語と時間制限付き会話の比重が大きいため、日本語表示が必須の人は、購入前にSteamの商品ページで現在の対応言語と字幕の有無を必ず確認してください。





