概要
SimFab / OpenWheeler の「センターフライトスティック 下部マウントブラケット 構成#6」は、フライトスティックを椅子の脚の間、つまり実機のセンタースティック位置に据えるための下部マウントキットです。結論から言えば、これは「スティックを机に付けるのをやめたい人」のための製品であり、机上クランプで満足している人が買い足すものではありません。Thrustmaster Warthog、F-16C Viper HOTAS、F/A-18 グリップ、VirPil、VKB、WinWing といった主要ブランドのスティックベースに合わせた取り付けプレートが同梱され、床面からベースプレートまでの高さを 5.5 インチ〜16.5 インチの範囲で決められます。
位置づけとしては、ミドル〜ハイエンドのフライトシム環境向けの専用アクセサリーです。汎用のクランプ式マウントが「とりあえず固定できる」ことを狙うのに対し、本製品はブランドごとに穴位置を合わせた専用プレートと、広い高さ調整幅で「操作姿勢そのものを作る」ことを狙っています。Amazon.co.jp のレビューは 28 件と多くありませんが、評価は 5 段階中 4.7(好評率 94%、2026年6月取得時点)と高く、目的が合致したユーザーの満足度は高い部類だと読み取れます。
センターマウントにする意味
デスクトップ設置のジョイスティックは、どうしても身体の右側(または左側)に来ます。これは A-10C や F-16 のようなサイドスティック機なら実機どおりですが、F/A-18、F-15、あるいは第二次大戦機や民間機の多くはセンタースティックです。センター位置にスティックが来ると、肘の支点と手首のひねりの関係が変わり、ロール入力とピッチ入力を独立して出しやすくなります。とくにグリップエクステンションを付けて実機に近いストロークを取っている場合、机上設置ではスティックが高すぎて肩が上がりがちになります。
5.5〜16.5 インチという調整幅は、およそ 14cm〜42cm に相当します。低い側はレーシングシート的な低い着座位置、高い側は一般的なオフィスチェアやグリップエクステンション併用を想定した設定と考えると理解しやすいでしょう。実際にどの高さが正解かは、シート高・脚の長さ・グリップの長さの組み合わせで変わるため、購入後にしばらく試行錯誤する前提でいてください。
互換性ガイド
対応が明記されているスティックは次のとおりです。
| ブランド | 対応範囲 |
|---|---|
| Thrustmaster | Warthog、F-16C Viper HOTAS、F/A-18 グリップ |
| VirPil | 全スティック・全グリップ |
| VKB | 全スティック |
| WinWing | 全スティック |
マウントプレートは各ブランドのベース形状に合わせて事前に穴開け加工が施されているため、自分で採寸してドリルを当てる必要は基本的にありません。グリップエクステンションの有無にかかわらず使用でき、垂直方向の位置は後から調整できます。
互換性で最も重要なのは、この製品は SimFab / OpenWheeler のフレーム(コックピットリグ)に取り付ける前提の下部ブラケットであるという点です。メーカー資料でも他ブランドの類似品との互換性は無いと明記されています。つまり、手持ちのレーシングリグが別メーカー製の場合、フレーム側のスロット幅やボルトピッチが合わず、そのままでは付かない可能性が高いと考えてください。
もう一点、スロットル側を成立させるにはアドオン構成 #1 または #2 が別途必要です。構成#6 はあくまでセンタースティックの下部マウントであり、これ単体では HOTAS の片側しか解決しません。「これを買えば HOTAS 一式が固定できる」と誤解して 1 個だけ注文すると、スロットルが宙に浮いたままになります。予算を組むときは #6 とアドオンの合計で見積もってください。
商品情報
主要な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 最低高さ | 5.5 インチ(床〜ベースプレート) |
| 最高高さ | 16.5 インチ(床〜ベースプレート) |
| 梱包サイズ | 25.4 × 12.7 × 12.7 cm |
| 重量 | 2.27 kg |
| 対応ブランド | Thrustmaster Warthog / F-16C Viper HOTAS / F/A-18、VirPil、VKB、WinWing |
重量 2.27kg・梱包 25cm 角というサイズ感は、この種のブラケットとしては標準的です。金属製の下部マウントとしてはむしろ扱いやすい部類で、設置後に位置を変えたくなっても一人で持ち上げられる重さです。ただし、この重量は「マウント自体が慣性で暴れない」ことを保証するものではありません。安定性を担保しているのは主にフレーム側の剛性なので、リグがたわむ環境では本製品の剛性は活きません。
価格は、2026年6月3日取得時点で Amazon 表示 ¥29,141、2026年8月27日取得時点で ¥29,453 でした。いずれも取得時点の値であり、在庫状況・為替・セールで変動します。約 3 か月で 300 円ほど動いていることからも分かるとおり、この価格帯の輸入アクセサリーは為替の影響を受けやすいので、購入前に必ず商品ページで現在の価格を確認してください。レビューは 28 件で 5 段階中 4.7(好評率 94%、2026年6月取得時点)です。
競合・代替手段との比較
同じ「スティックを固定する」目的でも、選択肢はいくつかあります。最も安いのはデスククランプ式で、机の天板に挟むだけで済みます。設置は数分、価格も一桁違いますが、センター位置には物理的に置けません。次にユニバーサルなフロアスタンド/シムスタンドがあり、こちらは脚の間に置ける代わりに、ベースの穴位置が汎用のため自分で加工が必要になることがあります。
本製品はその上、つまり「リグを前提に、専用プレートで確実に付ける」層に位置します。逆に言えば、リグを持っていない、あるいは今後も導入予定が無い人にとっては最適解ではありません。まずクランプ式や汎用スタンドで運用してみて、どうしてもセンターに置きたい・スティックが動いて困る、と感じてからでも遅くない製品です。
おすすめユーザー
- センタースティック機を主に飛ばす人 — F/A-18、レシプロ機、ヘリなど、実機がセンタースティックの機体を中心に飛ばすなら、配置を合わせる効果は操作精度に直結します。
- すでに SimFab / OpenWheeler のリグを使っている人 — 取り付け先が純正なので、寸法合わせの不安がありません。この条件に当てはまるなら第一候補になります。
- 対応ブランドのスティックを持っている人 — Warthog、VirPil、VKB、WinWing は事前穴開け済みプレートの対象なので、加工なしで確実に固定できます。
- グリップエクステンションを使う人/使いたい人 — エクステンションを足すとグリップ位置が上がるため、下部側で高さを下げられることの価値が大きくなります。
- 家族や複数人で使う人 — 5.5〜16.5 インチの幅があるので、体格差のある複数ユーザーで共用しても高さを合わせ直せます。
購入前の注意点
単体では HOTAS が完成しません。 繰り返しになりますが、スロットル側にはアドオン構成 #1 または #2 が要ります。構成番号の体系はメーカー側の分類なので、注文時は自分のリグとスティックの組み合わせに対してどの番号が必要か、商品ページの構成表で照合してから確定してください。ここを間違えると返品送料が高くつきます。
リグが他社製なら、まず取り付け可否を確認してください。 本製品は SimFab / OpenWheeler エコシステム専用設計で、他ブランドの類似品との互換性は無いとされています。汎用のアルミフレーム(いわゆる 8020 系)に付くかどうかも保証されていません。手持ちのフレームに付けるつもりなら、購入前に販売元へ問い合わせるのが確実です。
「高さ調整可能」は無段階を意味するとは限りません。 一般に、この種のブラケットは穴位置またはクランプで段階的に調整する構造が多く、目的の高さにミリ単位で合わせられるとは限りません。5.5〜16.5 インチは調整できる範囲であり、その中の任意の一点に必ず止められると断言できる情報はありません。詳細は商品ページの写真と説明で確認してください。
設置スペースと動線が犠牲になります。 スティックが脚の間に来るということは、椅子から立つたびに跨ぐ必要があるということです。リビングに置いている、同じ椅子で仕事もする、といった環境では日常の使い勝手が明確に落ちます。専用の常設スペースがあるかどうかが、実は互換性より重要な判断材料です。
レビュー母数は 28 件と少なめです。 好評率 94%(2026年6月取得時点)は高い数字ですが、母数が小さいぶん初期不良率や個体差の傾向は読み取りにくいと考えてください。
商品ページの登録情報にはズレが混じることがあります。 通販サイトのメーカー欄・型番欄は自動的に付与されている場合があり、実物と食い違うことがあります。注文前に商品画像とタイトル、そして構成番号(#6)が自分の求めているものと一致しているかを目視で確認してください。
よくある質問
Q. これ 1 つでスティックとスロットルの両方を固定できますか。
A. できません。構成#6 はセンタースティックの下部マウントで、スロットル側にはアドオン構成 #1 または #2 が別途必要です。
Q. Logitech(ロジクール)の X56 や X52 は付きますか。 A.
対応が明記されているのは Thrustmaster Warthog / F-16C Viper HOTAS / F/A-18 グリップ、VirPil、VKB、WinWing です。それ以外のブランドについての対応可否は資料に記載がないため、商品ページで確認してください。
Q. 他社製のシムリグやレーシングコックピットに付きますか。
A. SimFab / OpenWheeler エコシステム専用設計とされており、他ブランドの類似品との互換性は無いと明記されています。他社リグへの流用は前提にしないでください。
Q. グリップエクステンションを付けたままでも使えますか。
A. 使えます。エクステンションの有無にかかわらず使用でき、垂直方向の調整で高さを合わせられます。
Q. 高さはどのくらい変えられますか。
A. 床面からスティックベースプレートまで 5.5 インチ〜16.5 インチ(およそ 14〜42cm)です。着座位置とグリップ長に応じて調整してください。
Q. 重さはどのくらいですか。
A. 2.27kg、梱包サイズは 25.4 × 12.7 × 12.7 cm です。設置後の再調整も一人で扱える範囲です。





