『BROTHERS: A Tale of Two Sons』の開発元Hazelight Studiosが手がけた『A Way Out: 協力脱獄アドベンチャー』は、二人の囚人レオとヴィンセントをそれぞれ操作する協力プレイ専用作品です。刑務所から抜け出す計画だけでなく、脱獄後に続く二人の旅と関係性までを、オンライン協力プレイまたはローカル画面分割で描きます。

ゲーム概要

プレイヤー二人はレオとヴィンセントに分かれ、刑務所内を調べ、看守の目を避け、互いの行動を組み合わせながら脱出経路を切り開きます。一方が看守の注意を引いている間に、もう一方が必要な作業を進めるなど、役割分担そのものが物語とゲームプレイを動かします。

脱獄は物語の入口にすぎません。その後は刑務所の外へ舞台を移し、会話、探索、アクション、移動場面などを交えながら二人の目的を追います。広い世界を自由に攻略するタイプではなく、映画のように場面が切り替わる直線的なストーリー体験として捉えると、本作の性格をつかみやすいでしょう。

Hazelight Studiosが開発し、Electronic Artsがパブリッシャーを担当した本作は、2020年6月18日にリリースされました。ジャンルはアクション、アドベンチャー、インディーで、オンライン協力プレイと共有・分割画面協力プレイに対応しています。

協力プレイならではの特徴

最大の特徴は、最初から最後まで二人で遊ぶことを前提としている点です。一人用モードへ切り替えて相棒をAIに任せる作品ではないため、開始前に最後まで一緒に進められる相手を確保する必要があります。知らない相手との即席プレイより、相談しながら遊べる友人や家族との相性がよい設計です。

画面分割はローカルプレイだけの演出ではなく、二人が別々の場所にいる場面でも、それぞれの状況を同時に見せるために使われます。自分の操作だけに集中せず、相手側の画面を見て行動のタイミングを合わせることが重要です。片方が会話やイベントを進めている間に、もう片方が移動したり周囲を調べたりする場面もあり、二つの視点から一つの出来事を追う感覚を味わえます。

ゲーム中の課題は、探索や簡単な謎解きだけに固定されません。ステルス、追跡、銃撃など場面ごとに操作とテンポが変わるため、一つのシステムを長時間掘り下げるというより、多様な協力シチュエーションを物語に沿って体験する構成です。複雑な育成や装備収集より、二人の連携と展開の変化を楽しむ作品と考えるのが適切です。

二人の役割と遊び方

レオとヴィンセントは単なる色違いのキャラクターではなく、それぞれ異なる経歴や考え方を持っています。どちらを担当しても物語全体には参加できますが、見える場面や任される行動が異なることがあります。二人とも同じ情報を受け取るとは限らないため、自分の画面で気づいたことを声に出して伝えると進行が円滑になります。

難しい操作を競う場面ばかりではありませんが、同時入力やタイミング合わせを求められる場面では意思疎通が必要です。ボイスチャットや同じ部屋での会話を使える環境なら、本作の面白さを引き出しやすくなります。相手の失敗を責めず、試行錯誤そのものを楽しめる組み合わせが理想です。

動作環境の目安

最低動作環境は64ビット版Windows 7、8.1または10、CPUがIntel Core i3-2100T 2.5GHzまたはAMD FX 6100以上、GPUがGeForce GTX 650 Ti 2GBまたはRadeon HD 7750 2GB、メモリが8GBです。ストレージには25GBの空き容量が必要です。最低構成は起動とプレイの基準なので、画質やフレームレートを優先する場合は余裕を見てください。

推奨環境はIntel Core i5-3570K、AMD Ryzen 3 1300Xまたは同等CPU、GeForce GTX 960、Radeon R9 290または同等GPU、メモリ16GBです。必要な空き容量は最低・推奨ともに25GBとなっています。比較的新しいゲーミングPCなら要求は重くありませんが、内蔵GPUのみのPCについては指定GPUとの性能差を確認してから判断するのが安全です。

オンライン協力プレイでは、PC性能だけでなく双方の通信環境も体験に影響します。音声で相談する場合はゲームと通話を同時に動かすことになるため、最低要件ぎりぎりの環境ではバックグラウンドアプリを整理すると安定しやすくなります。ローカル画面分割では一台のPCを共有するので、対応する入力機器と座席からの画面の見やすさも事前に確認しておきましょう。

評価・レビュー傾向

本作は、二人でなければ成立しない場面設計や、物語と協力操作が密接に結び付いている点で長期にわたり好意的に受け止められています。特に、普段は協力ゲームをあまり遊ばない相手とも進めやすいこと、場面ごとに遊びが変化して単調になりにくいことが魅力です。映画を一緒に見るだけでなく、二人で登場人物を演じたい人に向いています。

一方、物語の進行は基本的に直線的で、選択肢の多いサンドボックスや繰り返し遊べる成長要素を期待すると物足りない可能性があります。協力相手との予定を合わせなければ進められないことも、遊び方によっては明確な制約です。物語上の驚きを重視する作品なので、初回プレイ前は展開を調べすぎないほうが楽しみやすいでしょう。

こんな人におすすめ

ストーリーを最後まで同じ相手と共有したい人、ローカル画面分割で遊べる作品を探している人、役割を相談しながら進める協力ゲームが好きな人におすすめです。反射神経だけで勝敗が決まる対戦作品とは異なり、相手の状況を見て助け合うことが中心になります。

また、長期的なキャラクター育成より、場面転換の多い一本の物語を味わいたい人にも合います。レオとヴィンセントの関係がどのように変化するかを見届けることが大きな動機になるため、犯罪映画や人物中心のドラマが好きな二人なら特に入り込みやすいでしょう。

注意点・向かない人

完全な協力プレイ専用作品なので、一人で自分のペースだけで進めたい人には向きません。相手が途中で遊べなくなると、その先へ進むことも難しくなります。購入や開始の前に、オンラインとローカルのどちらで遊ぶか、通話手段や入力機器をどうするかまで相談しておくと安心です。

提供データに記載された対応言語は、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語で、フル音声は英語とロシア語です。この一覧には日本語が含まれていないため、英語などの対応言語で物語を追えるかが重要になります。言語対応は更新される可能性もあるので、プレイ前にストア上の最新表示を確認してください。

高度なビルド構築、戦利品収集、広大なマップの自由探索を主目的とする人にも優先度は下がります。本作の価値は、二人の視点を使った演出と一度きりの展開を共有することにあります。その割り切りを受け入れられる相手と遊べるかどうかが、購入判断の中心です。